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インタビュー

2018年5月20日 (日)

今年も単独ライブ全国ツアー「佐久間一行SHOW2018『FORTY』」を開催! 佐久間一行インタビュー

毎年恒例の単独ライブ全国ツアーが今年も8月17日からスタートする佐久間一行。今回のタイトルは、自身が40歳ということから『FORTY』と付けられ、ルミネ公演では2時間の新ネタライブを、地方公演では『forty~ネタ60分とトーク50分~』と題し、ルミネ公演とは構成を変えてお送りするんだとか。「ネタを考えるのはこれから」という佐久間さんに、どんなライブになりそうなのか、意気込みやツアーの楽しみ、また今後やってみたいことなど、いろんなことを聞いてきました!

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ーー毎年恒例の単独ライブ、今年のタイトルは『FORTY』ですが、40歳という節目のライブということで、なにか特別な感慨はありますか?


毎年テーマを持って単独ライブをやっていて、今年のタイトルをどうしようかなと思ったときに、単純に40(歳)だし、そのまんま、ストレートなタイトルでいいかなと思ってそうなりました。やっぱり40歳って、「40かぁ......」とか思ってしまいがちですけど、「これが40だ!」っていうか、40に自信を持っていきたいなっていう。これまで後悔はなくやってきているので、そういうライブになるといいなと思ってます。

ーー今回の単独ライブはどんな感じになりそうですか?

やっぱり、「40」をテーマにしているので、テーマ性がどこかに出ればいいかなぁとは思います。一般の方の40歳と自分の40歳は違うかな?と思いますけど(笑)。単独ライブの意味合いとしては「これがオレなりの40だ!」っていうものにしたいですね。

ーー初日のルミネ(8月17日)まであと約3カ月ですが、この時点でネタってある程度できてたりするものなんですか?

ネタは全然、まだですね。案が並んでるだけです。題材だけはあるんですけど、どれを使うかというのはまだ全然決まってないです。

ーーネタってどのくらいの期間で作るものなんですか?

単独ライブだと、2~3カ月ぐらいはかかってるかもしれないですね。

ーーじゃあ、ちょうど今から考えていく感じ?

そうですね。でも実際、ネタを考えるのはラスト1カ月ぐらいかな。その前に結構自分でいろいろやってるんで、グッズのデザインを考えたり、パネルのセットのデザインを考えたり......。それをやってからネタ作りに入るんで、ネタ作りに入るまでが結構時間かかりますね。
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ーー今回はルミネ公演のみ2時間のネタライブ(『FORTY』)で、その他の地方公演はネタを1時間、トーク50分(『forty~ネタ60分とトーク50分~』)という、ライブの構成が変わっていますが、これはどうしてですか?

ルミネが一番大きなセットと規模でやらせてもらっていて、本公演とゆうイメージです。各地はルミネでできたネタの中から持っていきやすいもので構成できればと思いました。ルミネの初日から1カ月後の9月に再びルミネでDVD収録公演もあるので、ネタを磨きながら回れればと思います。地方公演のアンケートに「トークも聞きたかった」ってゆう声も結構あったので、ネタとトークとゆうバランスでやれるのも良いなと思いました。

ーーじゃあ、地方向けに「このネタはセットをコンパクトにしようかな」とか考えたり?

最初はそういうことは何も考えずにネタを作りますね。作ったあとで(地方に)持っていきやすいネタを探そうと思ってますし、もしかしたら地方公演用に1本作るかもしれないです。そういうのがあってもいいかな、って。

ーー地方の反応は東京とは違いますか?

違うところもありますね。説明が足りないとなかなか伝わりにくいときもあります。

ーー地方公演で新鮮な反応はありましたか?

VTRが終わったときに、VTRに対して拍手をしてくれたときは、「これはなかなかない」って思いました。あと、最初の登場のときはウワーッってなるというか、だいぶ盛り上がってくれますね。お客さんが温かいなという感じです。......あ、もちろんルミネでも盛り上がってくれるんですけど(笑)。

ーー(笑)。地方公演で、ライブ以外の楽しみってありますか?

いろんなところに行くのが好きなので、結構早めに現地入りしていろんなところに行ったりしますね。それがトークのネタになったりもしますし。

ーーこれまでに行って印象深かった場所はありますか?

全部いいんですけど......、たとえば仙台だったら伊達政宗の像がある青葉山公園に現地のバスに乗って行ったりして、その道中での体験を話すとか、そんな感じです。どこに行こうか調べて、いちばん話のネタになりそうなのはここかな?とか考えて行くんですけど、意外に話のネタがあちこち転がってることが多くて。「なんだこれは?」って思うものとか。

ーー確かに、その地方独特のものがありそうですね。

これは今回のネタで使おうかなと思っているアイデアなのであんまり言えないんですけど、たとえば観光施設に、いろんなボタンが並んでて、ボタンを押したら解説してくれる展示物ってあるじゃないですか。「伊達政宗とは......」みたいな、歴史の解説を話し出したり。その展示物の前でおじいさんがひとりでずっといろんな解説を聞いてる様子が面白くて、なんかネタにできそうだな、って思ったり。

ーートークの材料になるだけじゃなくて、ネタ作りの参考にもなるんですね!

そうなんです。去年は北海道の「白い恋人」の工場見学に行ったんですよ。そのときに15分おきに始まるからくり劇場に「なんだこれ?」って思ったことをヒントに「お菓子劇場」っていうネタができたりしたんで。だから、観光するのはトークのためにもネタ作りのためにもなるし、いいことしかないですね。ただ、当日に行って、観光して、単独ライブのリハやって本番なので、疲れちゃうんで、体力配分はすごく考えながら行動してます(笑)。

ーーじゃあ、地方のいろんなところに足を運ぶことも含めて単独ライブツアーなんですね。

そうですね。行くと結構な話題ができるので、トークの方は意外とその話だけで終わっちゃったりもしますし。
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ーーでも、常に仕事のことばかり考えてると、プライベートとの境目がなくなるというか、たまにワーッとなったりしませんか?

そうですね、気をつけます(笑)! ちょっとそうなるときもあるんで、「楽しもう!」と思って。でも、楽しんでるときの方がいいネタが浮かぶんですよね。

ーーじゃあ普段からネタというか、お笑いのことで頭がいっぱいな感じなんですか?

そんなこともないんですけど、ちょっと何か思いついたらメモったりはしますね。そのクセはついてるんで、それはそんなに苦じゃないです。そうやって溜まっていった題材の中から、単独ライブをやるときのネタを選んだりしてます。

ーースランプはないんですか?

ありますあります。

ーーそんなときはどうするんですか?

なんとかふりしぼるんですけど、やっぱりよくないです、ネタが。なのでもう寝ます(笑)。でも、不思議なんですけど、2年前に作ろうと思ってどうしても形にならなかったものが、急に「今ならいけるな」ってときもあるんですよ。

ーーへえ~っ! なんか、ミュージシャンの曲作りみたいですね。

あ、それも言われます。「活動の仕方がミュージシャンぽい」って。ネタ作って、各地を回って、DVDを出すっていう流れがミュージシャンの活動に近い、って。オレもそういうのが好きなんで、こういうのが合ってるのかなって思います。
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ーーなるほど。先日は初の展覧会(『ぜんぜん大変じゃないアドベンチャーアート展』)も開かれましたけど、今後、40代でこんなことをやっていきたいと思っていることはありますか?

そうですね。でもホントに、今回のアート展は自分の中でかなり「これはいい!」って思いました。「向いてる!」って。ネタをやるのが好きなんですけど、あのアート展も、アート展って言いつつネタなんですよね。でも、自分がいないときでもお客さんがきてくれて、楽しんでくれているっていうのはいいなと思って。ああいうのをもっと広げるのも面白いなと思いました。ああいったアート展も地方で開くことができて、単独ライブと同時期にやれば、お客さんは両方いっぺんに楽しめるじゃないですか。そんなふうに広がっていったらより面白いな、って。今回のアート展は今後の自分にとってもいい可能性になったなと思いました。

ーー絵を描くことは昔から好きだったんですか?

そうですね、お笑いをやるか、絵の仕事をするか、2択に入ってたくらい。でも、将来どうやったら絵の仕事ができるかまったくわかんなくて(笑)、お笑いもそうなんですけど、でもお笑いはたまたま東京にNSCができた頃だったので、「じゃあ、入ってみようかな」って。

ーーでも結果的に両方できてるってすごいことですよね。

はい! 嬉しいです。そう、だから今はすごい不思議な感じです。なんか、それぞれいろんな人がいっぱいいて、そんな中、自分らしい活動はこれでいいのかなっていう気がしてます。自分がいちばん活きる方法でこれからも活動していけたらいいなと思いますね。

ーーちなみに、これまでに芸人としてターニングポイントはありましたか?

やっぱりR-1優勝(2011年)は大きかったですね。ちょうど14年目から15年目にさしかかるところだったんで、やっぱり何かないとっていう時期で。あれはその後芸人を続ける上でも自信につながったというか、だいぶ大きな賞でした。

ーーなるほど。では最後に、今回の単独ライブの意気込みを聞かせてください。

言うことが例年通りになってしまいますが(笑)、内容はいつもの通り、みなさんが楽しめる新ネタで待っていますので、佐久間一行の『40』をお楽しみください! 伝われ~!
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【佐久間一行】

2018年5月 4日 (金)

なだぎ武のある興味から公演が実現!『"あかりけした"presents「手をつなぐには近すぎる」』作・演出家&出演者インタビュー!

6月7日(木)から10日(日)まで、東京・神保町花月にて『"あかりけした"presents「手をつなぐには近すぎる」』が上演されます。

ロボットのハナコと2人暮らしのソフの元へ、娘・ハハとその娘・ムスメが帰ってくるところから始まる物語。血のつながりのない微妙な関係性で始まる同居生活から、家族が生まれるハートフルストーリーです。
今回は作・演出を担当するこゆび侍・成島秀和さん、なだぎ武、演劇集団キャラメルボックス・渡邊安理さん、虚構の劇団・小野川晶さんへインタビュー。なぜこの4人が集結し、1つの舞台を企画したのか。成り立ちから関係性まで、和気あいあいと語ってもらいました。

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(向かって左から:成島秀和さん、渡邊安理さん、なだぎ武、小野川晶さん)

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――まず、今回このメンバーが集まった理由を教えていただけますか?

成島 お三方とはまだ一度もお芝居を一緒にやったことはないんですけど、一方的に観て知ってはいて。渡邊さんと昨年くらいに、たまたま知り合いになったんです。
渡邊 久しぶりにできた友達だって言ってくれましたよね?
成島 そう、35歳を超えて久しぶりにできた友達で(笑)。遊びに行ったりしている中でこの4人で会う機会があったんです。
なだぎ 僕はジョジョが好きなんですけど、『ジョジョの奇妙な冒険』のリアル脱出ゲームがあると聞いて、楽しめるかもしれないなと思って行った時に集まったメンバーなんですよ。リアル脱出ゲームには、このメンバーでそれまでに何回か行ったことはあったの?
小野川 いえ。私もあの時、初めて成島さんにお会いしました。
なだぎ 僕は渡邊さんと晶ちゃんとは別々に共演したことがあったんですけど、成島さんとは初めてだったんです。ゲームをクリアしたあと、ご飯を食べている時にいろいろと喋ったんですけど、成島さんが自分の劇団を持ってお芝居も書いているというのを聞いて。こういう物腰が柔らかい方がどういうお芝居を作るのかというところに興味が湧いたというか、僕みたいな暴走機関車がね?(笑)成島さんの作品に出たらどうなるんだろうということを渡邊さんにお話したら、「じゃあ、私が言ってみます!」って言ってくれたんです。
渡邊 そうそう。で、すぐ成島さんにお話ししたら......。
成島 僕としては「願ってもない機会です」と答えました。

