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2013年5月10日 (金)

伝説のテレビ番組が舞台で蘇る!『澤田隆治プロデュース~平成名人劇場』に豪華芸人が揃い踏み

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1980年代初頭に日本を席巻した漫才ブーム――その火付け役とも言われる伝説の名番組『花王名人劇場』を手掛け、現在は「笑いと健康学会」会長も務める80歳の現役プロデューサー・澤田隆治さんが、なんばグランド花月にてその名も『平成名人劇場』と題したイベントを開催します。6月5日(水)は宮川大助・花子、6日(木)はWヤング、13日(木)は西川きよしと豪華ベテラン芸人をフィーチャーし、ゲストも盛りだくさんで贈る特別企画。早くも注目を集める同公演の概要と見どころを紹介すべく、5月10日(金)に記者会見が行われ、澤田さんをはじめとする出演者が一堂に会しました。

まずは澤田さんから、同公演を行うきっかけや経緯などが説明されることに。「最近の寄席を見ていて、芸人の皆さんは20分でも30分でもやれるのに、(ネタの)時間が短いなと思っていた。理由はいろいろあるが、もっとたっぷり聞かせて、思いきり笑ってもらえるものができないかと、ずっと考えてきました」と切り出した澤田さん。今のお笑い番組はネタ時間が1分程度のものも少なくなく、「かつてのお笑いの醍醐味を知る人にとっては物足りないのでは」と考えたのがアイデアの発端となったそうです。また、澤田さんは東京と大阪の笑いの違いにも言及。「東京ではそつなくキレイに笑わせるのが好きな人が多い。大阪ではすべてがガチンコ。『花王名人劇場』では、そのガチンコをやってきた。当時は『えげつない』とも言われましたよ」と振り返り、「今日、特に年齢の高い方たちが、それを求めていると感じることが多いんです」と語りました。今回の出演者は、いずれも「たっぷり(ネタを)できる人ばかり」と自信満々。「(当時、番組を見ていた人たちに)劇場に来てもらって、その代わりに(笑うことにより)健康を差し上げるという企画がやっと実現した。頑張ってやっていきたい」と決意を新たにしていました。

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続いて、三夜にわたる公演の“主役”となる芸人たちが、気になる内容についてコメント。6月5日(水)の『WELCOME!! カントリー芸人』に出演する大助・花子は、澤田さんの挨拶を聞きながら喜びいっぱいの表情。花子は「私たちは漫才ブームのバスが既に出てしまった時にこの世界に入った。当時は『やめるなよ』と澤田さんに言っていただいていたのに、今日は“ベテラン芸人”と呼んでいただけて。ニンマリしてしまいました」と心境を語りました。今回の公演は、地方出身の“田舎者”芸人を集めてネタありトークありで展開するとのこと。夫である大助が鳥取出身であることから、「こんな素晴らしいタイトルのイベントができて……これもあんたが鳥取出身やったから。この人と一緒になってよかったなと初めて思いました」と笑いを誘っていました。大助も「今は『住みます芸人』がいますが、僕らはその前身かも。僕は田舎者と言われるのはむちゃくちゃ好きなんです。地方の大切さをどんどん都会に持ち込んでいきたい」とニッコリ。「地方色豊かにしたいので、当日は地下(よしもと47ご当地市場)で物産展もできればいいなあ」と独自の構想もふくらませていました。花子からは、この日の会見で司会を務めていた浅越ゴエに、いきなりの出演オファーも! 岡山出身のゴエだけに、「桃の着ぐるみ着て出て!」と熱心に口説いていました。

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6月6日(木)の『パワフルなネタオンパレード』に出演するのはWヤング。「今年72歳ですが、舞台で走り回ってます」と胸を張る平川は、「昔からの大先輩の漫才を見ていると、年を重ねて活気を失っておられることがあった。味じゃなく今はパワーでないとアカン。僕のこの年で舞台で走り回れば、年配のお客さんも力をもらえる」と秘めた思いを語ります。そのために「ジムで筋トレとランニングマシンを欠かさない」と言い、「命賭けて舞台をやっています!」とタイトルの「パワフル」を体現すべく力を込めました。一方、これを受けた佐藤は「以下同文です」とコメントし、周りから総ツッコミを受ける羽目に。見どころとしては、「相方と(その妻である)浅香あき恵が夫婦漫才をやります。私も、私の弟子である宇都宮まきと子弟漫才に初めて挑戦します」(平川)。さらに「昔のWヤングの『洒落づくし』も、長いことやっていなかったのですが再現します。若手でも、動き回る子を呼んでいます」とのことで、「この3組の中では、Wヤングが一番いいと思うので、よろしくお願いします!」とこれまた「パワフル」に呼びかけていました。

