よしもとニュースセンター : 中国短期大学特別講師・江西あきよしが初授業！「続ければエニシングＯＫ！」

岡山県住みます芸人・江西あきよしが、今年4月より約1年間、中国学園大学中国短期大学（岡山市）・情報ビジネス学科の特別講師を務めることになりました。

既に、番組制作実習など主に実践的な授業は行っておりましたが、この日同学科2回生履修授業「マルチメディアゼミ」にて、初めて教壇で90分の座学授業を行いました。

中国短期大学が提供し、学生が企画・構成から制作・編集・出演まで行っているテレビ・ラジオ番組「キニナル箱！」（毎月第3日曜　25：45～26：15テレビせとうち、毎月第４水曜　19:00～19:30）に、今年の初めに江西が出演した際に、同大の福森護教授から声をかけてもらったのがきっかけで今回の特別講師への就任となりました。

これまで、江西もプロのお笑い芸人としての立場から、学生と一緒に企画会議へ出席し、同番組の演出をアドバイスするなど、多岐に渡って指導を行っていましたが、今回の座学授業は、普段の舞台とは違い、トークで「先生」が「生徒」に何かを伝えるということが求められます。「この一ケ月間、このことばかりを考えてきた。一番伝えたいのは経験談。芸人とはこういう仕事であると伝えたい。」と、講義直前にはいささか緊張した様子の江西。

また、福森教授からも「江西さんの話で、学生たちが普段認識していないことに気付いてモチベーションが上がれば。ひいては就職活動のプラスになってくれれば」と大きな期待がかかります。これを受けて、江西のプレッシャーも極限に高まります。

そして、いよいよ始業のチャイムが鳴り、大教室に集まった約40名の生徒・教授、職員らが見守る中、江西の講義がスタートしました。

まずは、学生との距離感を縮めるために、江西のキャッチフレーズ「エニシングＯＫ」を生徒に強要します。恥ずかしがる学生たちをなんとか乗せて「エニシングＯＫ」を全員振り付きでキメることができました。

講義の前半は岡山時代の彼の経歴と、芸人になって以降のエピソードで、彼の半生をいかんなくさらけ出していきます。県内屈指の進学校で教師を目指していたところから一転、大阪に出て芸人を目指し、そこからの極貧生活の日々、「ＴＶに出ていない芸人」の苦悩、また漫才コンビとして東京で活動していた彼が、突然相方からの解散の申し出を受け路頭に迷う様子など、平成生まれの約20歳の学生たちには新鮮なエピソードとなったようで、「普段なら、おしゃべりや寝ていたりする生徒が、最後まで背筋を伸ばして聞いていた」（同大教授）と、芸歴14年目33歳にして「まだまだもがいている」という、江西の心の声も受け止めていました。

そして後半はパワーポイントを使っての、「住みます芸人」江西あきよしとしての仕事を紹介。各地の営業はもちろんのこと、企業のＰＲ案件や、夏祭りや子ども相撲大会など地域の行事への参加、湯原温泉（真庭市）での「お笑い番頭」としての活動、笠岡諸島の有人島での住み込み生活、そして子ども向けキャラクター「エニー」として、幼稚園・保育園でダンスを教えている姿など、学生の思う「芸人さんの仕事」とはひと味違った、岡山県の活性化のために奮闘する姿を、時に真剣に、時に笑いを交えて伝えていきました。

そしてラストはやはり全員での「エニシングＯＫ」で90分の授業は無事に終了、福森教授は「辞めることはいつでもできるけど、続けることが大事なんだというお話にすごく共感しました。」とコメント、また講義を終えた学生からは「高校生から夢を優先していく姿勢がすごいなと思った。やはり芸人さんなので、話が上手く引き込まれた。」と概ね好評だったようです。