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2013年7月17日 (水)

浅丘ルリ子、笑福亭鶴瓶も登場!襲名1周年記念『文枝フェスティバル in なんばグランド花月』

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三枝から六代 桂文枝を襲名してちょうど一年、70歳の誕生日を迎える7月16日(火)に、三枝改メ六代 桂文枝 襲名1周年記念「文枝フェスティバル in なんばグランド花月」が開催されました。

襲名を決めてから、そして文枝になってからの1年を振り返るVTRから公演はスタート。林家笑丸、桂きん枝に続いて文枝が高座に上がると、満員の客席からはひときわ大きな拍手が起こりました。ネタはこの日が舞台初披露となる創作落語「友よ」。古希を迎えた自身とも重なる男性2人の友情物語で、しみじみと笑わせます。

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中入り後はスペシャルゲスト対談として、浅丘ルリ子さんとのトークを。なんと笑福亭鶴瓶さんもサプライズゲストとして加わり、観客を大いに喜ばせました。テーマはこの後、口演するこちらも舞台では初披露の創作落語「嵐を呼ぶ男〜石原裕次郎物語〜」にちなみ、大スター・裕次郎さんの知られざる素顔について。37本もの映画で裕次郎さんと共演した浅丘さんだからこそ明かせるさまざまなエピソードに、文枝と鶴瓶さんは感心したり大笑いしたり。続く落語本編では、居酒屋の主人と客の会話に乗せて裕次郎さんの生き様を振り返り、おなじみのヒット曲も交えつつ、何度も爆笑を巻き起こしていました。

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フィナーレを飾るのは、思い出の“裕次郎ソング”を文枝が歌うショータイム。シークレットゲストとして、裕次郎さんのモノマネで知られるゆうたろうさんが登場、前出の創作落語に折り込まれたヒット曲を改めて歌ったほか、なんと文枝が浅丘さんと『夕陽の丘』をデュエット! 「何十年ぶりに歌います」(浅丘さん)という貴重な歌声に、客席はうっとりと聴き入っていました。いったん幕が下りた後、アンコールに応えて今度は『二人の世界』を出演者全員で! 最後までスペシャルな演出がたっぷりの、まさに“フェスティバル”そのものの舞台となりました。

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終演後の会見で、文枝は「これに向けてやってきたので、いまホッとしている」と一言。裕次郎さんのネタについては、「(最初に披露した)NHK(の番組)では素話のようなものだったので、(改めて)落語という形にしてやろうと思った」とのこと。一方の「友よ」に関しては、「これからは年齢に合わせたネタもやっていこうと思う。(「友よ」の登場人物の年齢である)75歳に向けて練り上げていけば、自分がその年齢になったころにちょうどよくなるのでは」。いずれのネタも「ほぼ一から作った感じ」で、「2作のネタ下ろしは非常に疲れたが、温かいお客さんに迎えていただき、喜んでいただけてよかったなと安心しました」。さらに「今回の2作を作っている最中にも思いついたことがいろいろある。これからもネタを作り続けたい」と決意を新たにしていました。

襲名披露公演は、この日で68会場83公演目が終了し、来春までに全国47都道府県での公演を達成する予定。「いろんなところへ行けて、またお客さんが待っていてくれる。文枝という名前は重くて大きいが、今は襲名してよかったなと思っています」と述べるとともに、「まだ三枝さんと呼ばれることも多いが、これから徐々に名前が浸透していき、大きくできたらいい。焦らずいい落語を作って練り上げ、頑張っていきたい」と意気込みました。

「浅丘さんにもっとお話を聞きたかった。それが残念」との心残りもあるようですが、「やりたいようにやらせていただきました」と笑顔で語った文枝。襲名1周年の区切りを経て、まだまだ続く六代 桂文枝の挑戦に引き続きご注目ください。

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