笑福亭仁鶴の妻・たか子姫こと岡本隆子がエッセイ本出版!夫婦揃って会見
笑福亭仁鶴の妻・たか子姫こと岡本隆子さんが、1月25日(金)、エッセイ『そこのけそこのけ仁鶴の女房が通る』を出版しました。壱岐での少女時代に始まり、舞台俳優を目指した短大時代、仁鶴との出会い、週6本のレギュラーを抱えていたタレント時代……もちろん夫・仁鶴との日常もたっぷり綴られた、読めば元気になることウケアイの痛快な一冊です。発売当日に行われた会見には、夫・仁鶴も同席。“吉本一のおしどり夫婦”が揃って、本の内容を紹介しました。
「ずっと以前から、折々に友人知人へはがきを出していましたが、受け取った方が『面白いので本にしたら?』とよく言ってくださっていた」と口火を切った隆子さん。続けて仁鶴が「積極的に勧めてくれる人もおられて、本人もだんだんそういう気になってきた。会社からも出したらどうですか、というお返事をいただいたので……」と話し始めると、「あ、もうええわ」とさえぎって再び話し始めるなど、さっそく会場を沸かせます。「最近は、特に女性で本を読まない人が増えている。もっと気軽にパッと開けて一気に読める本があればいいのにと思っていた。気楽な話を書ければ、そんな女性たちに手に取ってもらえるのでは、と考えた」のが執筆を決めた理由とのこと。本の感想を聞かれた仁鶴は、「普段から買い物に行っても、面識のない人にも気軽に話しかけたりするんですよ。そこで交わした会話とか、幼い頃の壱岐での出来事とかを、本人も言ったように、軽くサーッと読めるようなタッチで書いていますね」。隆子さん曰く「向こうから話しかけてきはる」そうで、「たとえばタクシーの運転手さんに『なんで最近の天気予報は当たらないんでしょうねえ』と話しかけたら、『天気予報やと思うからやんか。天気占いと思ったら別にええやろ?』と言われたり。こういう話をもっともっと集めたかった。でも、特に打ち合わせもなくただ『書いて』という感じでスタートしたので、何となく書いたら、こんなんできてしもたの」と笑顔で話しました。
また、結婚してからの思い出深い出来事を聞かれると、「旅行で訪れたスイスで、旦那さんも私もファンだったので、チャップリンさんのお家を訪ねていったことがあるんです。直接はお会いできなかったけど、サインをいただけて。そこで寒い中を待っているとき、この人だけが襟巻きもコートもとって、尊敬するチャップリンさんをじっと待っていた。その姿を見たとき、この人と結婚してよかったなあと思いました」と隆子さん。一方の仁鶴は、ふたりでパリを訪れたときのエピソードを披露。「あるお店で、舞台衣装にと花柄の背広を買ったんですが、家に帰って開けてみたら婦人ものだった。でも、せっかく買ったので、着てステージに出ていましたよ」と笑わせていました。しかし隆子さんによると、あまり一緒に旅行には行きたくないんだとか。「列車に乗るときなんかは、普通なら奥さんが窓側でしょう? うちはいつも私が通路側で、コーヒーを買ったりあれこれして。家の中と変わりなくてちっともくつろげないので、できればひとりで行きたいです」というまさかのダメ出しに、「本人がそう言うてるんやから、そうするでしょう」と苦笑いの仁鶴でした。
執筆中は、「とにかく必死でした」とも。「1日2時間と決めて集中して書いた。物音がするのもイヤ、ピンポンが鳴るのもイヤだった」といい、仁鶴からは「集中しすぎて腱鞘炎になったんですよ」と驚きの事実も明かされました。仕事の帰りにお弁当を買ってきてくれるなど、仁鶴のサポートにも助けられたそうです。とにかく次々と飛び出し止まらない“たか子姫トーク”は、「聞かれてへんことは、あんまり言わんほうがいいで。もう、この人はサービス精神旺盛やから……(笑)」(仁鶴)とストップがかかるほど。その後、夫のいいところを聞かれた隆子さんは、「人間として尊敬できるところですね。汚れていない。今の時代、もう少し俗っぽくてもいいのかもしれないけど」とニッコリ。最後まで息の合ったやりとりで、笑いの絶えない会見となりました。一度読み始めると止まらない、“仁鶴の女房”の面白くも鋭~い語り口。ぜひ一度、手に取って読んでみてください!
好評発売中!
『そこのけそこのけ仁鶴の女房が通る』
著者:岡本隆子
低下:1680円(税込)
発行:ヨシモトブックス