――なだぎさんが抱いた1つの思いから実現したものだったんですね。

なだぎ そうなんです。コメディがやりたかったので「成島さんはコメディも書くの?」って聞いたら、渡邊さんが「好きみたいですよ」って。じゃあ、晶ちゃんもできるなと。『私のホストちゃん』っていう舞台で一緒になった時に、アンサンブル的にいろんな役をやっているのを観て器用な人だなと思っていたので誘ったんです。
渡邊 私も晶ちゃんとはプライベートで遊んではいたんですけど、共演したことがなかったので一緒にやれて嬉しいです。
小野川 コメディはずっとやりたくて。年々、コメディ欲が増しているところだったので、このメンバーで叶うならば最高だなと思いました。
成島 こういう話って、普通は「やりたいね」って盛り上がりはするけどやらないことが多いですよね。でも、今回はみんな、絶対にものにしてやろうっていう気持ちがあったよね?
なだぎ そうですね。成島さんは沸々とした強い思いを持っている人だなと、リアル脱出ゲームの時に感じたんですけど、その通りでした(笑)。最後に解けない問題があったんですけど、後ろから粘り強くヒントを出してくれたことでそのあとすぐ脱出できてね?
渡邊 ご飯を食べてる時には「1つ前の問題が解けているようで解けてない」って言い出して(笑)。
なだぎ そうそう。ずっと1人で問題に立ち向かってたんですよ。
渡邊 その姿勢に、なだぎさんは好感を持ったんですよね?
なだぎ 不思議な人だなと興味を持ちました。

――本作はコメディということですけれど、家族のお話にしたのは何か理由はあるんでしょうか。

成島 題材に関しては二転三転してはいるんですけど、友達というか遊びから始まっている関係性なので恋愛物語だけは嫌だなというのがあったのと、縁というものの不思議さや大切さみたいなものを意識したかったので、血はつながってない家族の話がいいかなと思ったんです。
なだぎ あぁ、そうなんですね。いや、実は密かに恋愛ものを期待してたんですよ。僕と晶ちゃんが恋愛する『マーマレード・ボーイ』みたいな話を。
渡邊 え? そんな甘酸っぱい話!?(笑)
なだぎ そうそう。ほんなら、安定のじいちゃん役っていうね。ふははは! 個人的に山田洋次さんの世界観が好きなので、人情ものっていいなと思いました。
渡邊 タイトルもすごく素敵ですよね。プロットを読んだ時、ちょっと涙しつつも笑ってしまいました。お客さんにもこの感情を届けられたらいいんですけど。
小野川 私はプロットをいただいて読んだ時、衝撃を受けました。
成島 その衝撃っていうのは、もっと楽な感じをイメージしてたっていうこと?
小野川 というより、もっとポップなのかなって思ってたら、グッとしたりハッとしたりしたので驚いたという感じで。それと普段を知っている分、役者としてみなさんがどうするのかが想像できないというのもありました。
渡邊 確かに、この4人で演劇をやることにまだ実感がないよね。特に、晶ちゃんと私は普段の関係性より踏み込む役どころだから、どうなるんだろうって考えちゃいますね。

――今、脚本を書いている最中だという成島さんは、どんなことを感じていらっしゃいますか?(註:鼎談は4月上旬に敢行)

成島 今まで踏み外すことが前提にあるというか、脚本から広げてもらうことを前提で書くことがなかったんですけど、なだぎさんがどれくらい......暴走、っていうんですか?
なだぎ ふはは! いやいや、台本通りにしかやらない男ですよ、僕は。
渡邊&小野川 ウソつけっ!(笑)
成島 そういうことを想定しながら書くのは楽しいですよ。渡邊さんと小野川さんはなだぎさんをやらせっぱなしにする訳ではなく、食らいついて1つの世界観をつくってくれるメンバーだと思っているので、なだぎさんにはどこまでも暴走して欲しいなと思ってます。今まで観させていただいた感じだと、どの作品でも設定に乗っている中で踏み外してるなと感じたというか。ちゃんと計算できているなと思ったので、その辺りは信頼していますし。
渡邊 成島さん、そういうところには結構厳しいですよね? お友達になってから、いろんな作品を観たあとに話すんですけど、その時に鋭い視点を持っているなと感じます。
成島 渡邊さんもそうですよね。だからこそ、気を抜けないなと。今回初めてご一緒するからこそ、真剣にやらないと思っているし、稽古場では友達っていうのも一切なくして......。
小野川 えっ、突然に!?
渡邊 怖いよ!
なだぎ 確かに「稽古だけはガッチリやりたいですね」って言うてましたね。ちょっとビクビクしてしまいますけれど頑張ります。
渡邊 せっかく友達同士で立ち上がった舞台なのに、公演が終わる頃には、Twitterとかのフォローも一切外したりするくらい仲が悪くなってるなんてのは、嫌だから(笑)、真剣に挑もうと思います。
成島 そうですね。仕事!って感じとはまたちょっと違うんだけど、真剣にやりたいですね。

――友達だからこそ真剣にやりたいっていいですね。この関係性をすごく大切にしているんだなというのが伝わります。

なだぎ そうですね。それぞれの劇団のファンの方々も"なんだろう? この組み合わせは"って思いながら、ふわふわした気持ちで観に来てくれるんだと思うんですけど。
渡邊 私、「コントなんですか?」って聞かれました。
なだぎ 僕がおるからそう思われるかもしれないですけど、緊張と緩和のちょうどいい中間のものを見せたいですよね。
成島 うん、そこは狙っていきたい。観てくださる方がどう受け取ってくれるかはまだわからないですけど、稽古は100%とか120%でぶつかるところから始めたいなと。様子見しながらじゃなく、全力でぶつかっていきたいなと思っているので、よろしくお願いしますね。
なだぎ おぉ、そうなんですね。僕、基本はスロースターターなんですけど(苦笑)。
渡邊 私もなんだよなぁ。どうしよう!
なだぎ 渡邊さんも晶ちゃんも自分の中で腑に落ちる部分が見えて来ると、ぶわーっと(世界観に)入っていける人なのできっと大丈夫ですよ。
小野川 安理さんは高校の先輩なんですけど、似ているものを感じていて。周りから「真っ直ぐな感じが似てるね」って言われたこともあるんですけど。
渡邊 うそ! やったー! 嬉しい!
なだぎ うん、問題のないお2人ですよ。で、僕は自由にやって、怒られながら進めていきたいなと思ってます。
成島 お三方のモチベーションをどう上げていくかは、僕なりに考えたいなと思います。

――では、最後によしもとニュースセンターを読んでくださっているみなさまへ、メッセージをお願いいたします。

渡邊 今回、主催はよしもとさんですし、劇場である神保町花月は成島さんが演出などをいろいろとやられているところじゃないですか。そこへ出させていただくという気持ちが強いので、みなさんのお邪魔をせずに、でも何かを残せたらいいなと思ってます。真摯に演じますので、よろしくお願いします。
小野川 今作を観て"演劇って気軽に観られるものなんだな"と感じて、違う劇場にも足を運んでもらえたら嬉しいですね。お笑いと演劇って同じようでも、観に来てくださる客層は異なると思うんですけど、両方が繋がるような作品にできればと思っています。劇場へ足を運んでいただけたら嬉しいです。
なだぎ 晶ちゃんの言うとおりですね。お笑いと演劇って似て非なるものと言いますか、演劇のお芝居に出させてもらった時、僕のお芝居を観た人からお手紙だとかSNSのメッセージで「ああいう空気になるんですね」っていう感想をいただくことが多いんですよ。今回、僕とみなさんが一緒になることで、その不協和音がいい働きをするはずです。"こういうお芝居って今までなかったな"とか"何、この感覚!"って楽しんでもらえるように頑張ろうと思います。
成島 神保町花月さんではいろいろと演出などをやらせてもらっていて、この劇場に育ててもらったという気持ちもあるので、神保町花月でここまでの作品が作れるんだって思ってもらえるようなものにしたいなと思ってます。普段、足を運んでくださっているみなさんはもちろん、最近はちょっと......という方も、ちょっと興味あるなという方も足を運んで、驚いてもらえたらいいですね。
小野川 で、第2作もまたやれたらいいですよね?
渡邊 うん、やりたい!
なだぎ 次こそ『マーマレード・ボーイ』をね!


【なだぎ武】

2018年4月24日 (火)

目の前に恋人のコピーが現れたら!? 舞台『幻影かもしれない』に出演する光永&かたつむり・林へインタビュー!

5月24日(木)から27日(日)までの4日間、東京・神保町花月にて舞台『幻影かもしれない』が上演されます。

主人公・形代悠の同棲する婚約者・弦本永太が事故に遭遇したことから展開していく今作。事故が起きてから発見までの記憶がないものの、元気な姿を見せた永太に喜ぶ悠ですが、のちに「大破した車の中から、永太の遺体が見つかった」との報告を受けて......。愛した人の死、その愛した人と全く同一のコピーなど、恋愛観や死生観を問う物語の結末を、今作では観客が選ぶというマルチエンディングストーリーがどうなるのかにも大きな注目が集まります。

今回、悠を演じる光永、永太を演じるかたつむり・林大介にインタビューを敢行。稽古前の心境を語ってもらいました。
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(向かって左:かたつむり・林大介/右・光永)

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――光永さんは主人公・悠を務めますが、今回のお話をいただいた時、まずどんなことを思われましたか。

光永 最初にマネージャーさんに「難しい役の仕事が入ってくると思うんですけど、大丈夫ですか?」って聞かれて。「ぜひ挑戦させてください」って言ったんですけど、プロットを読ませてもらったら本当に難しそうな役だなという印象を持ちました。主演の経験は今まで何度かあるんですけど、元々の明るさを活かした役が多かったので、今回のような何かを背負っていてどうしようって悩むような感じの役は初めてで......。
林 いつもはバカみてぇにやってるだけだもんなぁ?
光永 おいっ!
林 (笑)光永とは、神保町花月の公演でも何回か一緒にやったことはあるんですよ。上から目線で言うつもりはないですけど、女の子の部分がめっちゃあるというか。
光永 えぇ、もちろんそうですよね! ちゃんとありますねぇ!
林 ふはは! そういう役を演じているのも何度か観てますし、基が器用なので楽しみですね。

――そんな光永さん演じる婚約者・永太を演じるのが、林さん。かなり見せ方が難しそうな役ですけれど。

林 まぁ、難しくするのかしないのかは、自分次第ですから。
光永 うざい!(笑)。難しくしてよ、じゃあ。
林 ははは! プロットを読ませてもらった感じで言うと難しいというより、どういう感じになるのかなというのが楽しみでもありますし、怖い部分でもありますよね。実際、すべての流れが見えた時、どう感じるかが今はまだわからないので。でも、話自体はむちゃくちゃ面白そうなので、演じるのも楽しみですけど。
光永 私は、林さんを観て笑わないかが不安です。本番に入ればいいんですけど、稽古の段階では"林さん感"を出してくるので、笑っちゃうんですよね。自分が真剣に芝居しているのを目の前で見られるのも、ちょっと恥ずかしいですし......。

――クラッシャータイプですもんね、林さん自体(笑)。

光永 そうなんです。何を言い出すかわからないから不安です。
林 僕は台本に忠実に演じるだけです!

