「僕らが埋まるか、お客さんが埋まるか」7月25日(木)『アウトレイジ新喜劇』を前に、えんにちらが意気込みを語る!
7月19日(金)、東京・ヨシモト∞ホールにて『「アウトレイジ新喜劇」開催発表会見』が行なわれ、えんにち、笑鷺、鬼越トマホーク、MCとしてタケトが出席しました。
同公演とは、よしもとの若手強面3組であるえんにち、笑鷺、鬼越トマホークによる、北野武監督の大ヒット映画『アウトレイジ』をモチーフとして、7月25日(木)に同劇場にて行なわれる新喜劇のこと。アウトレイジとは“非道”という意味ですが、「全員悪芸人」というキャッチフレーズのもと、これまでにないかたちの新しい公演が生まれそうです。
「念願叶いました。腹くくっていきます。極悪非常な世界観を体現したい」(えんにち・アイパー滝沢)「コンビを組んで7年、こんな感じでいままでやってきました。今回はその集大成になりそうです!」(えんにち・望月)「やっとつかんだチャンスです!」(笑鷺・阿部)と、すでに気合い十分。鬼越トマホークは、「この公演で人気者になって、ゆくゆくはパンサーさんを超えたい」と野望を口にする金野に対し、「僕ら強面ですけど、どちらかと言えば女子にいじめられていたほうです」と、坂井がファニーボイスで和ませます。
ここで、全員のアウトレイジな体験を発表することに。
まずはアイパー。オンラインゲームでダーツを楽しんでいるという彼ですが、ネット上の対戦相手に顔を観られると、10人中8人にキャンセルされるんだとか。
学生時代、地元で怖がられていた“ノリくん”と仲よくなった望月。ある夜、父親と飲んだ帰りに、植木を引き抜いて暴れているサラリーマン集団に遭遇したそうです。父が止めに入ったものの、囲まれてしまった2人。その時、偶然通りかかったノリくんが助けてくれたそうですが、望月の父の顔を知らないため、敵と勘違い。ボコボコに殴られてしまったそうです。
「いまは普通ですけど、学生時代は誰よりもアウトレイジだった。『ROOKIES』の関川みたいな髪型(モヒカンで、先のほうが金髪)にしていた」と語る阿部。雑誌『チャンプロード』の素人投稿欄に載った際、編集部から「カラスマスクがお似合いの阿部くんは喧嘩上等」という吹き出しを付けられ、その後、見ず知らずの相手からの電話が殺到したそう。「いまも知らん番号からかかってきたら、出ぇへんようにしてます。仕事の電話かもしれないですけど、怖いんで出ません!」と断言していました。
相方・坂井とマテンロウ・アントニーとともに、公開初日にイオンへ『アウトレイジ ビヨンド』を観に行ったという金野。少し送れて劇場に入ったところ、ほかの観客から「えっ、本物?」とざわつかれて随分と困ったそうです。
先輩のヨッシャ比留間の紹介で、前田日明さんがプロデュースするアマチュア・セミプロの総合格闘技大会「THE OUTSIDER」のバイトをしたという坂井は、別のバイト先である飲食店に前田さんが来たときに、挨拶したんだとか。店長から間違って「こいつ、THE OUTSIDERに出たんです」と紹介され、前田さんに「次の大会、俺の権限で出してやってもいい」と直々に言われたものの、慌てて「いえ、お母さんの具合が悪くて、いまは闘争心が湧かないんです。もし出るときは、比留間さんを通して出させていただきます」と丁重に断ったそうです。
タケトも、「THE OUTSIDER」の試合を観に行ったことがあるよう。観客も危ない人しかいないそうで、「“(千原)ジュニアの子分じゃん! 会えるなんて嬉しいよ”って声をかけられて。普通だったら無視するけど、超怖いから、ガッチリ握手したよ」と語っていました。
ここで、遅れていた笑鷺・濱口がようやく到着します。
「どうして遅れたんだよ!」とタケトに詰め寄られると、「やくざにしばかれてたんだよ!」とキャラ通りに返答。ですが、すぐに寝坊と認めます。
「起きたのは、12時10分くらい(会見は12時30分よりスタート)。何が起きたかわからなくなって、大量の水を浴びて気持ちを落ち着かせて、この格好で家から来ました」と釈明する濱口。タケトが「その格好で来たの? 電車での反応はどうだった?」とツッコむと、「“何、あの人”って感じで観られてました。(会見に遅刻してしまったことで、大変なことをしでかしたと思い)途中、気分が悪くなってしまって……空いてる席に座った途端、両隣の人が降りてしまいました」と語り、観客を笑わせました。
全員が揃ったところで、「アウトレイジ借り物競走」を敢行。お客さんが持っているアイテムでいちばんアウトレイジなものを借りるため、全員が客席に降り立ちます。
