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2013年1月17日 (木)

『吉本百年物語』1月公演をザ・ぼんちが観劇! プラスマイナスにエール!

吉本興業100周年の歴史を月替わりのお芝居にし、昨年4月よりなんばグランド花月で上演している『吉本百年物語』。「爆発!MANZAIが止まらない」と題した1月公演では、1980年代に起こった空前絶後の漫才ブームと、その裏側で奮闘する吉本興業の社員たちの姿を描いています。当時、劇場やテレビ局、イベント会場と寝る間も削って日本全国を飛び回っていた若手漫才師たち。本公演では、その頃の若手漫才師のネタを再現するシーンも登場。若手芸人が“当時の師匠”に扮し、忠実に再現したネタを繰り広げます。

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1月16日公演では、当時その渦中にいたザ・ぼんちが『吉本百年物語』を観劇。舞台のエンディングではヒット曲『恋のぼんちシート』を歌いながら客席扉から登場と、サプライズでお客さんを大いに沸かせました。

そして終演後のザ・ぼんちとプラスマイナスに直撃! まずは、ザ・ぼんちに漫才ブームの思い出を聞きました。

おさむ「とにかくスケジュール帳が真っ黒でしたね」
まさと「嘘みたいな話ですけど、本当に、すでに仕事が決まっていても、もっといい仕事につながるであろうという仕事が入ったら、生放送でも飛ばして新しい仕事を入れるんです。そんなことを(現場担当者の間で)やり合いしていましたね」
おさむ「書いてるスケジュールを消して、またそれを上から消してと、ま~すごかったですね」
まさと「ただ、1月公演を見せていただいて、正直“いい時代やったな~”と思いましたね」
おさむ「あのころは未知の世界に飛び込む感じで、みんなが手さぐりしながら進んでて。その先にもう明かりが見えてるから、この明かりを絶対に消したらあかんっていう気持ちで暗闇の中をどんどん進んで。その明かりがどんどん大きくなっていく、そんな感じでしたね」
まさと「僕ら、当時は担当のマネージャーがいなかったんですが、劇場の担当者と、テレビやラジオ番組に連れて行く制作担当者、それとマネージャーとがいて、彼らが芸人のスケジュールの取り合いで、もっとすごい戦いをしてましたからね」
おさむ「横から電話の声が聞こえてくるんですよ。“ぼんち返さんか、コラァ!!!”って(笑)」
まさと「どつきあいはないにせよ、もう丁々発止のやり取りでしたから」
おさむ「劇場の出番でも、たとえばなんば花月が13時やったら、梅田花月は13時半なんですよ。なんばから梅田の移動時間が15分くらいかかるんですが、舞台が延びてなんば花月の出番が終わったのが13時20分、梅田花月の出番までもう10分しかない。これは絶対無理やけど、どないかせんといかん。で、しんどいからタクシーに乗ろうと思っても、絶対にタクシーに乗ったらあかんと言われて。それで地下鉄で衣裳のまま移動して。だから地下鉄でパニックが起こるんですよ」
まさと「7、80人の高校生、中学生のファンの方が一緒に乗って来てね、大移動でしたね」

そんな漫才ブームについて、どんな印象を抱いたのか、プラスマイナスに聞きました。

岩橋「今、お話を聞いてすごいなぁと。本当に寝てるから起きてるかもわからんと思います」
兼光「そういう時代がうらやましいです。僕らは考えられないです。そういう時代がどれくらい続いたんですか?」
まさと「3年」
おさむ「まあ、3年やね」
まさと「お金を遣いたくてしゃ~なかったよ。遣う時間もない」
おさむ「でも唯一、遣ったのはね、赤坂の立ち飲み屋(笑)。仕事が朝4時半に終わっても、そこはまだ開いてて。僕、お酒が好きやから、立飲み屋でコップ酒2杯。それを20分くらいでカッカッと飲んで。そういうこともたまにやってた。300円も要らんかった(笑)」
まさと「ご飯も、牛丼かカップ麺。それもね、今みたいにホテルにポットがついてないから、風呂の湯を一番熱くして、そのお湯を入れて堅~いカップ麺を食べてましたね」
おさむ「僕はそのお湯で、ワンカップを温めてましたね。どんだけ酒好きやねん(笑)。そんな時代やったね~」
まさと「絶えず追い立てられてたね。いつかこのブームも終わるとわかっていながら」
おさむ「必死やったね。“やるだけのことはやらんと”って」