――プロットでストーリーを追った印象はいかがですか。

光永 遺体とコピーをどうやって同時に見せるんだろうとか、気になるところがたくさんあって。どんな演出がされるのか、全く想像できないなと思いました。
林 だから、俺に話が来たんでしょうね。"こんな難しい役は、林にしかできない"って。
光永 ............え!?(笑)
林 ふはは! ほかの共演者も芝居がうまい人が多いじゃないですか。まず、シューさん(シューレスジョー)がいるし、大谷さんも1~2回一緒にやったことがあるんだけど、上手。ヒラノくんもめちゃくちゃ上手ですよね。
光永 大西ユースケは、大阪の同期なんですよ。最近、俳優班として上京したみたいなんですけど、昔から面白くて。たまに奇をてらうようなこともするんですけど、お上手ですよ。あと、三木美加子さんの色気にも注目です。舞台上が、いい匂いに包まれると思います。
林 ふふふっ、そうなの!?
光永 稽古場に差し入れでパウンドケーキとか焼いてきてくれるんです。最高っすよ!
林 そういうタイプね。楽しみです、脚本も福田さんですし。
光永 で、演出は足立さん。万全ですよ、これは。
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――現段階で、それぞれの役について想像していることは何かありますか。

林 光永も言ったように、僕の役はコピーがいるという設定なんですけど、どう見せるのか。今はクエスチョンマークな状態なので、これから台本を読んで福田さんの意図と足立さんのやりたいことを聞きながら役を固めていくことになりますよね。やったことのないお芝居なので、楽しみですけど。
光永 私が演じるのは恋人のコピーが現れるという役なので、自分にほんまに好きな人がおって、死んだのはわかってるけど目の前におるってなった時、どっちを選ぶんやろうと考えてみたんですけどわからなくて。今回の舞台って、お客さんに結末を選んでもらう訳ですけど、役の感情の持っていき方次第で結論が偏ったりするんじゃないかなって。その辺は楽しみでもあり、プレッシャーでもあったりします。
林 確かに、どう演じるかでお客さんの選択も変わってきそう。
光永 そうなんです。私がコピーを受け入れる体勢で演じていたら、お客さんも受け入れてしまう気がして。だから、演じ方は重要になってくると思いますね。

――今、光永さんが話してくれたように、今回、観客が結末を選ぶという新たな試みがありますよね。そういうお客さん参加型のお芝居って、あんまりないような気がしますけれど。

光永 結末を選べるってことは、2つのパターンの稽古をしないといけないってことですよね?
林 そういうことだね。僕は今までやったことがないかたちなので、どうなるのか。アンケートを集計している間、何をするのかも気になるし。
光永 ダンスですかね? 神保町花月でたまにあるじゃないですか。
林 ふはは! それに、全公演が2つあるうちの1パターンになるっていう場合もあるんじゃない? その辺は、お客さんが何度も観に来てくれて、こっちは観たから次はこっちを観たいと思ってくれたら嬉しいですよね。
光永 プロットの段階では、お客さんって優しいから、受け入れるほうが多いんじゃないかなって思ってたんです。でも、全員の演じ方次第で、受け入れない可能性もあるのかなって思ってきました。

――その辺、林さんがどう演じるかにもかかってますよね? めちゃくちゃ感じの悪い人だったら、「あの人よりほかにいい人がいるよ」ってなりそうっていうか。

林 そうですよね。めちゃくちゃ嫌われたら、ぜってー受け入れねぇ!って思われそう(笑)。
光永 私たちも毎回、結末がどうなるかわからずに演じていかないといけないですからね。めちゃくちゃ受け入れられない感じでやっていたのに、お客さんが受け入れるほうを選んだりすると、芝居を変えることになるんですかね?
林 どうだろう? その辺もどうなるのか、楽しみですね。
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――もし光永が演じる悠と同じような状況に置かれたら、お2人はどうしますか?

林 恋人が死んで、そのコピーが出て来たらってことですよね? 俺は......記憶も全部一緒だったとしても受け入れられないですね。
光永 私は受け入れます。
林 はえーーー!!!
光永 コピーにも好きな人だということに変わりはないので、受け入れないってことは悲しませることになりませんか?
林 でも、俺の愛した肉体ではない訳じゃん?

――肉体を形成している物質は同じでも?

林 だって、恋人は死んでるんですよ? 記憶も含めて何もかもが一緒だとしても、人生の中で培って来た喋り方とか、違う部分が出て来ると思う。そこに気付いた時、苦しくなる。......お互いね? お互いだよ? 俺だけじゃないよ。俺だけ苦しいなら、我慢できるけど......(と、言いながら泣くフリをする)。
光永 えぇ!?(笑)
林 ははは! だから、全て同じだとしても受け入れられないですね。どう?
光永 (その意見を)聞いても受け入れられますね。記憶も性格もコピーされているのであれば、型番が変わっただけであって、全部一緒なんじゃないかなと。だから、脱皮したんだくらいの感覚で、その人を愛すると思います。その人が愛してくれるのであれば、ですけど。
林 今回は事故で死ぬけど、殺されたとしたらどう? それでも愛せる?
光永 で、恋人のコピーが出て来ると。
林 うん。殺した奴はどうするんだろうとかって思うじゃん? 事故だからコピーを受け入れられるかもしれないけど、第三者が出て来るとまた変わってくるんじゃない?
光永 ............私もコピーになることはできないかな?
林 ははは! コピーを作る技術があるなら、できるかもしれないね。
光永 ですね(笑)。まぁ、帰り道にこんなことを考えてもらえる作品になったらいいですね。

――お2人ともこういったお仕事が少なからずあると思いますが、お芝居は好きですか?

林 好きですね。例えば、自分達で考えてやるコントって、ウケるかウケないかがいちばんじゃないですか。だけど、お芝居は今回だったら福田さんが脚本を書いてくれているし、ウケるかウケないかはそこまで関係ないので気が楽ですよね。もちろん、笑いを取るシーンもあるんでしょうけど、与えられた役を演じるのは普段やらない分、楽しい。芸人だから芝居をやるのは......みたいな気持ちは、2年目でなくなりました(笑)。
光永 その2年間で何かがあったんですか?
林 とがってた時期もあったけど、神保町花月に出続けたら麻痺したというか。年13回出ていると、そんな気持ちはなくなりました。まぁ、面白いですよ。稽古を通して、みんなとチームになれるのも楽しいですしね。
光永 仲よくなれますよね。
林 うん。あと、5公演全てが同じかというと、そうじゃない。本当は全公演コンスタントにやれるほうがいいんでしょうけど、やっぱり舞台は生ものだから、ここはこういう反応なのかとか毎回、違う反応を感じられるのも面白いですね。
光永 私もお芝居は、自分の性格や人生と違う人を演じられるので楽しみです。で、稽古を一緒にやった先輩や後輩と友達みたいな関係になったり、一緒に青春のシーンとか演じられたりするのも楽しいですね。
林 特に、光永はピンだから。
光永 そうですね。いつも1人なので、稽古場に行くのも楽しみです!

――では、最後によしもとニュースセンターを読んでくださっている方々へメッセージをお願いします。

光永 主演って言ってもらっている以上、絶対来てくれないと困ります!(笑)今作はちょっと難しい話ではありますけど、必ず楽しませるので来てください。お待ちしています!
林 来ないと体験できない作品だと思うので、初日に来ていただいて、もう1つのエンディングにも興味を持ってもらえるようなお芝居にします。考えさせられるテーマでもあるので、"今日観たものは、幻影かもしれない"って思ってもらえたらいいなと。
光永 おっ、いいですねぇ!
林 ははは! 楽しい芝居になりますので、恋愛している人、していない人、結婚している人、していない人......いろんな方に観に来てもらえたら嬉しいです!


【林大介】【かたつむり】【光永】

2018年4月13日 (金)

DVD『南海キャンディーズ初単独ライブ「他力本願」』をリリースする南海キャンディーズへインタビュー! 山里「南海キャンディーズでやる漫才って楽しい」としみじみ語る!!

4月11日(水)、南海キャンディーズがDVD『南海キャンディーズ初単独ライブ「他力本願」』をリリースしました。

こちらは、南海キャンディーズが芸歴15年目にして初めて開催した単独ライブ『不毛な議論 presents 南海キャンディーズ初単独ライブ「他力本願」』の様子を収めたもの。山里がパーソナルを務める冠ラジオ番組『JUNK 山里亮太の不毛な議論』(TBSラジオ)にて単独開催を発表し、リスナーから募った漫才のネタ、ラブレターズ・塚本直毅さん作のコント、そしてオリジナルの長尺漫才で大きなグルーヴを起こした単独ライブの熱狂そのものを味わえる内容となっています。
このたび、南海キャンディーズが合同インタビューに応じ、単独を終えての率直な感想を語りました。

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(向かって左:山里亮太/右:しずちゃん)

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――まず、初単独を終えた感想を訊かせてください。

しずちゃん すごく楽しかったですね。やる前は怖かったですし、あんなに新ネタを一気にやったことがなかったので憶えられるか不安でいっぱいでした。けど、幕が開いたら、お客さんが温かく受け入れてくださったので、どんどん楽しくなりました。
山里 初めての単独でしたが、"うわぁ、南海キャンディーズでやる漫才ってこんなに楽しいんだ"とネタの最中、ずっと感じられました。来てくれたお客さんや、ネタを作ってくれたリスナーのおかげでもあるんですけど、今までやって来た中でいちばん楽しい漫才が今回の単独で。全部の漫才が人生でいちばん楽しかったですし、しかもその楽しいなっていう記録が1回目、2回目とどんどん更新されていって。最終公演の最後の漫才なんて、"俺はこんなに楽しんでるけど、みなさんにもこの楽しさはちゃんと伝えられてるんだろうか"と考えてしまうくらい、本当に楽しかった。こんな日が来るんだな、単独って大事なんだなと思えたライブでした。

――このタイミングで、初めての単独を開催するに至ったいちばんの理由はなんだったんですか。

山里 コンビ結成して15年になるんですけど、紆余曲折があったというか、そんなに仲がよくない時期も長くて。
しずちゃん (笑)。
山里 その頃、僕の中には単独ライブでネタをつくってる時間があるなら、自分を磨いたほうがいいだろうという野心もありまして。相方は心の奥で単独をやりたいってずーっと思ってたんでしょうけど、僕がそう言わせる空気をつくらなかったし、手を差し伸べることもなかった。しずちゃんが心を許した歴代のマネージャーさんが何人かいるんですけど、その人達がちょこちょこ僕に「単独やらないの? しずちゃんはやりたいって言ってるよ」って言いに来ていたんです。けど、「まぁまぁ時がくれば」って濁し......それが7~8年続いたんですけど、いよいよしずちゃんの単独やりたい欲がマックスに来ていることがわかりまして。あと、『~不毛な議論』のリスナーのみなさんには『M-1グランプリ』参戦に向けて南海キャンディーズを盛り上げていただいていたので、"支えてもらった恩返しってなんだろう?"って考えたときに、単独をやろうと。だから、2人の思いが合致したタイミングでしたね。

――1本目は『M-1グランプリ2014』の決勝で披露したネタでしたが、あの漫才をオープニングに持ってきた思いを教えてください。

山里 南海キャンディーズが世に出るきっかけとなったネタですからね。あそこからスタートしますたよっていう意味と、もう1回、ここから南海キャンディーズ第2章がスタートするという意味で観てもらおうと思いました。
しずちゃん ただ、昔より体のキレが悪くなってるなぁって。
山里 いやぁ、悪かった! 動きが遅くなってたわぁ! あと、仲がちょっとよくなった弊害でもあるなと思ったのは、しずちゃんの攻撃が弱くなっていること。ボクシングで手が凶器になるということを憶えてしまったので、腕をぶん回すところとか殴るところがゆっくりになっちゃったんですよ。もっとぶん回さないとさぁ。
しずちゃん (笑)。いつもトレーナーに言われていた「人を殺すくらいの気持ちで」を思い出したいと思います。
山里 サンドバッグに、俺の写真を貼ってたもんね? しずちゃんの弱点は優しいことだから、人を殴れないという壁を越えなきゃいけなくて。コーチがサンドバッグに俺の写真を貼ったら、幕之内一歩みたいにズドン!って音が出たって聞きましたよ。

――(笑)。"他力本願"というテーマにしたのは?