アイパーが男性に話しかけている様子を見て、「カツアゲしてる!(笑)」とタケト。各々、最強だと思ったアイテムを持ち寄りました。
「紙袋は怪しい(実際はドライマンゴーが入っているだけ)。あと、この商品券もクレームをつけてもらったはず」など考察しながら、借りたものを披露した望月。アイパーは男性から借りた小さいケースを見せながら、「これが入っていたんです」と“白い粉”を提示。も、タケトに「それ、さっきのお父さんから借りたもんじゃないでしょ? 仕込みでしょ」と斬り込まれてしまいました。
「おそらく借金のかたで抑えたであろう車のキー。これ、ベンツじゃないですか?」と言い出した阿部でしたが、タケトから「SUZUKIって思いっきり書いてあるよ」と指摘されてしまいます。
濱口は「後ろの女性から借りた」と取り出したのは、ミネラルウォーターらしきものが入ったペットボトル。タケトに「これのどこがアウトレイジなんだよ?」と尋ねられると、「これ、水に見えますけどシンナーです!」と断言します。「嘘だよ! これ、シンナーですか?」と確認すると、女性は「シンナーです!」とキッパリ。ノリのいいお客さんの機転に、この会見いちばんの笑いが起こりました。
アロハシャツ姿の男性を連れていた金野は、「このお父さん、アロハシャツ着てるだけでもアウトレイジなんですけど、ケジメつけてるんですよ」と左手に巻かれた包帯を指します。「どうしたんですか?」と尋ねられた男性も「えぇ、まぁ……」と言葉を濁すなど、協力体制はバッチリ。スマートフォンを取り出し、「これは小型爆弾。ほかの事務所と抗争を起こそうとしている」と考察したのは、坂井。タケトが「ただのスマートフォンでしょ?」と言いながら、「これ、小型爆弾なの?」と詰め寄るも、持ち主の女性は「小型爆弾ですねぇ」と冷静に返答します。
結果、「アイデアを絞り出したほかのメンバーと違って、自分で仕込んだ」という理由により、アイパーへ罰ゲームが執行されることになったのですが、「この白い粉も、あのお父さんが持ってた」と言い張るアイパー。「違うでしょ? これ、持ってなかったですよね?」とタケトが言い終わらないうちに、訊かれた男性が「俺の!」と助け舟を出します。
出演者と観客による息の合ったコンビネーションを目の当たりにし、「今日のこのお客さんと一緒に、本番やりたいよね。新喜劇であるじゃん? 途中から“何か物がなくなった。借りて来い”っていう設定にしたら?」と感嘆するタケトでした。
会見終了後の囲み取材では、「ガッツリと稽古をして、極悪非道な世界観を出していきたい」と改めて意気込んだ望月。「噂によると、最終的にはNGKでやるとか。そこまでできるように、まずは1回目を成功させたい」と金野が言えば、「竹内力さんを招いて、NGKでやりたいですね」と坂井。
ですが、「やってやりますよっていう気持ちはあるけど、お客さんが埋まるのか不安」と阿部。「お客さんが埋まるか、俺らが埋まるかの勝負」と覚悟を決めた様子で語る坂井は、「今日来てくれたお客さんには、ぜひ来てほしい。顔はもう覚えました。来なければ、家に行きます!」と客席をひと睨み。ですが、「今日、(物を)借りたっていう仮ができてるんで、観に来てもらったときは面白いことをお届けしたい。お笑いなんで! お笑いですから! 楽しみに来てください」と必死に訴えます。父親が演歌歌手で、「母親と2人で“金ちゃんと千代子”というデュエットをやっています」という金野。「出てもらったら?」というタケトの提案に、「そうですね。出てもらってもいいかもしれない」と含ませました。
強面に似合わず、編み物が趣味だというアイパー。最近の作品は大きなトートバッグだそうで、「いまつくっているところ。取っ手をつけたらできあがります」と微笑みます。それを聞いたタケトが「じゃあ、『アウトレイジ新喜劇』を観に来てくれた人に、何かつくってあげたら?」と提案。各媒体のニュースを読んできてくれた方10名に、アイパー滝沢特製オリジナルコースターをプレゼントすることが決定しました。
プレゼントの詳細は、ヨシモト∞ホール公式サイトにて発表予定。7月25日(木)21時30分から行なわれる『アウトレイジ新喜劇』、ぜひお越しください!
●公演情報
アウトレイジ新喜劇
開催日時:7月25日(木)21時15分開演/21時30分開場
出演:えんにち、笑鷺、鬼越トマホーク、かたつむり、スパイク
会場:ヨシモト∞ホール(http://www.yoshimoto.co.jp/mugendai/)
チケット料金:前売1200円/当日1500円
チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/
【えんにち】【笑鷺】【鬼越トマホーク】