『吉本百年物語』2月公演がスタート!月亭方正ら出演者が会見
吉本興業100年の歴史をお芝居で綴っている『吉本百年物語』も、いよいよ大詰め! 2月公演「アンチ吉本・お笑いレボリューション」が、2月5日(火)に初日を迎えました。1985年、漫才ブームが去り、お笑いの世界に憧れNSC(吉本総合芸能学院)に集まってきた若者たち。中でも異彩を放っていたのが松本と浜田。彼らダウンタウンをはじめとする若手芸人が中心となり、心斎橋筋2丁目劇場を舞台としたお笑い新時代の幕開けが描かれます。
早くからダウンタウンの才能を見抜き、ブレイクさせようと奮闘する社員・太田を演じる月亭方正は、物語の中心的存在としてフル稼働。方やその同僚・狩野役の遠藤章造(ココリコ)は、飄々とした演技で笑いを誘うコメディリリーフに。趙珉和さん、間慎太郎はそれぞれ松本、浜田を演じ、ダウンタウンという誰もが知るキャラクターに新たな魅力を与えていました。そして、2丁目劇場こけら落としイベントの演出を担当する原役には小川菜摘。情熱と厳しさを持って若手芸人たちに接する真摯な女性像を演じ、物語をピリリと引き締めていました。ほかにもコミカルな動きで場をさらったダンス講師役のワッキー(ペナルティ)や、梶原雄太(キングコング)の熱演ぶりなど、見どころいっぱい。劇中では、なんと当時の貴重な映像も上映され、お芝居を盛り上げました。
エンディングでは、無事に初日を終えた出演者たちを、大きな拍手が包みます。方正から感想を聞かれた遠藤は、「ずっと缶コーヒーを飲んでいる役なんですが、実はそんなに好きじゃないんです」と裏話(?)を披露。「緊張して白目をむいてしまうんじゃないかと思った」と初日のドキドキ感を振り返ったのは小川。舞台上のスクリーンに映った夫・浜田雅功の若き日の姿については、「たぶん22歳ごろかな? ちょうど長男がいま同じ年なんですが、顔がそっくりなんですよ! なんか不思議な感覚ですね」と話していました。
終演後には、方正、小川、遠藤、趙さん、慎太郎が出席しての会見が。方正が開口一番「芝居をしながら泣きそうになってしまった。『オレ、めっちゃできてるやん!』って」と明かすと、キャストからは「え、オレ自慢!?」と、ブーイングと笑いが起こります。さらに「芝居が終わって暗転して、カーテンコールの音楽が流れてきた時、客席から手拍子が聞こえてきた。皆さんに喜んでいただけたんだなと思い、うれしかったです」と喜びを爆発させていました。小川は「今日は、今まで言ったことのないセリフを放り込んでしまった。舞台は魔物ですね!」と振り返ります。これまでの『吉本百年物語』で唯一の、(モデルとなった人物がいない)架空のキャラクターを演じた遠藤は、「自由にやらせていただいてます。明日からも楽しんでいただけるように頑張ります!」と決意を新たに。今回が初舞台という趙さんは、「昨日のゲネプロ(リハーサル)でかなり緊張したぶん、初日はリラックスしてできました」とのこと。二度目の『吉本百年物語』出演となる慎太郎は「前回よりは楽しく、ワクワクしながら初日を迎えられた。あっという間に終わってしまったので、今から振り返ります」と笑顔を見せていました。
小川から見たダウンタウン役のふたりは、「見ていて『憑依しているのでは?』と思う瞬間があるほど。日に日に近づいているなと思います」と太鼓判。一方、ふたりは役作りに悩んだそうで、「誰もが知っている人なので、モノマネではないけど、浜田さんとわからないとダメ。怒るシーンが一番苦労しました」(慎太郎)、「やはり“におい”は残さないといけない。そのさじ加減が難しく、今も苦労しています」(趙さん)。また、小川は「(劇中で描かれる2丁目劇場こけら落とし公演のときの)メンバーは、みんなすごく仲良くて、結束力のかたまりだったそうです」と話し、「そんな部分も心にとめながら、物語を見ていただけたら」と呼びかけていました。
この日、楽屋に届いたという浜田からの差し入れのイチゴについても質問が。方正と遠藤は「幻のイチゴでは?」「赤ちゃんのこぶしぐらいある」「ショートケーキをそのまま食べているぐらい甘い」と大絶賛し、「今度はどんなものを差し入れてくれはるのか楽しみです!」と期待に胸をふくらませていました。小川によると、今回の公演を浜田も見に来る予定とのこと。これには出演者全員が戦々恐々で、中でも本人を演じる慎太郎は「終わってから『来てたんか!』ってわかるぐらいがいいです」とポツリ。また、冒頭で流れるダウンタウン本人からのコメントについて、「思ったよりウケてなくて、スベッてはった」と方正が言うと、「僕はスベッてるとは思わなかったです」と遠藤。さらには小川が「すぐに電話で伝えます」と言い放ち、方正をあわてさせる一幕も。とにかく最後まで笑いの絶えない、温かいムードの会見となりました。
お笑い界に生まれた新しい波と、その裏に隠れた熱い青春ストーリー。『吉本百年物語』2月公演は、3月2日(土)まで上演中です。日々、熟成され変化していく“生”の舞台を、ぜひ劇場でお楽しみください!
吉本興業創業100周年記念公演 吉本百年物語
2月公演『アンチ吉本・お笑いレボリューション』
公演期間:2013年2月5日(火)~3月2日(土) ※2月6・8・13・16・18・20・25・27日は休演。2月10日(日)は貸切公演につき一般発売はございません。
会場:なんばグランド花月
開演時間:月~木・日曜16:00(15:30開場)、金曜19:30(19:00開場)、土曜・祝日19:00(18:30開場)
料金:1階席6000円、2階席5000円(全席指定)
出演:月亭方正、遠藤章造、小川菜摘、趙珉和、間慎太郎、木下ほうか、浜田学、高山トモヒロ(ケツカッチン)、ワッキー(ペナルティ)、梶原雄太(キングコング)、武内由紀子、松村惇史(テゴネハンバーグ)、西田好孝、溝口大樹(ダイナゴン)、イバ斎藤(ダイナゴン)、福田麻貴(つぼみ)、しより(つぼみ)、江口直彌
※チケット発売中!
チケットよしもとお問い合わせ専用ダイヤル ☎0570-036-912(10:00~19:00)
http://www.yoshimoto.co.jp/100th/monogatari/