映画『爆心 長崎の空』初日舞台挨拶に池脇千鶴が登壇!
7月20日(土)、東京・東劇にて映画『爆心 長崎の空』の初日舞台挨拶が行われ、池脇千鶴が出席しました。
芥川賞作家であり現・長崎原爆資料館館長の青来有一さんの短編集『爆心』を、実写映画『火垂るの墓』で高い評価を得た日向寺太郎監督が映画化した『爆心 長崎の空』。母を亡くした子と、子を亡くした母の物語を中心に、キリスト信仰が根ざす被ばく地・長崎の人々の何気ない暮らしに差し込む一筋の希望を描く感動作です。池脇千鶴は本作で、稲森いずみさん演じる被ばく2世の女性・高森砂織の妹で、奔放な性格の高森美穂子役を演じています。
本日の舞台挨拶には、日向寺太郎監督、キャストの北乃きいさん、稲森いずみさん、柳楽優弥さん、宮下順子さん、音楽を担当したジャズピアニストの小曽根真さん、主題歌を担当した小柳ゆきさんらも登壇しました。
被ばく3世の大学生・門田清水役を演じた北乃さんは、「撮影の空き時間に原爆資料館に行かせていただいて、今まで自分が無知だったことを知りました。この映画を通して、私たちの世代にもこういうことが日本に、長崎に起きたということを伝えていけたら、と思っています」と挨拶を。
一方、池脇は「台本を読んだ時よりも、撮影をしている時よりも、もっと心に響くような映画になってよかったなと思っています」と笑顔を見せ、役柄については「ひとつの家族の潤滑油になればいいな、と思って演じていました」と、振り返りました。
撮影は昨年の2~3月にかけて行われたそうで、物語は夏の設定にも関わらず、クラクインから2日連続で雪が降ってしまったんだとか。MCから撮影中の思い出を質問されたキャストのみなさんからは、口々に「とにかく寒かったです」という感想が飛び出していました。
そんな過酷な撮影を乗り越えて、本日めでたく初日を迎えた本作。監督は、「長崎を舞台にしているし、長崎の土地の記憶をベースにしているんですが、もっと骨格だけにすると、苦難や悲しみから人間がどうやって立ち上がっていくのかということを描きたかったんだと思います」と、作品への思いを語りました。
監督の言葉を受けて、MCが映画を観終わったばかりの観客のみなさんに「みなさん、お楽しみいただけましたか?」と問いかけると、客席からは大きな拍手が起こります。
この様子をみた北乃さんは、「(この映画に対して)すごく特別な気持ちがあるんです。昨日は夜中まで生放送に出ていたんですが、そこからワクワクして全然眠れなくなっちゃって…。やっとこの日(初日)が迎えられたんだなっていう気持ちです」と、感無量の様子。
ちょうどそのタイミングで客席から赤ちゃんの泣き声が聞こえてくると、北乃さんは「赤ちゃんが泣いているけど、私も泣きそうです…」と、思わずもらい泣き(?)で感激の涙を見せる一幕もありました。
舞台挨拶の最後には、小柳ゆきさんが主題歌『ひまわり』を生歌で披露することに。
歌を披露する直前に、「日本に生まれ育って、受け継がれてきた血を大切にしながら、しっかりと大地に根を差して、太陽に向かってひまわりのように上を向いて生きていければいいなという気持ちを込めて書かせていただきました」と、曲へ込めた思いを明かした小柳さん。
その力強く優しい歌声に、北乃さんは「この曲を聴くと、撮影のことだったり、初めて完成した作品を見せたもらった時ことだったり、映画のいろんなことを思い出して泣きそうになってしまうんです」と、しみじみ。7/31(水)に『ひまわり』がシングルとして発売されるという情報を聞くと、「本当にいい曲なので、買ってください!」と、小柳さん本人に代わってPRし、会場の笑いを誘っていました。
●『爆心 長崎の空』
http://www.bakusin-movie.com/index.html
東劇ほか上映中、全国順次
主題歌『ひまわり』7/31(水)リリース
http://www.universal-music.co.jp/koyanagi-yuki