山里 リスナーの方はもちろん、リスナーじゃない方も"初めての単独なんだから、自分達でネタやれよ"って思われるのが普通だと思うんですけど、シンプルに南海キャンディーズとしてコンビで戦うっていうことが怖くて。で、そう思ったときにいつも助けてくれたのがリスナーなので、今回も一緒に戦ってもらって、僕がこの恐怖から逃げないようにしてもらおうという気持ちはありました、まぁ、相方がこのシステムについて、どう思っていたかはわからないんですけど。
しずちゃん あぁ、よく考えたなぁって思ってるよ。採用されるリスナーさんも喜んでくれたし、いいシステムですよね。いいネタだったので(営業や劇場の出番でも)使わせていただいていますし。
山里 うん、むちゃくちゃいいネタだったもんね。

――ラブレターズ・塚本さん作のコントも面白かったです。初めてコントに挑戦されたと思うんですけど、やってみていかがでしたか。

山里 僕はドラマにも出たことがないので、演技は大根で......。こっちは、練習のときから女優感出しやがって!
しずちゃん 出してないよ!(笑)
山里 「こっちの角度のほうがいいですか?」みたいな空気出してくるのは、うるせーな!と思いながら観てました。
しずちゃん ふふふ。山ちゃんが演技できないので、本番ではできるだけ喋らんように、台詞がすくないようにって、塚本くんに1回ネタを修正してもらったら、ナレーションばっかりが増えました。
山里 最初はめちゃくちゃ台詞があったもんね? もっともらしい感じで「ちょっと俺が喋ると雰囲気が壊れるなぁ」って繰り返したら、絶妙な台詞量になったけど。
しずちゃん うん。決まった台詞はほとんどなかった。
山里 なかったね、「山里さんが好きなことを喋るゾーンです」って言ってくれて。(塚本さんの相方である)溜口(佑太朗)も誉めてくれたもんね?
しずちゃん あぁ、童貞感?
山里 そうそう。「童貞感、出すのがうまいですね」って。『キングオブコント』のファイナリストが認めたんだから、セミファイナルくらいはいけるかなと思ってます。

――稽古はかなりされたそうですね。

山里 めちゃくちゃしました。ラブレターズに「単独の稽古って大変だな。2人はどれくらいやってんの?」って訊いたら、7時間くらいやってるって言ってて。僕はめちゃくちゃ稽古したなと思って4時間くらいだったから、相方に7時間もやってるってバレちゃいけないから「帰れ、その情報は出すな」って言って(笑)。昔はどっちかって言うと、しずちゃんのほうが稽古サボってよね。台詞を憶えてこなかったりしたじゃん。歳を重ねたら、むちゃくちゃ稽古したがるようになってたよね。
しずちゃん そうやなぁ。山ちゃんのほうが、もっとやろうって言うてたな。私は今回、不安でしょうがなかったから、稽古して安心したかったんです。

――初合わせの際に、しずちゃんさんはすでに台本を持っていなかったとか。

山里 そう! 女優面をかましてきてねぇ。台詞入れて来てますよ感を出してたんですよ。
しずちゃん ちゃんと頑張って、憶えてるんやからいいやんか(笑)。
山里 昔は僕、てにをはを間違うのも許せなかったんです。「今のは"が"って言ってるけど、"で"だから」っていちいち言ってたんですけど、今は気にしなくなったから、しずちゃんも憶えやすくなったのかもね。だから、今のシステムはしずちゃんに合ってるんじゃないかなと思います。

――2016年、2017年と『M-1グランプリ』に再び参戦されましたが、出ようと思ったのは?

山里 『M-1グランプリ』に出ている同期......例えば、ダイアンがめちゃウケてるのを観て、あの場で漫才がウケるのってすげぇカッコいいなと思ったんです。僕もオードリーの若ちゃん(若林正恭さん)とかと一緒にやったりして漫才で心を満たしてきたはずなんですけど、戦いに行く漫才はコンビでしか出ないんだから取り組むべきだな。でも、参戦して変な感じで負けるのも......。今から超現役の若手たちとの戦いに挑んで、南海キャンディーズってやっぱりロートルじゃねぇかって言われるんじゃないかっていう怖さみたいなものがあったんですけど、しずちゃんがボクシングをやってから戦うことへの意識が高まりまして。「どうしても戦いたい」って孫悟空みたいなことを言い出したんです。
しずちゃん そうですね(笑)。ボクシングをやったからか、できるだけ人と殴り合いたいっていうか、やり合える場所に行けるならっていう思いはありました。ボクシングで引退して、何で戦えるのかって考えたときに、『M-1グランプリ』がありがたいことに芸歴15年まで出られるようになったので、資格があるならやりたいなと思ったんです。

――ボクシングでオリンピックを目指していたときにも、漫才のことは考えていたんですか。

しずちゃん どうやろう?......あんまり考えてなかったかな(笑)。強くなることしか考えてなかったもしれないです。
山里 なかっただろ? 顔面を腫らして、楽屋に来てたんだから。ネタ合わせもしないで、ずーっとシャドーやってるんですもん。なんでか知らないけど、生のニンニクをバリバリ食いながらね。あれ、イヤだったわぁ!
しずちゃん (笑)スタミナを付けるために食べてたんです。でも引退してから、自分が何者なんだと思ってきたというか。芸の基本、ベースになるものがないのに、単発でお仕事をいただくことが怖いなと。やっぱりベースとなるものをつくらなあかんなって、すごく不安になったのが大きかったですね。

――15年間、紆余曲折があったそうですが、現在、お互いの存在ってどんなふうに考えていますか。

山里 どうですか?
しずちゃん まぁ、昔よりはだいぶ仲よくなって、世間話もたまにするようになりました。おじさんとおばさんになったこともあるんでしょうかね。ボクシングをやっていて離れていたときから、(関係性が)変わりつつあるとは感じてましたけど。
山里 過去を振り返ったときに、今がベストだと思います。昔は死ぬほど仲が悪かったですから。......東野(幸治)さんは僕のこういう記事を全部読んでるんですけど、こういう話になったときに(話している部分を指しながら)「山ちゃん、あかんやん。自分の仕事が増えたから、仲よくなったんやろ」って言われますけどね(笑)。まぁ、さっきも言いましたけど、南海キャンディーズで漫才をやって楽しいと思える日が来るとは思ってなかったんですよ。だから自分なりの楽しみを見つけたり、ユニットを組んで漫才をしたりして、ネタへの欲求は満たしていると思っていたんです。けど、南海キャンディーズっていういつでも漫才ができる場が、そうなれたのは本当によかったし、いい関係になれたんだと思います。

――今回の単独ライブは『~不毛な議論』の企画から始まりましたが、改めてリスナーへの気持ちを聞かせていただけますか。

山里 1回目からリスナーにいちばん助けられている番組。せめてネタだけでも面白いと思わせてやろうと、たくさんのリスナーさんが投稿というかたちで協力してくれて。その集大成である今回の単独ライブでは、僕らのためにリスナーがネタを書いてくれました。言ったって、もらえるのはバッヂですよ? なのに、めちゃくちゃ時間を割いて、僕らの新しいかたちを探してくれたし、僕が避けていたなかで単独ライブの良さをずっと教え続けてくれていた。南海キャンディーズの漫才からも逃げないように、いい意味で追いつめてくれたからこそできた単独で、リスナーがいなかったらもっと早い段階でコンビは終わっていたのかもしれないとすら思います。

――山里さんにとって、『~不毛な議論』は大切な存在なんですね。

山里 むちゃくちゃありがたいです。いろんなときに自信をなくすんですけど、"俺、1人でラジオやってるんだ"っていうのは大きな心の支えになっているというか、なかったらどうなってたんだろうと思うくらい大切なものです。相方は知らないと思いますけど、早い段階でしずちゃんをゲストに呼ぼうとしてたんですよ。でも、「イヤです」って断ってました。「しずちゃんをラジオには関わらせたくないです。僕の場所なんで」って言ったくらいだったんですけど、ラジオに出た相方はシンプルに面白かったんです。
しずちゃん 『M-1グランプリ』に挑戦しようっていう生電話で出させてもらったんですけど、私は岩手県にいたのに、スタッフさんがわざわざ電車から下りて車で2時間くらいかかるところまで来てくれたんです。やっぱりラジオは山ちゃんのもんやと思ってたから、私のためにスタッフさんがそこまで動いてくれることにまずビックリしました。で、今回の単独でリスナーさんの存在の大きさを感じて......。普段、1人でライブをやらないので、お客さんと触れ合うことがあんまりなかったんですけど、(今回、単独を開催して)2人を応援してくれる人がこんなにいるんやと知ることができて嬉しかった。ファンって、こういう人達のことを言うんや。この人達のおかげで、単独ができたんだなと感じましたね。

山里の誕生日である明日4月14日(土)には、東京・タワーレコード渋谷店1F「CUT UP STUDIO」にて、発売記念イベントを開催。詳しくは、よしもとミュージックエンタテインメントの公式ページ(http://yoshimoto-me.co.jp/artist/nankaicandies)をご確認ください!

【南海キャンディーズ】

2018年4月 2日 (月)

東京進出を果たしたダイアン、今後の展望を語る! 6月にはトークライブの開催も決定!!

4月1日(日)より東京進出を果たしたダイアンが、インタビュー取材に応じました。
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このタイミングで東京へ拠点を移したことについて、西澤が「『ガリゲル』(読売テレビ)で、7年前に東京へ行くって言うたんがちょうど今年やったんです。なんか不思議な感じがしますよね。このタイミングがベストやったんかなと思うし」と話すと、「それ、ボケで言うたヤツやん! むちゃくちゃ恥ずかしいわ!」とツッコむ津田。続けて、「正直、今までむちゃくちゃ東京に来たいっていう気持ちはなかったんですけど、何年かくらい前からそう思うようになって。で、その思いが昨年グッと強くなりました」と説明します。
上京は話し合いの中で決めたそうで、「どっちにしても、大阪でずっとやるのか、東京で勝負するのかは決めなあかん時期やったという感じですね」(西澤)「大阪で続けるのも1つの手やったんですけど、年齢的なものもありますし、芸人である以上、一度は東京で勝負したいなと。行っとかんと後悔するやろうなと思うたんです」(津田)と明かします。
また、すでに東京へ拠点を移していたとろサーモン・久保田に、「東京へ来い」と誘われていたという津田。「よく飲みに行ったり、喋ったりするんですけど、仕事の幅が広がるし、コンテンツもいっぱいあるからいろんなところに出られると思うよって言われていて。だから、東京に来ようと思うたんは、久保田のアドバイスもあったかもしれないですね」と回想しました。

現在、全国区で活躍する大阪時代の仲間も多いですが、「知らん状態よりは安心感がありますし、頼もしいですし、知ってくれてる人がいるのは有利かなとは思います。けど、甘えていても仕方がない」と気を引き締める津田。「昔とは状況も違うと思いますけど、大阪時代、一緒にやってた人が東京で活躍してるのは嬉しいですよね。と話す西澤が「......ネゴシックスとか中山功太とか」と同期の名前を出した途端、津田はすかさず「どこがやねん!」とツッコミ。西澤が「一緒に何かやっていけたらええかな」と続けるのを「やりたないねん、俺は。そことはやらんって決めてんねん! ドロ舟もドロ舟やで?......飲みにも行くなよ!」と釘を刺します。
あまりの剣幕に思わず吹き出す西澤。「ネゴシックスも頑張ってるやん。絵を描いたりしてね? 中山功太もおもろいし」と呟くと、津田は「まぁ、確かにおもろいけど!」とわずかながらフォローします。

東京での仕事はすでにいくつか行なったという津田は「スタッフさん達が意外と僕らのことを知ってくれてはって。ウェルカムに思ってくれてる人もいるので、当初思っていたような不安はなくなりました」と安堵しつつ、「不安を、わくわくとした楽しみに変換してやっていきたい」と意気込みます。
一方、西澤は「スタイリストさんが死ぬほどオシャレ。大阪のスタイリストさんもオシャレでしたけど、東京のスタイリストさんはビックリするくらいオシャレで、まだ僕らは(衣装を)着させられてる感がすごい。下に見られてるんじゃないかなと不安に思ってるので、徐々に(立場を)逆転させていきたい」と恐々。この日、さまざまな媒体の取材を受けたいた2人ですが、「今日も何パターンも用意してくれてる」と感謝する西澤に「そんなん言うたら、大阪のスタイリストさんに悪いやろ!」とツッコむ津田ですが、「まぁ確かに......大阪のスタイリストさんは1ポーズしか用意してくれなくて、選ばせてもくれんかったもんな。僕、ずーーっと同じ靴履いてたし。NIKEのずっと同じ靴。......あれ、イヤやったんですよ」と思い出し笑いをしました。

大阪には当初、レギュラーを3本残して上京すると話していた2人。
「それがですねぇ、4つになりました」と報告する西澤。津田は「ラジオの『よなよな...』(ABCラジオ)、テレビは『本日はダイアンなり』と『今ちゃんの「実は...」』(ABCテレビ)、あと『お笑いワイドショー マルコポロリ!!』(関西テレビ)も残ることになりまして。......ふはは! 1本増えました(笑)」と説明しつつ、「『マルコポロリ!!』は準レギュラーやったんですけど、いつの間にかレギュラーになってまして、出番は減るんですけど残ることになったんです。......ありがたいですよね。残ってくれって言うてもらえることなんて、なかなかないですから」と感謝します。
「いちばん心配なのは、辞めた2本の方々が怒ってないかなということ」と心配する西澤ですが、「4本残しましたけど、"こいつら、保険かけてるな"と思われるのは心外」とキッパリ。「僕らは0本のつもりでいますから。たまたま4本残ってますけど、気持ちは0本です」と堂々と語ると、津田は「なぞなぞみたいなこと言うな!」と指摘しました。

