倉吉市市制60周年記念の住民参加型新喜劇で、市長も記念のズッコケ!
この日に市制60周年の記念式典が行われた鳥取県倉吉市で、式典終了後に住民参加型の吉本新喜劇が同市倉吉未来中心大ホールにて開催されました。2回公演で約2200人のお客さんを前に、オーディションで選ばれた市民とともに、石田耕太郎倉吉市長も新喜劇の舞台に上がり、豪快なズッコケで市制60周年に自ら華を添えました。
鳥取県では岩美町、南部町に続き3ヶ所目となります、住民参加型の吉本新喜劇ですが、まず舞台上にはこの日のためにオーディションで選ばれた市民合計16人が、ホテル「花月旅館」に宿泊する「倉吉市のいいところを伝えるグループ」として登場、それぞれのセリフの中で倉吉市のPRに務めました。
すると、ホテルの宿泊客という石田市長がセットの中央より登場、さきほどまで記念式典が行われていた際には厳粛な挨拶をしていた市長が、同じステージで役者として登場するとあって、会場からは大きな歓声があがりました。
5月の表敬訪問の際には、出演が決まった市長に「吉本新喜劇伝統のズッコケをやってもらうか、もしくは出演の島田珠代に「チーン」をされるかもしれませんよ(笑)」と予告していた辻本座長でしたが、やはり和子おばちゃんが女将役で出演していたということもあって、伝統のあのギャグへのズッコケに挑戦となりました。
「ごめんください、どなたですか?・・・・ありがとう!」が決まった瞬間に、全員一斉にコケた!と思ったら、石田市長は軽くよろめいた程度。
これには茂造も「もう一度やり直しです」と異例のやり直しに。2度目の挑戦では見事なズッコケで、大成功となりました。
その後石田市長は、ある雑誌の調査で昨年行われた「高齢者が住みよい街」の全国ランキング1位となった倉吉市の環境面と今が旬のスイカ、メロン、秋の味覚20世紀梨など名産の果物を舞台上で大いにアピールしました。
大爆笑に終わった公演終了後の感想を市長と座長に聞くと、
「(ズッコケは練習なしで)ぶっつけ本番でしたのでコケ方がよくわからなかった。でも、大勢のみなさんに来ていただいて、大きな笑い声もあったので、市民のみなさんが喜んでくれたのでよかった。」と市長は納得の様子。これを聞いた辻本座長も「ちょうど桑原(和男)師匠がいらっしゃったので、せっかくなら伝統のコケをと思って、市長にやってもらいました。最初の(失敗した)コケがあったので、2回目のズッコケが大きな笑いになったと思いますね。」と、吉本新喜劇ならではのお客さんと一体となった笑いを産みだした場面を振り返りました。
石田市長はさらに「(市制60周年の記念事業として)新喜劇をお願いしたのは、式典だけでなく、こういう形で市民に参加していただけると、みなさんのいい思い出になると思うので、倉吉新喜劇をやってよかったなと思いました。」とコメント、倉吉の方にとっては、笑いにあふれた記念の日となったようです。