よしもとニュースセンター : R-1ぐらんぷり2013決勝進出者12名が決定！

１月31日（木）、東京・品川プリンスホテルにて『R-1ぐらんぷり2013 決勝進出者会見』が行なわれました。

“ひとり芸日本一”を決定するピン芸人の頂上決戦として、もはやお笑いファンにはお馴染みとなっている同大会。11回目を迎える今回は、過去最多の3684名がエントリー。本日、12名のファイナリストが発表されました。

本大会も昨年同様、変則トーナメント方式で対戦。12名の決勝進出者が４人ずつ、３つのブロックに分かれてネタ時間３分で戦い、それぞれのブロックから勝者１名を選び出します。各ブロックから勝ち上がった３名で最終決戦を行ない、第11回目チャンピオンが選ばれるというルールです。
今大会の優勝者には賞金500万円に加え、今回より関西テレビ・フジテレビで冠番組が放送されることも決定しました！

会見のMCを務めるのは、10年連続で『R-1ぐらんぷり』の総合司会を務める雨上がり決死隊。そして、高橋真麻フジテレビアナウンサー。会見登場前には予備抽選が行なわれ、好きな枠を決められる選択権を得るための順位を決定。その結果を踏まえて、ブロック別の出番順が決定しました。

まずはＡブロック。
１：岸学
２：三浦マイルド
３：ヤナギブソン
４：プラスマイナス岩橋

予備抽選でビリとなり、トップバッターを選ばざるを得ない状況に陥ったのは、岸。「あとに出てくる人たちが困るように、ムチャクチャにしてやろうかな」と自暴自棄な発言をしつつも、「番組がうまくいくかどうかは、岸くん次第。しょっぱなでスベったら、どえらい大会になるからがんばってや！」との宮迫からの激励に、「番組かかってますもんね。ビシッと笑い取ります！」とポジティブに発言しました。

「昨年、最後のほうを選んでええ順位じゃなかった。だから、前のほうにしようかなと」とは、ヤナギブソン。
「嫁が妊娠しまして」との声に、雨上がり決死隊のふたりからは「おめでとう！」の声、さらに会場からはあたたかい拍手をおくられながら、Ａブロックの３番、４番が空いている状態で「４月３日が出産予定日なんで……３番いきます！」とあやふやな理由を語り、MC陣をを困惑させます。
その後、ビリから２番目だった三浦マイルドが２番を選んだことを挙げて、「マイルドのあとが、正直いちばん嫌やった。マイルドが今年優勝するんちゃうかな」とポツリ。昨年の決勝戦がそうとう悔しかったようでしたが、「ただ昨年のR-1をきっかけに、関西ではロケの仕事を増やしていただいた。今回優勝して、もっとロケに行きたい。関西のロケを増やしたい！　大阪各局の準レギュラーがほしい！」と熱弁しました。

「どえらい空気にしてやりたい。100点か０点。中途半端に60点とか取らないようにしたい」と語ったのは、三浦マイルド。ですが、宮迫からは「もし０点取ったら、その前の毛、ビシッととったる！」と圧をかけられます。

“順番を選ばなければいけない”状態で、“やってはいけないことをしてしまう癖”が飛び出し、まずは「選ばない！」と宣言し、笑いを誘った岩橋。その後も、雨上がり決死隊のふたりにいじられると、ネタを次々と披露。「僕の場合、自分を抑えることがいちばん大事。決勝戦は生放送。（自分を）抑えてがんばります」と意気込みます。

続く、Bブロック。
１：ヒューマン中村
２：三遊亭こうもり
３：田上よしえ
４：桂三度

「３回目の決勝。昨年、審査員の板尾（創路）さんに『昨年（2011年）より成長した。（ネタで使う）箱が豪華になった』と言われた。なので、今年は昨年よりも豪華な箱をつくって挑みたい」と静かに闘志を燃やすのは、ヒューマン中村。

小道具を駆使したダジャレを得意とするピン芸人・末高斗夢から、落語家に転身した三遊亭こうもり。現在は前座修行中だそうですが、「奇跡が起こりました！」と喜びます。先に４番を選んだ桂三度の対決を自ら臨んだ彼が、「R-1の“R”は、らくごの“R”。修行は厳しいですが、優勝したら二ツ目に上がれるかもしれないので、がんばります！」と熱く意気込みます。