「出たい番組はいっぱいありますよ。『アメトーーク!』(テレビ朝日)とかに頻繁に呼ばれるようになりたいですし、『しゃべくり007』とか『イッテQ』(日本テレビ)とかにも出させてもらえたら嬉しい。むっちゃメジャーな番組に出たいですね。大阪では今田(耕司)さんと東野(幸治)さんと一緒に番組やらせてもろうてるんですけど、東京やとお2人ともむっちゃ上の方なので一緒に出させてもらえる機会がなかなかないと聞きました。でも、ご一緒できたら嬉しいなと思ってます」と話す津田。西澤も「東京には役者さんとかアイドルの人など全てのジャンルの方がいてはるので共演も楽しみですし、いろんな看板番組に出たいです」と話しつつ、「まぁ、宝くじ買うのと同じテンションで言うてますけど。出られるかどうかはわからないですから」と自虐的にポツリ。笑いながら「まぁ、言うのは自由ですからね」と同調する津田は「なんでも出たい。全部出たいです。で、2人だけでロケとかできる番組が持てたら嬉しいですね」とアピールします。
これまで同様、ライブももちろん大切にしていくそうで、「NGK、西梅田、祇園、ルミネ......いろんな劇場がありますけど、まんべんなく出たいですね」(津田)「まだ決まってないですけど、単独ライブもやっていきます。ほんまです!」(西澤)と意欲を見せました。
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6月16日(金)21時より、東京・ヨシモト∞ホールにて『ダイアントークライブ「トウキョウダイちゃん」』の開催も決定! ますますの活躍が期待されるダイアンに、ぜひ注目ください!


【ダイアン】

2018年3月27日 (火)

若手俳優×芸人による『dorama project』が始動! 第1弾公演『ラケット』に出演する2丁拳銃・川谷&シソンヌ・長谷川にインタビューを敢行!!

4月25日(水)から29日(日)まで、東京・神保町花月にて、『dorama project #1「ラケット」』が上演されます。

こちらは、大きな活躍の可能性を秘めた若手俳優たちと演技派芸人たちがタッグを組んだ新プロジェクト。「dorama」は「do」×「dorama」の造語で、ドラマティック且つ怒濤のごとく鮮烈な公演を行っていく予定です。
第1弾となる『ラケット』の脚本を手がけるのは、数々のドラマや映画、テレビCM、ネット番組を手がけている博報堂の吹上洋佑さん、演出を務めるのは、映画『浅草スマイル』で堤幸彦賞を受賞した注目の映像ディレクターであるROBOT・林隆行さん。なお、2人がタッグを組んだオリジナルドラマ『配信ボーイ~ボクがYouTuberになった理由~』は現在、dTVにて配信中で、今作が3度目のタッグとなります。

主演を務めるのは、映画『ソロモンの偽証』で印象的な演技を見せた若林時英さん。ほかにも石賀和輝さん、中村里帆さん、中田青渚さん、室井響さんといった若手俳優が集結するほか、個性派女優の伊藤修子も出演。芸人では、映画『火花』の演技が記憶に新しい2丁拳銃・川谷修士、さまざまな舞台で演技が評価されるシソンヌ・長谷川忍を始め、カラテカ・矢部太郎、ピクニックなどが出演します。

今回は、修士と長谷川にインタビューを敢行。脚本家・吹上さんに補足してもらいながら、新たに始まったプロジェクトへ出演する意気込み、作品への思いなどを語ってもらいました。真面目なお芝居ですが、インタビューは笑い多めでお届けします!

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(向かって左:2丁拳銃・川谷修士/左:シソンヌ・長谷川忍)

  *  *  *  *  *  *  *

――今回、出演のお話を受けた時、まずどんなことを思われましたか。

川谷 今までの神保町花月では、芸人だけの芝居に何度か出させてもらったことがあるんですけど、他の俳優さん達とやらせてもらえるのが、今回の楽しみだなと思いました。
長谷川 そうですね。芸人だけでやってると、どうしてもなれ合いになりますから。
川谷 ふふふ! なりますよねぇ?
長谷川 はい(笑)。芸人は皆、ふざけないとダメっていうよくわからないものに取り憑かれてますから。
川谷 言い方が悪いですけど、お笑いをやりたいっていう多感な若手の時期にお芝居をやることになると、ちょっとふざけちゃうというかねぇ?
長谷川 今でこそ好井(まさお/井下好井)なんてドラマやCMに出てますけど、あいつなんて一番ひどかった! なのに、今は役者みたいな顔してて怖いです(笑)。あの......これは修士さんのことではなく、僕ら世代のことなんですけど。
川谷 はいはい。
長谷川 漫才師はすぐ役や設定からおりて、自分に戻ってボケたりツッコんだりしがちだったんですよ。好井だけじゃなく、皆ことごとくやってました。で、僕らはコントなので、相方と2人だけ真剣にやっていて......。真面目にやる分、自分達に返ってくるものがあったので、仕事がない頃は出させてもらって助かっていました。
川谷 だから、シソンヌはチャンピオンになれるんですね!
長谷川 そう言っていただけると有り難いです。僕は今回、久しぶりの神保町花月での舞台なので、楽しみなんですよね。
川谷 僕は......映画『火花』のラスト漫才をここでやらせていただいたので(註:菅田将暉さん演じる主人公・徳永が組んでいるお笑いコンビ「スパークス」の相方・山下を演じた)。
長谷川 じゃあ、思い出の場所でもあるんですね。

――お2人のお芝居での共演は、今作が初めてですよね?

長谷川 あぁ、確かにそうですね。
川谷 長谷川くんが出てる舞台を、観に行ったことはありますよ。(小川)菜摘さん主演の『おねだり』やったんですけど、さすがでしたね。見事でした。
長谷川 ありがとうございます。あの舞台も外部の俳優さんばかりだったので、楽しかったです。今回は若い方が多いみたいですね。

――主演の若林さん始め、10代の方が多いですね。

川谷 えっ、10代!?
長谷川 リアル! 僕と若林くんは......18歳差かぁ。......話合うかな?

――芸人側は映画や舞台で評価されている、演技に定評のある方を集めたそうですけど、お芝居のお仕事はいかがですか。特に修士さんは漫才師さんですから、芸人として舞台に立つのとはかなり違いがありますよね。

川谷 そうですね。この前も舞台をやらせてもらったんですけど、標準語を使わないといけないのが難しい......。けどまぁ、楽しいですね。イントネーションを、すーーっごく注意されるんですけど。
長谷川 役作りプラス、イントネーションを修正する作業が必要なんですね。
川谷 そうそう。自分では合うてると思ってるんですけど、「それ、関西弁だよ」って言われて。今回も標準語なんですけど、ツッコんでいるところは関西弁だったんです。(脚本家・吹上さんの「その辺は、今後相談したいなと思っています」との言葉に)ツッコミを関西弁にするんやったら、普段の喋りに関西訛りがあってもいいのかもしれないですよね。でも、みんなの邪魔になるんやったら努力します!

――長谷川さんはいかがですか?

長谷川 今日初めて台本を読ませていただいたんです。芸人はすぐふざけるって言っておきながらなんなんですけど、今回はちょっとキャラを入れてやろうかなと。
川谷 ちょっと難しい役ですもんね。
長谷川 はい。どっちかって言うと、外に向けての芝居というより、中に向ける芝居でいこうと思ってるんで、前半は。
川谷 かっこええこと言うなぁ!(笑)
長谷川 ふふっ! 前半の役作りの方向性はもう決まったんですけど、心配なことがあって。僕は真剣にやるんですけど、みなさんは笑うと思うんですよ。その辺のジレンマをどうするか、(稽古が始まったら、演出家の林さんに)相談させていただきたいんです。デリケートな分、笑われるとやめたくなっちゃうので。

――その辺りは今後、相談いただくとして、お2人の役どころについても少し教えていただけますか。

川谷 僕は普通の先生。真面目でピュアな先生です。
長谷川 唯一の真人間というか、全体のバランスを取る役どころですよね。
修士 そうそう。だから世界観を邪魔せず、おってよかったと思ってもらえる良さを出そうと思ってます。

――吹上さんによると、お笑いの要素もたくさん盛り込まれる予定だそうで。今はツッコミをどんなふうに置いていくのかを考えている最中だとのことですが。

川谷 さっき話していたたように、ツッコまざるを得ない状況があるみたいですよね。今は稽古が楽しみです。僕は今回、ドラマに出るような気持ちで真剣にやりたいと思ってますし。
長谷川 僕も同じですね。ふざける方向ではないです。けど、真剣にやった芝居を笑われたらちょっと考えます。みんなでクッと(笑いをこらえる仕草を)するのもダメですからね!
川谷 うわぁ、それ、俺はようやってまうわ。
長谷川 でしょ? 修士さん、ダメですよ!
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――台本を読んだ印象はいかがでしたか。

川谷 卓球を題材にしているということで、卓球のシーンがどうなるのかが楽しみですよね。
長谷川 かっこいい感じになりそうですから。
川谷 そうそう。お客さんにも、その辺りを楽しみにしてもらえればと思います。物語も、王道の青春ドラマじゃないのはいい。ポスターやチラシを見ると、熱い青春ものなのかなと思う人も多いかもしれないですけど、そうではない面白みを感じていただけるはずです。
長谷川 青春ものと見せかけて、人間の深い部分が描かれていますもんね。吹上さんが言ってたのは、卓球のラケットって表面と裏面があるじゃないですか。青春ものっぽいけど、蓋を開けてみれば......っていうふうにしたいらしいですよ。
川谷 あぁ! 表裏一体っていうことなんや。(吹上さんから「ポスターも、そういうことを表したくて、赤と黒になってるんです」との言葉が)なるほどね。観終わったら、ポスターで感じたイメージも変わるのかもしれないですね。

――神保町花月では、今後もこういった取り組みを積極的に行なっていきたいそうです。お2人は今後、何かやってみたいことはありますか?

川谷 芸人だけじゃなく、外部の方と一緒にやるこのかたちが、いちばんいいと思います。なんでもっと早くやらんかったんやろ?
長谷川 結構、有名な演出家さんとか脚本家さんがやってた時期もあったんですよ。でも、芸人がふざけるから......(笑)。

――(笑)。コントはもちろん、漫才にもコント漫才ってありますし、お芝居って表現の上での勉強にはなりますよね。

川谷 そうですよね。まぁ、漫才師はおっさんを出しましょう! そこそこのおっさんで漫才をずっとやって来た人は、芝居を楽しんでやると思いますので。
長谷川 こんなふうに俳優さんと一緒にやれるって、本当にいい機会なんですよ。お客さんも外から来てもらわないと、血が入れ替わらないというか。いろんな方に観に来て欲しいですよね。
川谷 神保町花月の稽古場なんて、小劇団の方からするとすごくうらやましいらしいですよ。「夜中も稽古できるんですか!」「大きい声出していいんですか!」って言われたりする。だから、もっともっと解放してもいいのかもしれないですね。なんなら、芸人が少ないくらいの舞台でもいいかもしれないですし、今後も役者さんと芝居できる機会が増えたらいいですね。

――では、よしもとニュースセンターを読んでくださっている方々へ公演へ向けてのアピールをお願いします。

長谷川「芸人が芝居をすることに違和感のない時代になっていると思いますので、芸人さんがどんな芝居をするんだろうって興味を持っていただけたなら、観に来てもらえれば。さらに、演劇に触れてきてない人はこの機会に若い役者さんたちを観て面白いと思っていただければ――あんまり使いたくないことなんですけど――WINWINの関係性になるんじゃないかなと。
川谷 ふはは! それが、いちばんいいですよね?
長谷川 はい(笑)。役者さんを観に来たお客さんにはネタを観てもらいたいと思ってもらえたら嬉しいですし、逆にお笑いを観に来た人が舞台に興味を持ってもらえたら嬉しいなと。いい相乗効果が生まれると思いますし、芸人が多めに出てるっていう時点で来やすいでしょうから、ぜひ興味を持ってもらえたら嬉しいです。
川谷 キャストを観て思うのは、これからの映画やドラマに出て行く俳優さん達なんじゃないかなということで。
長谷川 確かにそうですね。
川谷 今観ておいたほうがいいんじゃないかなと。あの時、観ておいてよかった!と思えるキャストですので、ぜひ観に来てください。
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【川谷修士】【2丁拳銃】【長谷川忍】【シソンヌ】

2018年3月16日 (金)

アニメ芸人×舞台俳優の化学反応に期待高まる!『劇団アニメ座ハイブリッド』記者発表&座長を囲んでのスペシャル鼎談が実現!!

