黒ラブ教授が「サイエンスアゴラ賞」&「フジテレビ賞」をダブル受賞!
2012年12月26日(水)、JST東京本部にて『サイエンスアゴラ賞』と『フジテレビ賞』の授賞式が行われ、黒ラブ教授が出席しました。
サイエンスアゴラとは、「科学と社会をつなぐ科学コミュニケーション実践のための広場“アゴラ”」として、科学技術を活用してよりよい社会を実現するための策を、多角的に論じようという複合型イベントのこと。科学コミュニケーションを通して、社会に役立つ智をつくりだし、社会に貢献するために毎年行なわれています。
昨年2012年は11月10日、11日の2日間に渡って、日本科学未来館、産業技術総合研究所 臨海副都心センター、東京都立産業技術研究センター、シンボルプロムナード公園、東京国際交流館 プラザ平成の5箇所にて行なわれ、全国から200以上の個人、団体、企業、学校、研究機関が集結。その中から出展者による投票結果をもとに、審査委員会にて科学的妥当性、価値観・視点の多様性、手法・表現の適切性、完成度などから評価された12件が、サイエンスアゴラ賞を受賞しました。
今回、受賞した黒ラブ教授は、NSC東京8期生。現在は都内の大学で非常勤講師として勤めながら、芸人として『ITADAKI LIVE』などに出演しています。彼が目指すのは、高校生の女の子たちがもっと科学を好きになるような科学を使った“ためになる笑い”。実際、彼のネタを観た女子高生から、「科学が好きになった」と言われることも多いそうです。
『サイエンスアゴラ2012』では、「黒ラブ教授のお笑い理系ライブヽ(´▽`)/体験版」として普段ネタライブで披露している2分間の科学を盛り込んだネタを、1日9回にわたって発表。その結果、サイエンスアゴラ賞、そしてフジテレビ賞のダブル受賞を果たしたというわけです。
授賞式には、毛利衛科学コミュニケーションセンター・センター長直々に表彰を受けられるとあって、年の瀬にも関わらず、多くの受賞者が集まりました。
毛利さんは「出張旅費も出ないのに、駆けつけてくださってありがとうございます」と冗談まじりの挨拶をし、みなさんの緊張をほぐします。「サイエンスアゴラは、みなさんの活動が見えるいい機会であり、もっと見えるかたちにして、みなさんの素晴らしさを讃えていきたい。日本全体が、科学コミュニケーションを必要としています。昨年の津波などの自然科学の問題など、私たちがお手伝いできるところはたくさんある。それを、ひとつでも解決していきたいと思っています。来年はもう少し、社会と関わっていけるよう、サイエンスアゴラも変わっていきたいと思います」と今後の抱負を述べつつ、「みなさん、本当におめでとうございました」とお祝いの言葉で締めくくりました。
受賞者一人ひとりへ、毛利さんより賞状が手渡されます。
出展タイトル『黒ラブ教授のお笑い理系ライブヽ(´▽`)/体験版』にある顔文字を、「これなんて読むの?」と聞かれた黒ラブ教授。手を広げて「“わぁ!”みたいな感じですかね」と答えると、毛利さんは静かに頷き、「お笑い理系ライブ“わぁ!”体験版」と読み上げます。しかも、賞状に書かれた毛利さんの名前は直筆。2ショットの写真撮影に臨んだ黒ラブ教授も、賞状を手に満面の笑みです。
その後は、懇親会へ突入。科学コミュニケーションをより活性化させるため、積極的な意見がみなさんから次々と飛び出しました。
そんななか「決意を話したい」と切り出した、黒ラブ教授。
「理科好きのためのコンテンツは、いろいろとあります。ですが、僕は文系にも愛される理科コンテンツづくりをしていきたい。そのためには仲間がほしいので、よかったら(この輪を)広めていただきたいなと。あと、全国をまわりたいです!」と意気込みます。すると、毛利さんから「科学館は400以上あって、そのうち180は未来館の事務局でご紹介できますよ」とすぐさまアドバイスが。「でも吉本所属なんだったら、ギャラが高いんじゃない?」と訊かれた黒ラブ教授。「交通費を出せば、どこでも来てくれる?」との問いかけに、「はい、僕は大丈夫です!」と元気よく答えると、大きな笑い声が会場に響きました。
●サイエンスアゴラ2012
公式サイト:http://www.scienceagora.org/
【黒ラブ教授】