田上は、「芸歴16年目なので、R-1に懸ける思いは誰にも負けません！（女芸人である）キンタロー。さんにも負けません！」とコメント。

「師匠、審査員やろ？　裏工作してるんちゃう？」と宮迫から疑われたのは、桂三度。
今年も、師匠である六代桂文枝が同大会の審査員に決定しているとのことですが、文枝には「通りました」と早速、報告したそう。宮迫に「師匠と弟子の関係やから、審査も厳しなるで」が心配そうに声をかけられると、「そうなんです！　師匠はまだ自分が審査員をすることは知らなかったみたいで、“今年も俺が審査員やったら、どうすんねん”って訊かれたんで、“師匠の点数はないものやと考えてます”って返したら、“そうや”って言われました（笑）。ただ、師匠を（『新婚さん、いらっしゃい』のように）椅子からコケさせるくらい、笑わせられるようにがんばります」と意気込みました。

最後はCブロック。
１：キンタロー。
２：スギちゃん
３：アンドーひであき
４：雷ジャクソン高本

予備抽選で１番を引いた雷ジャクソン高本は、迷わず大トリをチョイス。ですが、予備抽選で３番だった同じ事務所の後輩・キンタロー。がCブロックのトップを選んだことに立腹します。
「松竹同士で潰し合い？　こういうところが企業戦略の弱さ！　マネージャーともっと相談しろよ！」と詰め寄るも、「ごめんなさい！　でも、決勝を味わいたいから、ここにしたいんです！　ここがいいんです！」と、キンタロー。も頑です。
「R-1は、僕みたいな無名の芸人が夢をつかめる場所。がんばりたいですけど、僕の夢を同じ事務所のタレントに潰されるのかもしれない」と不満たらたらの高本に、「芸歴は？」と宮迫。「８年目です」との答えに、「先輩やけど、（キンタロー。に）この人やったら勝てるって思われてるやん！」と大笑いしていました。

芸歴２年弱で決勝まで登り詰めたキンタロー。「この舞台をテレビやDVDで何度も観ていたし、タキシードを着ているみなさんも観ていた。まさか、こんな場所に立てるなんて」と感激した様子です。

昨年、本大会でブレイクし、２年連続の決勝進出を果たしたスギちゃんは「やっちゃおう！」と、敢えて現在ブレイク中のキンタロー。の直後を選択。「大丈夫？　負けたら、ほんまに世代交代になるで！」と危機感を煽られるも、「いけ！」というほかのファイナリストからの後押しも受けて、「負けなきゃいい！　負ける気がしない」と宣戦布告します。
がっちりと固く肩を組むスギちゃんとキンタロー。に、無数のフラッシュが焚かれますが……その後ろには、ちゃっかり映り込む三度。もちろん、雨上がりのふたりにツッコまれたのは、言うまでもありません。

「絶対に世代交代はさせません！　キンタロー。を倒して、今年もがんばります。絶対に勝ちます！」と絶叫するスギちゃん。「おもしろい勝負を見せてくれよ」（宮迫）「やってくれよ！」（蛍原）とエールが送られるも、「でも、これで負けたら、仕事が絶対減る……」と弱々しい声でつぶやきながら、次の仕事へ向かうため、スギちゃんはここで退席しました。

登場時、ムーンウォークを披露したのは、アンドーひであき。「キンタロー。さん、スギちゃんさんのあとで、僕は誰やねんって感じだと思いますが」と弱々しく彼は、キンタロー。と同じく芸歴２年弱の新人。蛍原からの「先ほどのムーンウォークは、ネタに関係あるん？」という質問には、「あるかもしれない。でも、よくわからない感じで、そっとしておいてもらっていいですか？」と静かに返します。
そんな彼の陰な佇まいに、「生涯、シケモク吸うてますみたいな顔してる（笑）」とコメントしながらも、「不気味な存在。何者なん？　おもしろいなぁ」と興味を持った様子の宮迫でした。

「決勝戦当日、ゲンかつぎはしますか？」との質問には、「家のカギを空けて出る」と大胆な発言をしたのは、岩橋。ヤナギブソンは「準決勝前、中学生が走ってきて、“R-1優勝してください”って紐がついてる５円玉をくれた。近藤くん言う子やったんですけど、そのおかげか決勝に行けたので、当日も持っていきたい」と答えます。

また、優勝賞金の使い道を尋ねられた面々。「借金を返したい」「生活費にまわします」などの答えが多いなか、「昇進パーティを、ここ品川プリンスホテルでやりたい」と答えたのは、三遊亭こうもり。ですが、「500万円で足りるか？　立食でポッキーしか出ぇへんぞ？」と宮迫に心配され、「そんなにかかるんですか！」と目をむきます。

日々、癖のせいでアゴを鳴らし過ぎているという岩橋は、「歯医者さんに、このままだと65歳で歯が全部なくなると言われた。なので、楽器っぽく総入れ歯にします！」と宣言しながら、カチカチと歯を鳴らしました。