3月14日(水)、東京・六本木にて『劇団アニメ座ハイブリット~舞台俳優は伊達じゃない!~』の制作記者会見が行われ、若井おさむ、天津・向清太朗、R藤本、桜 稲垣早希、こりゃめでてーな・伊藤こう大、セブンbyセブン・玉城泰拙、キャベツ確認中、石川ことみらが出席しました。
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「劇団アニメ座」はその名の通り、アニメ芸人たちが集まったお笑いユニット。アムロ・レイでおなじみの若井おさむが立ち上げ、2010年から定期的に公演を続けており、シンガポールやタイでの海外公演も行ってきました。
8年目となる今回は舞台俳優たちとタッグを組み、4月5日~8日で全7公演を展開。アニメ芸人×俳優が織りなす"ハイブリッド"がどうなるのか期待がふくらむ中での制作記者会見となりました。

それぞれのアニメキャラの格好で、登場した出演者たち。
まず、「今回の舞台の見どころは?」という質問に対し、座長の若井は「我々だけでやっているときはみんなあまり稽古が好きじゃないから、流す程度しか合わさなかったんです(笑)。でも、今回は俳優さんと一緒なので稽古も今まで通りとはいかない。なので、我々も勉強させてもらいたいし、こんな素晴らしい機会を与えてもらえて......『こんなにうれしいことはない』! すいません。これ、43話のアムロです」と早速、アムロ・レイのモノマネを見せます。
若井は続けて「劇団アニメ座は簡単に言えば、アニメキャラでコメディをやる。失礼かもしれないですけど、吉本新喜劇のアニメキャラバージョン版と思っていただけるといいのかなと。今回、ちゃんとお芝居をされている俳優さんと一緒ですから。我々も崩すところは崩して、芸人も俳優さんもお客さんも含め、会場全体で楽しい舞台ができればいいなと思っています」と意気込みを語ります。
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次に若手俳優たちへの質問が飛ぶと、それにいち早く「そうですね~」と答えようとしたのが伊藤。まわりから「お前は若手俳優じゃないし!」とツッコミが入ります。
若手俳優陣は「今までは役作りをして稽古を重ねて、役をかためて本番まで持っていくという作業で舞台をやってきた。今回は先ほどアムロさんがおっしゃってた「崩していく」というのがとても楽しみ。全力でぶつかっていきたい(眞嶋さん)」、「芸人さんに面白さでは勝てない。僕らは逆に俳優という部分を色濃くしていけば、芸人さんたちとのコントラストも出て面白くなるのかなと思っています(田中さん)」と、それぞれ熱く意気込みを。そんな素晴らしい意気込みを聞いたキャベツ確認中・キャプテン★ザコは「......あんちゃんがた、すごい考えてんだな!」とコメントし、会場を笑わせました。
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続いて、意気込みを話すのは芸人陣。『ONE PIECE』の主人公・ルフィに扮した石井は「ケガのなく、無事に公演を終えたい。そして、野郎どもとお酒を飲むのが今から楽しみです」と、エヴァンゲリオンのアスカに扮した稲垣は「今回、よしもとの現場と決定的に違うのが、若手俳優さんがたくさん=イケメンが多い! それだけで目の保養です」とコメント。声優の野沢雅子さんになりきった田島さんが「やっぱり、むけーさんの書くでーほんが......」と語りはじめると、「"向さんの書く台本"ね! ドラゴンボールの悟空の訛り方で言ってもわからないから(笑)」とまわりにツッコまれます。
スラムダンクの安西先生に扮した玉城は「俳優さんとやるのは緊張して僕もどうなるかわからないので、そういうときは僕もいっそ諦めたいと思います」とまさかの試合終了宣言し、まわりから「諦めたらそこで試合終了だろーが!」と総ツッコミを受けます。
カイジに扮した伊藤は「素晴らしい役者の方と一緒にやれるということで、ドキドキしてもう体が......『キンキンに冷えてやがる!』」とお馴染みの名台詞で笑わせました。
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最後に若井は「これを機に全員で売れたらいいなと思っています」とまとめると、まわりの芸人も「チャンス、チャンス!」と声を上げました。
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会見終了後、スペシャル企画として、座長の若井おさむをはじめ、初回から劇団アニメ座に参加している天津・向とR藤本の計3名による鼎談が実現しました。
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 *  *  *  *  *  *  

――2010年に初めての公演があってから、8年でここまで成長しました。

若井 もともと8年前に「アニメキャラの人間を集めて面白いことができたら」というところから始まったアニメ座。そのときから向さんもベジータも出ていて。まさかこんな六本木ヒルズで取材を受けることになるとは思っていなかった。一時は会社のほうからも「アニメキャラは版権などの問題からちょっと......」という時期もあり、続けられへんのかなと思ってたのにそれも乗り越えて。本当にヨシモトに入って良かったなとありがたいです。
向 ははは! まさかやな。
R藤本 このアニメ座を機に、いろんな活動に広がっているからな。今回、俳優さんも来たことで2.5次元にも広がってきているし、最終的には鳥山明先生を呼べるようにやっていくつもりだ!
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――今回、向さんは脚本も担当されているそうですね。

向 一応、脚本・演出っていう立場ですけど。脚本は、全員おのおののキャラを背負っているのでそのキャラが楽しくなればいいなってことで。演出は、みんな自分自身で演出ができるのでそこに新たに演出が必要ない。団体芸というか、それを上手く見せられたらと思います。
若井 それぞれが力持っているメンバーが集まっているので俳優さんに入っていただいて、さらにいいものになるやろなと確信がありますね。
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――さらに、今回は7ステージと過去最高の公演回数で。

若井 そうなんです。今までは基本1ステージで、あっても2ステだったものが、今回は7ステージですから! 
R藤本 そうだ。思い出した。初期の公演で、2ステージあったとき、客もほとんど一緒だったから2回目の内容を変えまくったら、社員に怒られたことあったな。「邪魔するんなら帰れ」っていうセリフで、絶対に帰ったらダメなとこなのに、全員帰って。
向 あったあった! 一緒のところはウケないからと変えたら。とんがってましたよ、みんな(笑)。でも、今回はもっとバランスよく崩せるようになっていくのかなと。みんな8年経って、余分な脂が落ちたと思いますし。
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――ハイブリットということもあって、7ステージもありながらも、チケットの売り行きも好調だと聞きました。

若井 すごいですよね。
向 いちばんのプレッシャーは、こんな金額でライブをやったことがないってところですよね。そこに、みんなが気づいてガチガチにならないように(笑)。あとは、若手俳優のファンの方が多いでしょうから、僕らがどんなことをするか知らない人が多いと思う。それが刺激になればいいですね。
若井 舞台とかのゲストで出たことがあるんですけど、めっちゃウケるんです。舞台を観に来られているお客さんってあったかい。だから、どーんとハネる笑い声を久々に聞けるんじゃないかなと。
R藤本 久々ってどういうことだ!
若井 とりあえず、お客さんに楽しんでもらえるように、こっちも頑張らなと思っています。

【若井おさむ】【天津】【向清太朗】【R藤本】【桜 稲垣早希】【こりゃめでてーな】【伊藤こう大】【セブンbyセブン】【玉城泰拙】【キャベツ確認中】【石川ことみ】

2018年3月 6日 (火)

著書『部屋の角には神様がいる! Love Me Doの5分で簡単引き寄せ風水』を刊行したLove Me Doへインタビュー!「掃除はしなくていい。汚部屋でもいい」その真意とは!?

Love Me Doによる著書『部屋の角には神様がいる! Love Me Doの5分で簡単引き寄せ風水』(宝島社刊)が現在、絶賛発売中です。

情報番組『王様のブランチ』(TBS系)の人気コーナー「風水キャッツアイ」にて数々の風水を紹介しているLove Me Do。本作は、5分で簡単に運気を引き寄せられるマル秘テクニックに加えて、6つに分けられた神様のタイプ別で運気をさらに呼び込む方法が書かれた1冊です。

今回は、著者であるLove Me Doにインタビューを敢行。本の中に書きたかったけど書けなかったこと、風水との出会い、風水の仕組みなどについて語ってもらいました。

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 *  *  *  *  *  *

――さまざまな占いを会得しているLove Me Doさん。今作で扱っているのは風水ですが、その面白みは、どんなところにあると感じていますか。

「占いでは優先順位として、1に"宿命"、2に"運命"、3に"風水"、4に"陰徳"、5に"努力"と考えるんです。生まれるとき、人は親も名前も場所も選べない。この地に生まれたらこう生きるしかない"宿命"もあるけど、"運命"という自ら切り開けるものもある訳ですよね。で、運を掴むためにどうすればいいのかを考えると、環境を変えることが必要になるんです。風水っていうのは、運を掴むために環境を変える手助けになるもので」

――環境の変化が、運を変える分かれ道になると。

「そうですね。よくパワースポットに行くといいとか言われますけど、風水を駆使して自分の部屋をパワースポットにしてしまえば、よそへ行かなくても幸運体質になれるよっていうことを、この本に書きました。ただ、風水でいいかたちをつくったとしても、それだけじゃダメで。風水で部屋を整えることはもちろん、そこに今年の運気を取り入れることでより効果が上がるんですよ。新宿で喩えるなら線路を挟んで東口や西口、南口などありますよね。昔は東口にある歌舞伎町のほうが栄えていたけど、最近は逆側のほうが注目されてるでしょう?」

――南口には、バスタ新宿やNEWoManができて話題になりましたね。

「時代によって、運の流れは変わっていくんです。この本では"神様"という喩えで6つの分類しているので、自分の当てはまる"神様"と基本の風水を一緒に用いて運気を上げてもらえたらなと。そこは、他の風水本にはない特徴だと思います」
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――そもそも、風水はどんなふうに勉強されたんですか。

「中国で学んで来た先生方から教わりました。中国にいる師匠のところへ行くと、初級、中級、上級までは高いお金を払えば教えてもらえるんですけど、その上にある奥伝、秘伝は師匠と親睦を深めないと教えてもらえなかったみたいで。そこまで学ぶのは、かなり大変だったらしいですよ。ほかにも2人くらいに教わって、自分で体験して失敗したり、わざと凶方位へ引っ越してみたりもしながら学んでいきました。......今、日本にある風水って、実は中国独自のものではないんですよ。日本独自の家相に掃除がくっ付いて"風水"と呼ばれてますけど、本来の風水には掃除のことなんて一切書いてないんです。風水=掃除っていうイメージが付いちゃってるせいか、この本を読んでくれた方から『掃除しようと思いました』っていう感想をよくもらうんですけど、掃除なんてしなくていい。だって、汚部屋でもいいんですから」

――え、掃除しなくてもいいんですか!?

