『らくごえいが』完成披露試写会にハリセンボンが登場
2月4日(月)、ユナイテッド・シネマ豊洲にて『らくごえいが』の完成披露試写会が行われ、桂三四郎さん、田島ゆみかさん、音尾琢真さん、山田孝之さん、安田顕さん、本田翼さん、戸次重幸さん、西方凌、そして遠藤幹大監督、松井一生監督、坂下雄一郎監督が出席しました。
『らくごえいが』は、古典落語を原作とした3本の短編映画のオムニバス作品。古典落語が原作でありながら、物語の舞台はすべて現代に置き換えられ、3本の映画を落語家の桂三四郎さんが「枕」でナビゲートするという斬新なつくりになっています。
さらに、7名の落語が映画を見た感想を語るインタビューパートもあり、ドキュメンタリー映画としての要素も持ち合わせているのです。さまざまな新しい試みが盛り込まれた本作で、それぞれ3本の短編映画の監督を務めたのは、東京芸術大学大学院の学生たち。
古典落語「ねずみ」を原作とした短編『ビフォーアフター』に出演した音尾琢真さんは、「僕らもそんなに経験を積んでいるわけではないんですが、学生さんということで撮影現場ではめずらしくスタッフのみなさんの目が宙を泳いでましたね(笑)。やる気はあるしもちろんがんばってるんですけど、どこかアタフタ感が否めない感じがして。初々しかったです」と、微笑ましい撮影現場の様子を振り返っていました。
また、古典落語「死神」を原作とした短編『ライフ・レート』に出演した本田翼さんは、「初めて酔っ払いのシーンをやらせていただいたんですが、撮影したのが二十歳になったばかりの時であまり酔っぱらった経験がなかったので、すごく緊張しました」と、こちらも初々しい体験を告白。
同じく『ライフ・レート』に出演した山田孝之さんは、「この企画の話を聞いた時に、ドキュメンタリーの中に映画が入ってるっていうのがすごく面白いなと思ったし、いろんな要素があって『いいですね、ぜひやりましょう』っていう感じでした」と、斬新なアイデアに惚れ込んで出演を決めたことを明かしました。
また、古典落語「猿後家」を原作とした短編『猿後家はつらいよ』に出演した戸次重幸さんは、監督を務めた学生の坂下さんに対して、「見ての通りもやしっ子でしょ?(笑) クランクインの時は『この人に任せていいのか』みたいな気持ちがあったんですが、譲らないところは譲らないんです。控え目なんですけど、きっちりとあり・なしの線をひいてらっしゃるのはすごいなと思いました」と、その監督ぶりを絶賛。
しかし、監督を務めたとはいえ、学生の3人は舞台挨拶の間もやや緊張気味。途中、言葉に詰まりながらも懸命に挨拶をする学生たちに、音尾さんや戸次さんから「がんばれ!」と声がかかるアットホームな一幕もありました。
終盤にはMCが「学生映画の応援ということで、世界に有名なあの監督と、死神がいらっしゃっています!」と呼び込み、映画にも出演しているハリセンボンの2人が登場! 舞台に現れるなり、春菜の「マイケル・ムーア監督じゃねぇよ!」というツッコミが場内に響き渡っていました。
撮影中のエピソードを聞かれた2人は、それぞれ「トラックに乗るシーンで男性の学生さんが運転してくれて。普段男の人と車に乗ることがないので、緊張しちゃいました」(春菜)「学生さんがお手洗いを案内してくれて、『ここでお待ちしてますので、ごゆっくりどうぞ』と言われたんです。恥ずかしくて一滴も出ませんでした(笑)」(はるか)と、思い出を。
大きなスクリーンを目の前にして、「ついにここまできたかって感じですねぇ…」と、なぜか俳優陣や学生の方々よりも感慨深げにつぶやいた春菜に対し、はるかからは「ここを目指してなかったでしょ?」と冷静にツッコミが入っていました。
『らくごえいが』は、4月6日(土)より、ユナイテッド・シネマ豊洲ほかで公開予定となっています。落語に興味がある方はもちろん、落語を見たことがない方でも楽しめる作品となっていますので、ぜひ映画館まで足をお運びください!
●作品情報
『らくごえいが』
http://rakugo-eiga.com/
4月6日(土)よりユナイテッド・シネマ豊洲ほかで公開
●YNN「ハリセンボン」の動画
http://ynn.jp/u/222/