続いてはザ・ぼんちに、自分たちを演じたプラスマイナスの漫才について、感想を尋ねました。
おさむ「僕ね、もっとちゃんとしゃべってました! (おさむ役の岩橋は)何をしゃべってるかわからへん。僕はちゃんとしゃべってました! じゃないとお客さんには伝わらへんから」

と、のっけから“ダメ出し”がありましたが、一方でよかった点を聞きました。

おさむ「まさと君の雰囲気と、おさむの雰囲気をプラスマイナスの二人が出してくれて。それはほかのコンビではできないでしょう。彼らは器用ですから、阪神・巨人さんのネタもできますし、本当にすばらしい」
まさと「兼光君は僕たちの映像をものすごい見たと思う。僕のワンフレーズ的な入り方、それもよく言えば軽~い感じやけど、悪く言えば一本調子の下手なツッコミを、そのまんま上手にやってましたね。自分でも“ああ、こんなんや、こんなんや”って思って。非常にセーブしてやってはったし、確かでしたね」
おさむ「よう頑張ってるよ。えらいえらい!」

では、ザ・ぼんちの漫才再現にあたって、プラスマイナスはどんな研究を重ねたのでしょうか?

兼光「まさと師匠を再現させていただくのが初めてで。DVDを見させてもらったんですけど、最初はうまく再現できなくて大丈夫かなと思っっていました。でも、見るうちに、練習していくうちに仕上がっていきましたね…(笑)」
岩橋「この話をいただいた時に、“お前らしかおらん”って言っていただいたんです。僕が何でですか?って尋ねたら“おさむ師匠の役やったらお前しかおらん”とのお言葉で。僕もDVDをしっかり見せていただいたんですけど、癖とかある程度はおさむ師匠と共通だと思ってたんです。で、最初は兼光がなかなか苦戦してたんですけど、もうふたを開けたら僕が何回もDVDを見直して、しっかり練習せなあかんくらいになってました。もう兼光が…マジでびっくりしましたね。まさと師匠のものまねがものすごいことになってて。もっと僕も研究して、もっと精度を上げていこうと思います!」

さらに“ザ・ぼんち”となれるよう、アドバイスを求めると…。

まさと「僕からはもうないです。パーフェクト!」
ぼんち「ネタの時は、もうちょっとはっきりしゃべること!(笑)。ネタと癖の切り替えをしっかりして」

そんなザ・ぼんちの言葉に、兼光はひたすら恐縮を、そして岩橋は「精進します!」と気合を入れ、「今後の舞台に生かします!」と誓っていました。

完全なる再現漫才をはじめ、怒涛の漫才ブームを描いた『吉本百年物語 1月公演』は1月29日(火)までなんばグランド花月で上演中。ぜひ劇場で、当時を追体験をしてください!

吉本興業創業100周年記念公演 吉本百年物語
1月公演『爆発!MANZAIが止まらない』

公演期間:2013年1月9日(水)~29日(火) ※1月14・19・20・27日は休演。1月13日(日)は貸切公演につき一般発売はございません。
会場:なんばグランド花月
開演時間:月~木・日曜16:00(15:30開場)、金曜19:30(19:00開場)、土曜・祝日19:00(18:30開場)
料金:1階席6000円、2階席5000円(全席指定)
出演:安達祐実、川崎亜沙美、藤井隆、中村昌也、山崎銀之丞、逢坂じゅん、バッファロー吾郎A、青野敏行、酒井デンぺー(サカイスト)/酒井まさよし(サカイスト)/好井まさお(井下好井)/井下昌城(井下好井)/のえ(あげは)/キャンディ畑あめ子(あげは) ほか 

【ネタ】今いくよ・くるよ:あげは 西川のりお・上方よしお:井下好井 ザ・ぼんち、オール阪神・巨人:プラスマイナス 島田紳助・松本竜介:ウーマンラッシュアワー、にほんしゅ 
※出演スケジュールは公式サイトでご確認ください

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