「部屋が汚くても売れてる芸人さんって、いっぱいいるでしょう? 森三中の黒沢(かずこ)がそうだし、渡辺直美もそう。物が捨てられない人っていうのは、愛が欠けてる人なんです。寂しいから、物を置いておくので、そういう人は物を持っていることがエネルギーになっていくから掃除しなくていいんです。掃除しなきゃいけないのは、部屋の角だけ。床にゴミを置いたままにしているのは確かによくないですけど、角さえウェットティッシュでサッと拭いてキレイにしえおけば、運気は上がります。想像してみて欲しいんですけど、玄関を開けると風が入ってくるじゃないですか。風に乗って運ばれて入ってきた縁や運がそこに溜まっていくんですけど、角が汚いとその縁や運が活かされないんです」

――部屋の角だけ掃除すれば大丈夫というのは、ちょっと驚きです。

「もっと言うと、ほかの人が目を向けないところに気付けるようになると、運気もやってくるっていうことですよね。角だけ掃除して、あとは本に書いてあるアドバイスをできるところから実践してもらえたら。南向きに一度寝てから北向きに寝るといいとか、本に書いてあるアドバイスをやってみてください。この本自体、表紙にある黄金のリンゴも、不老不死を表す幸運のモチーフ。購入してくれるだけでも、幸運がやってくるかもしれないですね(笑)」
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――占いと言えば、信じる信じないみたいな話に必ずなるじゃないですか。「後付けでしょ?」とか「科学的ではない」とか実際、言われると思うんですけど、占い自体をどんなふうに捉えていますか。

「科学はデータや統計ですけど、占いは運命学。運命は科学で計算できないものだから、データや統計に寄せてはいけないんです。占いは統計だという人たちも中にはいて、生年月日だけで占う算命学という手法を用いている人達はそうなんですけど、四柱推命はそうではない。それに、データや統計で考えてるっていうことは外れる可能性があるじゃないですか。スポーツだってデータは取ってあるけど、データ通りにやったから勝てるっていうものじゃないでしょう? 例えば、サッカーの試合でどっちが勝つか、解説者たちは当てられない。totoの予想も解説者のみなさんより当てているのは、私です! あと、スポーツ選手って試合後のインタビューで『運がなかった』ってよく言ってませんか?」

――言ってますねぇ。「運がよかった」という言葉もよく聞きます。

「平昌五輪のモーグルで銅メダルを獲った原(大智)選手も『雪の固さが、僕に合うものだった』って言ってたでしょ? ジャンプの選手たちも『いい風が吹いた』って。いくら天候を事前に計算しても、飛ぶ瞬間にどういう風が吹くかは当てられない。データって、そういうものなんですよ。けど、占いは運命学だから、占い師はそのとき、その人にどんなことが起こるかを、運命から占いから導くことができるんです」

――運命学というのを、もう少しわかりやすく教えてもらってもいいですか?

「大失恋をしたあとに、すぐ結婚する人っていませんか?」

――あぁ、いますね。

「いいことと悪いことは、交互にやってくるんですよ。マイナスとプラスって交互にやってくるものなので、運っていうのは助けてほしいと思ったときに来るものじゃない。運はあまのじゃくで、コントロール不可能なものなんです。そんな運をどうにかかたちにして呼び込もうとするのが、風水だったり、占いだったりするんです。例えば、この本に書いていることで言うと、黄色いものを西に置くと財運がよくなるとかがそうですね」

――黄色いものを西に置いたほうがいいというのは、統計に基づいたものではないんですか?

「理屈と理論です。占いはすべてそれで成り立ってるんだけど......どこから説明したらいいかなぁ。(と言いながら、ホワイトボードへ向かって)五行ってわかりますか? 木、火、土、金、水ってあるんですけど、木を燃やして火がついて、火が灰になって土に戻って、土の中に金が埋まっていて、金についてる水滴で水が出て、自ら生命が生まれるっていう循環を表してるんですね。色では、木は植物なので青や緑、太陽を浴びない水は黒、火は赤、金は白で、土は黄色や茶色で表して。で、木にとって養分を吸う土、水にとって吸収する土、水によって消される火、金を溶かす火、斧とかに使われる金で切られる木......というふうに、1つ飛ばしで相反する関係性になるんですけど、財運っていうのは自己管理を意味する土で表されるものなんです。さらに、五行と易が合体してできた陰陽五行論で方位を表すと、北は太陽の光を浴びないので水、太陽が昇っていく東は木、太陽が昇り切った南は火で、西は太陽が沈んでいくので金で表されるんです。で、この金のエネルギーを高めるためにはどうすればいいかというと、土のエネルギーを取り入れる必要があるので、黄色いものがいいということなんです。......長々と説明したけど、よくわからないですよね?(笑)」
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――確かに難しいですけど、理屈から成り立っていということは理解できました。

「私のブログに書いているその日のラッキーアイテムも、この方法で決めてます。突飛なことを書いてるので信じられない人もいるとは思うんですけど、適当なことを言っているわけではないんですよ」

――では、どんな人にこの本を読んでもらいたいですか?

「何かを変えたい人、運を得たい人に読んでもらえたら、幸せになれるんじゃないかなと思います。本に書いてあることを全部やらなくてもいいので、やれるところから始めてください。掃除もしなくて大丈夫! 角だけウェットティッシュで拭いてください。そういうほかの人が見ないところに気を配って、運を掴んでくださいね!」
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【Love Me Do】

2018年2月27日 (火)

『シソンヌライブ[モノクロ]2018』が3月1日よりスタートするシソンヌへインタビュー! じろう「コントを生で観るという新しい体験を」

3月1日(木)より『シソンヌライブ[モノクロ]2018』が、ついにスタートします!

『シソンヌライブ[モノクロ]』とは、シソンヌの2人が全47都道府県行脚を目標に、新作コントを披露する公演時間約60分のコントライブ。恒例となっている単独ライブ『シソンヌライブ』は公演時間約90~120分と長尺で、衣装やセットにもとことん凝った内容となっていますが、本ライブはより手軽にコントを楽しんでもらいたいという2人に意向で衣装替えもなく、小道具やセットも使わずに、たった2人だけで魅せるシンプルなコントが堪能できる内容となっています。
皮切りとなる東京での3公演は、あっという間に完売。そんな人気のあるコントライブが、地方であるいは地元で観られるチャンスです!

2016年から始まった『~[モノクロ]』も、今年で3年目。今年こそ全国制覇と意気込むシソンヌにインタビューを敢行! 3月1日(木)&2日(金)に東京・イマジンスタジオで開催される初回公演、また全国公演へ向けての心境、昨年のさまざま仕事を経験してのコントへの向き合い方など、さまざまに語ってもらいました。

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(向かって左:じろう/右:長谷川忍)
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----『シソンヌライブ[モノクロ]』がいよいよ始まりますね。

じろう 自分らの単独ライブみたいなもの自体、ほぼ1年ぶりくらいなんですけど、1年が早かったですね。
長谷川 あぁ......そうか。確かに、1年も経った感じはしないですね。
じろう 昨年から書く仕事が多かったので、新ネタをつくるのが1年ぶりだっていう感覚もないんですよ。もちろん、新ネタをつくることへの新鮮な気持ちは多少あるんですけど、書き始めてみたら自分らのネタはつくってなかったんだなと実感しました。
長谷川 寄席とかでもちろん自分らのネタはやってるんで、何もやってなかった訳ではないんですけど、じろうが言うように新ネタをやるのは久しぶりなのでちょっと不安もありつつ、楽しみもありつつという感じですね。

――久しぶりだということを意識すると、緊張感も高まると。

長谷川 初日を終えるまではあるでしょうね、どうしても。
じろう 一発目なので、不安が大きいというか。そこでウケるかどうかっていうのがわかるので緊張感はありますけど、楽しみでもありますよね。あと、昨年の『~[モノクロ]』は2~3ヵ月空けながら9公演やっていて、固まり切らなかったというか。
長谷川 "もう少しやりようがありそうだな"って空気のまま、やっていたネタも1本くらいあったというか。(公演の感覚が空いている分)常に緊張感があったのはよかったんですけど、一昨年のほうがテンポがよかったような気がしたというか......。お客さんが楽しんでくれていたんですけど、自分達の感覚としてはそうでしたね。
じろう 『シソンヌライブ』のときも1~2週間くらいガッと一気にやるのでその日その日で積み上げていくものがありますし、(コントが)変わっていく楽しみもあるんです。けど、間が空くとどうしても感覚がプッとフラットになっちゃう。その点、今回はスケジュールがギュッとしているのも楽しみですね。
長谷川 今回、1日で2公演やるところも多いんですよ。
じろう だからある意味、修行です(笑)。全公演合わせたら100回近くやることになりますし、夏の単独ライブも入れたらマジで150回くらい単独ライブをやってることに......。
長谷川 1年の半分くらいやってることになるなぁ。
じろう この1年が終わった頃には、とんでもないコントスキルが......!

――ただでさえ、毎年コント筋肉をガシガシと付け続けているのに、さらにコントスキルまでどんどん上がってしまうと!(笑)

長谷川 ははは!「コントしかしてませんでした」って言っていい人にはなっちゃいそうですね。

――夏に開催する『シソンヌライブ[sept]』は約1ヵ月の長期公演という新しい挑戦の場ですが、『~[モノクロ]』の開催を重ねることによって、そのチャレンジへ向けてのいい流れもできそうですね。

長谷川 僕らもそんな感じはしていますし、いい方向に転がりそうな気もしています。『~[モノクロ]』と『シソンヌライブ』って似ているようで似てないものなので、この春から始まる『~[モノクロ]』を観て、夏に『シソンヌライブ』を観て、さらに下半期にある『~[モノクロ]』を観てもらえたら、いろんな変化を見せられると思うので、そういう楽しみ方もしてもらえたら嬉しいですね。

――ネタを担当しているじろうさんに伺いますが、久しぶりに自分達のネタづくりに取り組んでみて、ほかの執筆の仕事との違いみたいなものは、やはり感じていますか。

じろう そうですね。ドラマとかの脚本を書いてみて思ったのは、演者が違うと計算通りにはいかないんだな、自分の中にある方程式みたいなものが通用しないんだなっていうことで。『~[モノクロ]』は――道具やセットがない状態でやるので書き方としては特殊なんですけど――自分らのネタなので、"確実にこれはウケるだろうな"とか、ある程度は計算できる。自分がこう言って、長谷川さんがこう言ったらウケるっていう方程式は山ほどあるんですけど、その感覚をほかのものに当てはめても面白くならないこともあるし、逆に何気ない台詞でも言う人が違えばこんなに伝わり方が変わるんだなっていうのは勉強になったので、そこで得たいろんな発見を活かしていきたいですね。

――長谷川さんもプレイヤーとして、『スマートモテリーマン講座』などの外部公演を経て、芝居とコントとの見せ方の違いなども感じられたんじゃないですか。

長谷川 うーん、そうですね。じろうが書いてくれたものなら「こことここだけは守ってくれたらいい」とか言ってくれますし、わからないところはすぐ訊けますし......。言われずとも、(求められていることを)多少は汲み取れると思うんです。書いてるじろうからすれば「もうちょっと汲み取ってほしい」という気持ちもあるかもしれないですけど、自分らのライブでは2人でなんでもできる分、気を遣わないでいいところはあるんですね。けど、ほかの公演で僕らに第3者、第4者が絡んでくると、2人の感じでやっちゃいけないとはわかっていても(長年の関係性で良さがわかっている分)、じろうに対して贔屓目になってしまうというか。コンビでの関係性だけでやってしまうところがあったので、やり過ぎないように。かと言って、引っ込んでいるだけでは出ている意味がないので、僕以外のボケ全員をバランスよく観つつやってました。そういうバランスを観るという点では勉強になりました。

――初日へ向けて稽古の日々だと思いますが、改めてどんなところに『~[モノクロ]』の良さを感じていますか。

長谷川 やっぱり実験的な場所ですよね。
じろう 通常の『シソンヌライブ』だと、モノが用意できないとか表現できないっていう理由で諦めるコントもあるんです。けど、そういう必要がないライブなので、より踏み込める感じがあるというか。諦めるというストッパーを外したネタができるんですよね。逆に言うと、普通のネタを思い付いたとき、"これなら『~[モノクロ]』でやる意味ないな"って判断してしまうのが辛いところでもある。だから、前回で言うと餅つきのコントのように、このライブならではのネタもつくらないといけないんだろうなとも思ってます。......あのネタは杵も臼もないんですけど、観てくれた人の感想ではちゃんと想像できたみたいで。マイムや目線をちゃんとするっていうこだわりがある訳でもないんですけど、ある程でやっていたら、想像力を働かせて道具が見えると言ってくれる人がいたりして。
長谷川 ふふふ、お客さんをだいぶ洗脳しつつやってます。