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西川きよしは、6月13日(木)の『キー坊&ヘレンのないしょ話』に出演。「テレビでは、たっぷりやらせてもらえない。舞台でも『長いなあ』と周りから怒られているんですが……今回は時間を気にせずやらせていただけるので」と、今から楽しみにしている様子です。澤田さんとの思い出にも触れ、「澤田さんがいなければ、僕はここに座っていなかったと思う」とも。きよしが白木みのるの付き人をやっていた頃の、「ある日の『てなもんや三度笠』の収録でクマの着ぐるみ役が必要になり、澤田さんが『この子、借りてもいいか』と言ってくださった。翌日から天王寺動物園でクマをずーっと見て研究し、そのうちクマだけでなくヒヒ、獅子など着ぐるみは全部やらせてもらうようになった」というエピソードを披露し、「本番が終わって、すれ違う時に『はよ顔出せる芸人になりや』と声をかけていただいたんです。今もそれを忘れずに頑張ってます」と話しました。当日は横山やすしの映像なども交えるほか、サプライズ企画も用意しているそう。「できれば澤田さんと漫才をやりたい」と仰天プランも温めているようなので、こちらもお楽しみに。

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質疑応答では、『花王名人劇場』放送当時の思い出について質問が。漫才ブームのきっかけになったとも言われる企画「激突!漫才新幹線」に出演したきよしは、「(同時間帯にTBS系で放送していた)歴史ある東芝日曜劇場の胸を借りに行くわけですから、果たして数字(視聴率)が取れるのかと不安だったが、20%近くあってね。漫才がドラマに勝つのは本当にうれしかった。これは続きそうだということで、やすしさんとふぐを食べに行ったのを覚えてます」。これを聞いた花子から、「『大花も名人劇場に出れたら、ふぐをおごったる』と言われたんですけど、まだおごってもらってないです」とクレーム(?)が飛び出し、きよしが慌てるひと幕も。また、平川は「前の相方が『名人劇場』が始まる前に亡くなって……僕はそれ(番組)を見てて残念でしょうがなかった」と当時の気持ちを明かしました。澤田さんによると、「漫才新幹線」の企画は当初、Wヤングと星セント・ルイスさんで行う予定だったそうで、『名人劇場』出演は叶わなかったものの、「いつか一緒に仕事をしたい」という思いを温めてきたそうです。ほかにも大助・花子に「漫才のスタイルを変えてみては」とアドバイスしたエピソードなど、知られざる逸話が続々と! 澤田さんは「いろんな古い話ができたら……それをお客さんと共通できれば、面白がってもらえるかな」と期待を込めつつ、「このシリーズをやっていって、最後は全員集まってやりたい」と今後の夢も語っていました。

芸人たちが渾身のネタを、たっぷり「魅せて」「笑わせる」、懐かしくも新しい『平成名人劇場』。どの公演も趣向を凝らした内容ばかりで、そこでしか体感できない笑いが詰まっています。当時を知る人も知らない人も、ぜひこの機会に足を運んでいただき、濃密な時間を存分に楽しんでください!

『澤田隆治プロデュース~平成名人劇場~』

6月5日(水)「WELCOME!! カントリー芸人」
出演:宮川大助・花子、テツandトモ、U字工事、ブラボー中谷、宮川たま子、桂三段ほか

6月6日(木)「パワフルなネタオンパレード」
出演:Wヤング、二葉由紀子・羽田たか志、まるむし商店、プラスマイナス、2700、浅香あき恵、宇都宮まき

6月13日(木)「キー坊&ヘレンのないしょ話~西川きよしを“キー坊”と呼ぶ唯一の男が赤裸々に明かします!~」
出演:西川きよし、西川ヘレン、西川忠志、西川かの子ほか

いずれも
司会:澤田隆治
時間:開場18:00 開演18:30
会場:なんばグランド花月
料金:前売・当日とも3000円(全席指定)
お問い合わせ:チケットよしもとお問い合わせ専用ダイヤル☎0570-036-912(10:00~19:00)

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