【ライブレポート】博多大吉の博多まで呼びださなかっただけマシだと思え!~エリートヤンキー西島編~
6月2日(日)、東京・ヨシモト∞ホールにて『博多大吉の博多まで呼びださなかっただけマシだと思え!~エリートヤンキー西島編~』が行なわれました。
オールバックに、学ラン姿で登場した大吉。エリートヤンキー・西島に、「調子乗っとるらしいなぁ! 売れるとでも思ってんのか!」と因縁をつけます。西島はその発言に苦笑しながら、「売れる気はもちろんあります」と返します。
「年に1回、年度末に調子乗ってるよな。よしもと男前ランキング6位やったんやって? 俺は43位ですけど!」とさらにイチャモンを付ける大吉。「既婚者、40代で43位は奇跡」と自らの順位を誉めながらも、「男前やと思ってるんか?」と詰めよります。一度は謙遜した西島でしたが、「本当はどうなん?」と言われ、「(NON STYLEの)石田さんよりは上だと思うので、4位だとは思います」と言った瞬間、「(俺より下の)44位やろー!」と絶叫されてしまいます。
そう、このライブは「どっちが本当の男前か、はっきりさせよう」という大吉たっての要望(?)により、実現したライブなのです!(とはいえ、されどお笑いライブ。もちろん茶番満載です)
MC兼審判を務めるのは、バッドボーイズ・清人。「こういうポジションは初めて。拙いと思いますが、よろしくお願いします」と挨拶すると、温かい拍手が。また、この勝負の立会人として博多華丸・華丸、エリートヤンキー・橘も出演しました。「そもそもなんで揉めてるの?」と怪訝な表情を浮かべる華丸に対し、橘も「相方としてすみませんとしか、いいようがないです」と苦笑しながら答えます。
呼び出されたことに納得がいかないのか、西島は再度「男前ランキングが気に入らないんですか?」と質問。すると、「それは入り口にすぎない」と突っぱねる大吉。「君たちの世代が嫌いだ! 日本という国を考えたときに、一刻も早くまともな仕事をするべきだ!」と断言します。これには、「売れて、いつか日本を支えたいと思って頑張っているんです」と反論する西島。そんな言葉をも、大吉は「戯れ言は、そこまでだ!」と一蹴してしまいました。
まずは、「叩いてかぶって男前対決」。おなじみの「叩いてかぶってジャンケンポン」の3番勝負で、勝ち負けを決めようというものです。
「西島がどうしてもこれをやりたいというから、やってやった」と豪語する大吉に対して、「うーん……そんなことは……」と言葉を濁しながら、「でも、これだったら勝てるのかなと。ただ、先輩を殴っていいのかなっていう疑問は残ります」と、いつになくしおらしい西島に、大吉は胸を張って威嚇します。
が、如何せんジャンケンが弱すぎる大吉。最初は「男前らしい叩き方&ヘルメットの被り方」を実践していたものの、あまりに負けが続き、「もうヘルメットの男前のボケが思いつかない……」と泣き言を言い出す始末。「男前関係なくいこう」と試合を再開。さらに、ハンデとしてテーブルを自分のほうに寄せるというズルい方法でなんとか1勝をものにしたものの、結果、ゲームでは西島に敗れてしまいます。
が、審判・清人は「終始、男前だった」という理由で、大吉を勝者に。「日本で応援してくれている皆さんに感謝したい。サポーターの思いが届きました」と、まるでアウェイを戦うサッカー日本代表のような勝利コメントで、「ズルい!」と詰め寄る西島を蹴散らしました。
呆れた茶番に、「何時まで観なきゃいけないんですか?」と溜め息まじりに切り出したのは、相方の華丸。「明日は朝5時半から仕事。今日は打ち上げに行けないんです。(こんな茶番ばかりだと)前倒して、ここで呑み始めますよ!」と言い出します。
そんなクレームもなんのその、コーナーは続きます。
第2戦目は「サイコロトーク対決」。サイコロの目に書かれたお題についてトーク。それぞれ3回ずつ話し、面白かったほうが勝利というものです。が、「プロレスの話」「中学の時イケてない話」など、大吉に有利なトークテーマばかり。
納得いかないのか、首を傾げ続ける先行の西島が最初に出した目は、「今日の当たり目」。実はこのお題、相方がモノマネを披露するという、華大に有利なコマだったのです! 突然の指名を受けた橘はしばし呆然。「橘さん、ごめん!」と西島が謝るなか、某アイドルに説教をする松山千春さんのモノマネでその場を凌ぎます。
一方の大吉が出した目は、「中学の時イケてない話」。「テレビで出し尽くしているから、俺のほうが不利ですからね」と言いつつ、テレビでは未だ語られていない“なぜイケてない中学時代を過ごしたか”について話しました。
二巡目。西島がまたもや、「今日の当たり目」を出してしまいます。頭を抱える橘でしたが、開き直って中学時代の先生のモノマネを見せて、なんとか笑いを取ります。すると、大吉も「今日の当たり目」を引き当てます。期待に満ちた拍手が会場に響くなか、華丸は九州地方で長年活躍されたばってん荒川さんのモノマネを披露。ローカルネタ&パチンコネタということもあり、女性ばかりのお客さんの前では、ややウケという結果に終わりました。
三巡目。「よしもとの話」を引き当てた両者。西島は、大吉のヘタレエピソードを披露。一方の大吉は立会人である華丸へ向き合い、福岡吉本の思い出話をし始めます。が、大吉は相づちを打っているだけで、話しているのは華丸。西島のクレームもことごとく無視し、福岡吉本時代の苦労話を続ける華大。ここに橘がインタビュアーとして加わり、「元福岡吉本で現東京吉本で活躍するフルーツおじさんが、センターのフルーツを決める総選挙をTwitterでやっている」という情報を挟むと、お客さんは大爆笑。橘の見事なアシストにより、大吉が勝利をおさめました。
続く「男前大喜利対決」では、大吉がようやく実力で圧勝。あまりに的確且つ面白い答えに、西島も「今回は正攻法で戦ってくれた気がします」と感服していました。
最後は時間の許す限り、さまざまなテーマで勝敗を決めようということに。
身長対決は、西島がシークレットシューズでズルをした大吉を実力で倒して圧勝。金額対決では、先月の給料明細を見せ合う両者。もちろん大吉の圧勝なわけですが、「えぇ! こんなに! うそ!」と驚く西島。「これでも、先月分は華丸さんがドラマ入ってたから少ないほうなんだけどね」と言いつつ、「(西島の)現実を見せられて、ちょっと笑えない」と大人げない勝負に挑んだことを後悔する大吉でした。
結果、7対2で、大吉の圧勝に終わった男前対決。勝因について大吉は「僕がどうかというより、西島の怠慢」と語りつつ、お客さんには「こんなものに付き合わせて、ごめんなさい!」と謝罪。「タイトルだけ見て、イメージを膨らませて来てくれた人も多いと思うんですけど、こんな中学生のような対決で……。でも、走り出した列車は止まるはずもなかった」と語ります。それに対して、「僕は胸を貸していただこうというつもりで来たので。それに、男前どうこうに関しては(ランキングでは)勝ってるんで。別にいいです(笑)」と西島。
「ほかに呼び出したい若手はいるんですか?」という西島の質問に、「コンマニセンチを呼び出そうかなと思っている」と答えた大吉。ですが、会場が∞ホールということで「ここで頑張ってる若手と何かをやれたら」と話していました。
大吉曰く、「こんな茶番しかやらないんで、ハードルを上げてこないでください」とのことですが、次回が早々に開催されることを願っています!