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2013年4月22日 (月)

三浦しをんさん、辻村深月さんも太鼓判 『第12回R-18文学賞』贈呈式

4月22日(月)、新宿京王プラザホテル新宿にて、新潮社主催の公募新人文学賞『第12回女による女のためのR-18文学賞』(協賛:吉本興業株式会社)の贈呈式及び懇親会が行われました。

受賞したのは、『マンガ肉と僕』で大賞を受賞した朝香式(あさかしき)さん、『朝凪』で読者賞を受賞した森美樹(もりみき)さんの2人。

まず、新潮社出版部の中瀬ゆかり部長が登壇し、「テレビでは下ネタとか飛ばしまくってるんですけど、正式な場に来るとめちゃくちゃ緊張するもんですから、お名前を間違えないようにペーパーを読ませていただきます(笑)」とユーモアを交えて挨拶をし、「2作とも味わいはまったく違うんですけど、とっても面白い作品でした」との感想を述べました。

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また、この賞は中瀬さん曰く、「とても縁起がいい賞」だそうで、選考委員を務めた後、三浦しをんさんは本屋大賞を、辻村深月さんは直木賞をそれぞれ受賞し、さらには「社内選考をした女性社員は、次々と結婚、妊娠、出産し、私も8キロのダイエットに成功しました!」と言って笑いを誘いました。

続いて、よしもとクリエイティブ・エージェンシーの代表取締役社長・岡本昭彦が登壇。


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「弊社は去年からこの賞をお手伝いさせていただき、去年、ひとつ映画化させていただきまして(『自縄自縛の私』)、今年もひとつ映画化させていただきます(『ジェリー・フィッシュ』)。今回受賞された作品、あるいは候補にノミネートされた作品からも映像化させていただくことがあると思います」と映像化への意欲を語りました。
最後には、「私も8キロやせて、来年はスリムになってこの場に戻って来られればと思います」と中瀬さんを意識した言葉でしめました。

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新潮社の佐藤朝信代表取締役社長から朝香さんと森さんへ、賞状と目録が渡された後、選考委員を務めた作家2人が登壇。

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まず、三浦しをんさんは、「最終候補が5作ありましたけど、辻村さんも私も、かなり最初の方で『マンガ肉と僕』か『朝凪』のどちらかが大賞だろうなという意見で一致していました」といった選考の舞台裏を披露。
また、「2作とも、笑えるという意味の楽しさだけじゃなくて、小説として非常に楽しい作品」といった選評を語りました。


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もう一人の選考委員の辻村深月さんは、「『女による女のための』と銘打たれているこの賞の意義のことについて考えまして、それぞれの作品、それぞれが違った読み手の女性を救うであろうと思いました」と、2作品を評しました。

続いて、大賞を受賞した朝香式さんが登壇。

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「選考委員の先生が自分の作品について、こんなに考えてくだったり、盆と正月が一緒に来たような気分でございます。『マンガ肉と僕』は、ふとしたイメージにひっぱられて書いたものです。それが今、このような場に私を連れてきてくれたということで、不思議な思いです。本当に幸せなことと受け止めております」と緊張気味に受賞の挨拶を終えました。

続いて、読者賞受賞の森美樹さんは、「本来、このようなキラキラしたところでご挨拶するようなタイプではなく、日陰で生きているような感じなんですけど、小説を書いてると、いろんな人生を体験できたり、いろんな人になれたりするので、これからも書くことは止めないと思います」とこれまた緊張した面持ちながらも、力強く執筆宣言。

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また、「ただひとつ付け加えるとしましたら、『朝凪』という物語は、決して実話ではなく、私は結婚しておりますけど、あのような非情な夫ではないです(笑)」と作品のフィクション性をアピールし、笑いを誘いました。


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(左から、三浦しをんさん、森美樹さん、朝香式さん、辻村深月さん)



なお、今年の夏には第2弾「R-18文学賞vol.2ジェリー・フィッシュ」を公開予定です。

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R-18文学賞vol.2ジェリー・フィッシュ・・・

クラスで浮いている孤独な高校生・宮下夕紀(大谷)は、水族館のクラゲの水槽の前で同級生の篠原叶子(花井)に声をかけられ、そこで戸惑いながらも唇を重ねたことを機に、次第にお互い心魅かれ合うようになっていく。しかし、まもなくして叶子に彼氏ができて……。R-18文学賞作品の映画化シリーズ第2弾。雛倉さりえが16歳で記した同名小説を原作に、まるでジェリーフィッシュ=クラゲのように艶めかしく、しかし刺さると痛い毒を持つ思春期少女たちの繊細かつ残酷、そして優しい愛と嫉妬の日々を、金子修介監督が透明感あふれるタッチで描いていく。

今回の受賞作『マンガ肉と僕』と『朝凪』は、5月1日発売の『yom yom』28号に掲載されるとのこと。

その他、『女による女のためのR-18文学賞』の詳細は、新潮社内の公式サイト(http://www.shinchosha.co.jp/r18/)でご確認ください。

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