――(笑)。いやいや、お2人の表現力の賜物ですよ。

長谷川 だいぶ前ですけど、本番ギリギリまでネタができなくて、じろうがただ歩くだけっていうコントをやったことがあったんですよ。3〜4分、それだけで押し切って。当時はあんまりウケなかったんですけど、あの頃よりお互いがどうやればいいかが多少はわかっているので、今やったらあのネタもウケるんじゃないかなって思いますね。あと『~[モノクロ]』は、いい意味でカチカチっとしてないところが楽しいですよね。『シソンヌライブ』は基本アドリブなしで、段取り通りにやっていくことが多いんですけど、昨年の『~[six]』は1~2回、稽古でやったじろうのボケが(本番で)急に入ってきたり、僕も違う言い回しでツッコんだりできて。ああいうの(展開力)は、このライブから派生できたものだと勝手に思ってます。まぁ、セットや衣装もない状況でウケるって、本当に楽しいですよ。例えば、相方が女性役をやってたとしても、見た目は普段通りじゃないですか。
じろう ただのおじさんですからね(笑)。

――カツラすら付けてないですもんね。

じろう そうですね。だから、ストロングなライブだなって。体1つでいろんな状況、設定、キャラクターを表現していくんですからね。

――今回、東京公演のチケットはあっという間に売り切れてしまったそうですが、それ以外の公演にも足を運んでもらいたいですね。では、最後によしもとニュースセンターをご覧になっている方々へ、初日に向けて、全国へ向けての意気込みをお願いします。

長谷川 3月1日の東京公演から始まりますが、年末に観る頃には全く味わいが違うネタもあるかもしれません(笑)。地方はまだお席に余裕がありますし、金曜日や土日、祝日に公演がありますので、小旅行がてら、ふるさと納税のテンションで観に来ていただければ! あと、里帰りがてらにもぜひ! お待ちしております!
じろう 地方は普段、コントを観る機会のない人たちに観てもらいたいという思いを込めて出向くので、ぜひ僕らの顔を観に来てもらえたらなと。人生で新しいことに挑戦するのは、大切ですから。生活に刺激を与えることは大事ですし、同じリズムで生活している方は新しい波を立てるという意味でも来てもらえれば。
長谷川 うん、そうだな。
じろう 生で観るのってこんなに面白いんだなっていう発見もあると思いますので、来ていただけたら嬉しいですね。コントを生で観るという新しい体験をしてみてください!
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【シソンヌ】

2018年2月14日 (水)

2月17日(土)公演! 吉本新喜劇 石田靖座長公演 『ルミネthe石田笑店』~西も東もええねん~ 石田靖インタビュー

吉本新喜劇座長・石田靖がお送りする吉本新喜劇イベント「石田笑店」が、2016年12月に引き続き、2018年2月17日(土)にルミネtheよしもとに登場! 東京と大阪の新喜劇メンバーが入り混じって行われるのが特徴の「石田笑店」では、今回も前回に引き続き、この日の昼公演のSPコメディも石田座長による新喜劇が行われ、昼と夜で二度楽しめる作りとなっています。そんな今回の「『ルミネthe石田笑店』~西も東もええねん~」の見どころや意気込みを、座長である石田靖に語ってもらいました。
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ーー「石田笑店」はルミネでは2回目の公演になりますが、前回は2016年の12月でしたよね?今回、この時期に開催することになったのはなぜですか?

たぶん、年末年始はみんな忙しいからだと思いますよ(笑)。あとは僕、一昨年にチビ(子ども)が12月29日に生まれまして、年末の家庭の事情もあったり......(笑)。あとはまぁ、劇場のスケジュールがなかなか空いてないとか、そんなんもあると思うんですけど。それに、去年の夏頃に、違う形ですけど「たこやきレインボー」っていうアイドルの子たちと一緒に石田笑店的な公演をしたんです。そんなこともあって、「石田笑店」っていうのも、もう時期を気にせずに今はできるのかなぁと思ったというのもありますね。

ーーなるほど。いろんな理由があって、今回は2月の開催となったんですね。

だから、前までは年末とかクリスマスとか、時期的なことを考えて作ってたんですけど、それももう(大阪での公演も含めて)10年近くやってきてるので、まぁもうええかと。

ーーじゃあ、今後は毎年2月にやるというわけでもない?

そうですね。そんなにこだわることはないのかなと思ってます。

ーー前回、「石田笑店」を初めてルミネでやってみた感想はいかがでしたか?

やっぱり、大阪の若い子らと、こっち(東京)の若い子らがお互い意識しあって「負けんとこ」っていうのでやりあってるのが面白かったですね。ギンナナなんか、なかなか大阪のメンバーと絡むことがなかったんで、すごいハジけてて。それを見てるだけで楽しかったですね。別に自分が目立つかどうかじゃなく、イベントとして成功すればいいのかな、って。

ーー前回のルミネ公演の後に、何か反響はありましたか?

ひかりTVで公演を見た人が、ツイッターに「大阪とかいろんなところで新喜劇を観てきた中で、ベスト3に入るお芝居でした」っていう書き込みをしてたっていうのは作家から聞きましたね。あとは出演者かな。(水玉れっぷう隊・)ケンとかは今まで石田笑店に出たことあるんですけど、ギンナナは前回が初めてやったんです。ヤツらは「爪あと残せた」みたいなことは言うてましたね。

ーー手応えがあったんですね。

でも、もともと実力あるんでね。面白いんで、やっぱ。で、今回のルミネのメンバーは、前にSPコメディで絡んで面白いなって思ったピン芸人のピクニックとかシューレスジョーとかに入ってもらってます。
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ーーちなみに現時点(註・2月8日)で、練習はされてるんですか?

まだです(笑)。今日もホン(台本)の打ち合わせしますけど。いつもながら大阪の新喜劇メンバーを出してくれず......。しゃあないですけどね。そんな中でいつもやらせてもらってるんで。だから、誰が来ても当てこめるようにホンを作ってます。あとはやっぱり今年は内場(勝則)さんに出てもらえるっていうのが大きいですね。久しぶりに座長同士で共演できるのが。たまに飲みには行ってるんですけど、なかなか大阪と東京で絡むことがなかったんで。今回はわりと気楽な役で遊んでくださいっていう感じで出てもらおうかなと。

ーーそうなんですか?

まぁ、気楽というわけではないですけど、まだまだいろんなキャラクターを持ってはるんで、そんな形で出てもらいたいなと。あと、やなぎ浩二さんっていう、大ベテランのおじいちゃんにも出てもらうんですけど、おじいちゃんが面白いなと思ってるんで(笑)。年配のお客さんも多いし、同士ががんばってる的なところがあるんで、そういう意味でいうと、ちゃんとしたおじいちゃんのやなぎさんが出てくれはることは説得力がありますし、面白いんちゃうかなと思ってますね。

ーーなるほど。他に今回の公演の見どころというと、どんなことがありそうですか?

基本的には、やっぱり僕の新喜劇は「家族で見てもらえる」新喜劇というか、昔ながらの、ずっと形が変わってないものなんですよね。そういう意味ではベテランさんも笑えるし、それぞれ自分の活躍しどころがある、みんなが活きるようなものにしたいとは思ってます。で、今回たまたま矢部先生(カラテカ・矢部)が石田笑店のポスターを描いてくれはって。今までも描いてもらってたんですけど、今や大先生にならはって......(笑)。

ーー『大家さんと僕』が20万部突破ですもんね。

ねぇ? で、今回もお願いして、「できるだけ家族的な絵にしてほしい」っていう注文をして。ネタが決まってないから、雰囲気だけの絵にしてもらってるんですよ。で、いつもはもっとそれぞれに似せてあるんですけど、あまり似せすぎるとアットホーム感が薄れてしまうんで、あえてそんなに似せないように描いてくれてて。

ーーカニがすごく目立ってますよね。

これね、僕が家族で行った温泉でカニを食べてる写真を見せて「こんな感じで」ってお願いしたから描いてあるんですよ(笑)。

ーーそうなんですね! 言われてみれば確かにみんな、温泉の浴衣を着てますね。

そうなんです。

ーーじゃあ、劇中にカニが出てくるわけではないんですね。

出てこないです。これはもう、忘れてください(笑)。

ーーすごく目立ってるから、カニが出てくるのかなって思ってました。

じゃあ、出します! がんばって。一応、島の話になるんで、カニ出します(笑)! 予算あるかなぁ......(と少し考え)、やっぱり「カニは本編と関係ありません」って書いといてください(笑)。
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ーー(笑)。前回はクリスマス前ということで、パーティーっぽい、歌ありダンスありの演出がされてましたけど、今回はどうなりそうですか?

全体でいうと、前回もそうやったんですけど、この日のルミネの昼公演では、夜の「石田笑店」の1時間バージョンをやるんですよ。だから、昼公演の続きを夜公演でやる、みたいな。たぶん今年は今のところ、最後は結婚の話になると思うんで、二部は披露宴みたいなのをしようかなと思ってるんで、そこでやっぱり音楽は入ると思います。

ーーじゃあ、華やかな感じになりそうですね。

そうですね。だからおトク感はあると思います。

ーーでも、そこまで内容を書かない方がいいですよね?

いや、いいですよ。「二部は披露宴になるんで、みなさんご祝儀持って来てください」って書いといてください(笑)。

ーー(笑)。お客さんも披露宴に出席する気持ちで。

それは冗談ですけど、前回この形でやってみて、やりやすかったんですよね。3回の昼公演で、お芝居の前半を固められるんで。

ーーなるほど。ちなみに、今回新たなチャレンジはありますか?

やっぱり新しい子ですね。ちょっとまだ名前は出てないんですけど、みなさんが知らないような若手の子にも出てもらうので。そういう新しい子に、内場さんややなぎさんというベテランさんが絡めるというのが面白いところやなと思います。で、やっぱり『わろてんか』でちゃんとしたお芝居されてる内場さんが、アホみたいな役をやってくれるんで、ホンマに『わろてんか』やと思いますね。

ーー今回の東西メンバーの中で、一緒にやることで化学反応が起きそうだと思う組み合わせはありますか?

ギンナナの菊池が、後藤ひろひとさんの芝居で内場さんと共演してるんですけど、新喜劇では絡むの初めてだと思うんで、そういう絡みは面白いかなと思います。

ーーそれまでの大阪での「石田笑店」と、前回のルミネ公演とでは、お客さんの反応は違いましたか?

大阪でやるときは大阪のメンバーの方が多かったんですよね。で、ルミネの場合は逆に東京のメンバーの方が多くて。だから、東京の方では(お客さんが新喜劇に)慣れてなくても笑えるように作ったんで、改めて「これはこれで大丈夫なんやな」っていうのを感じました。基本的には『誰がいつどこで見ても笑えるものを作ろう』というのがコンセプトなので。でもたぶん「内場さんが来てくれはるんや」とか思うと、みんな前回よりも刺激になると思います。なんか、対戦相手みたいなもんなんでしょうね、プロレスの興行と一緒で。誰と誰を出すとか、誰と誰がタッグマッチするとか、それで盛り上がるじゃないですか。いつものパターンばっかりっていうのも、それはそれで面白いとは思うんですけど、そうじゃない組み合わせとか絡みも観れた方がいいですよね。
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ーー確かに。ところで、今年に入ってから特に毎日寒いですけど、体力や健康を維持するために気をつけていることはありますか?

気をつけるというか、僕この間、家族全員インフルエンザになりまして。

ーーええ~っ!? それは大変でしたね。

子供がA型、夫婦でB型で。年末に子ども、年始に親がなりましたね(笑)。よく寝るようにはしてるんですけど。あと僕、去年の夏、それこそさっき言ったたこやきレインボーと石田笑店やったときに手足口病になったんですけど、あれって5歳までの子どもがなる病気らしいんですよ(笑)。

ーー(笑)。

熱が出て、口内炎ができて、本番前やのに口内炎が5つぐらいできて「なんやこれ?」って思って病院に行ったら「手足口病です」って言われて。うちの子どももなってないのに......。でも今回はインフルエンザにももうかかったから大丈夫やと思います(笑)。

ーーよかったです! では最後に、読者に意気込みを。

今回は内場座長と一緒にやらせていただくんで、すごく楽しみにしてますし、昔の新喜劇を知ってる方も、今の新喜劇を知ってる方も、知らない方も、みんなが笑えるアットホームなものになってると思いますので、ぜひお越しください!
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【石田靖】

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