最新ニュースインタビューライブレポート

« 【ライブレポート】真夏のキラキラ単独祭り「和牛単独ライブ『新ネタフェア!』」 | メイン | インパルス・堤下が初書籍『ブタの返し』発売記念握手会で緊張の汗!? »

2013年8月 4日 (日)

【ライブレポート】「シソンヌとコント」

8月2日(金)、渋谷・∞ホールにて、シソンヌ主催のライブ『シソンヌとコント』が開催されました。

『シソンヌとコント』は、シソンヌが考えたコントを、芸人や俳優、女優、タレントなどさまざなジャンルのゲストと一緒に演じるライブです。

今回は、今月31日よりシネマート六本木ほかで公開される映画『ジェリー・フィッシュ』の主演に抜擢された注目の若手女優・大谷澪さんと花井瑠美さんをゲストに迎え、コントが繰り広げられました。

1本目に披露されたのは、学校が舞台のコント。
三者面談のため、先生にふんした忍が生徒のじろうを呼び込むと、「自分が母親だ」と主張する2人の“母親”、大谷さんと花井さんがじろうと一緒に登場します。三者面談ならぬ“四者面談”になってしまったため、なぜ母親が2人いるのか事情を尋ねる先生。すると、現金86億円という大金ともに捨てられていたじろうを、2人の女性がお金目当てで取り合いながら育てていることが明らかになります。

Rimg8935_4

子どもであるじろうに「キモイ」と言い放ったり、開き直ってお金目当てであることを隠さなかったりと、迫力のある“悪女”の演技を見せる大谷さんと花井さん。

Rimg8941_3

そんな2人の女性に翻弄されるじろうですが、「(2人が)お母さんじゃない普通の女性なのかもしれないって思ったら、ひとつ屋根の下にいるのも悪い気がしない。最近では、“そういう目”でしか見てないっていう説が有力です」とまんざらでもない様子。3人を相手にうろたえる先生役の忍の演技が笑いを誘います。

しかし、最後には先生が本性を見せてどんでん返しの結末に。
シソンヌらしいひとひねり効いたネタのなかで、大谷さんと花井さんの演技が光り、コラボならではの笑いが生まれたコントとなりました。

続いては、じろうと大谷さん、忍と花井さんという組み合わせでそれぞれコントを披露。

じろうと大谷さんのコントの前には、まず映画『ジェリー・フィッシュ』の予告映像が流れます。
女子高校生同士の恋愛を描く本作には、大谷さんが花井さんの首を絞めるという印象的なシーンがあります。コントではそのシーンをモチーフに、じろう演じる妖艶な熟女が、大谷さんに対して執拗に“首を絞めて”とアピール。「危ないから」と断る大谷さんに、熟女は「危ないのと快楽は隣り合わせ」「じゃあ私が絞めてあげよっか?」とぐいぐい迫ります。じろうの真に迫る演技に、実際に首を絞めるくだりでは会場が笑いとどよめきに包まれていました。

Rimg8951_3

Rimg8955_2

一方、忍と花井さんは、クラブを舞台にしたコントを。

爆音で音楽が鳴り響くなか、ひとりでいる花井さんに話しかけるチャラいいでたちの忍。
音楽のせいで何を話しているのかはわかりませんが、笑顔で乾杯したりハイタッチしたりと、2人はとてもいい感じに見えます。

Rimg8962

しかし、「曲を止めて今の会話を聞いてみましょう DJ音止めて」というテロップがモニターに出て、音楽のない状態で会話を聞いてみると……。

忍「誰と来てんの?」
花井「すごい顔してんね」
忍「一人で来てるのかな?」
花井「キモイな、ほんとに」

と、忍が花井さんから笑顔で辛辣な言葉をかけられていたことが判明。
ほかにも、実はなぞなぞをしていたり、アニメのキャラクター同士の会話だったりと、意外な展開で観客のみなさんを楽しませていました。

そして最後は、再び4人でのコントを披露。
男子高校生にふんした忍が、初めて同級生の大谷さんの部屋に遊びに来たところから話がスタートします。部屋で2人きりの状況に、忍はソワソワした様子。そこへ、大谷さんが「ねぇ、アレ持ってる?」と親指と人差し指で丸を作るジェスチャーをしながら、忍に質問します。忍が驚きながらも「持ってるよ…」と答えると、大谷さんは「“その時”になったら出してね」と意味深な発言を。

すると、大谷さんのお母さんにふんした花井さんが部屋に入ってきて、またしても忍に「アレ持ってる? 楽しんでいってね」と意味深な言葉を投げかけます。

お母さんが出ていくと、大谷さんが「暗いほうがいいよね。じゃあ、始めるね…」とポツリ。すっかりその気になった忍が大谷さんに抱き付こうとすると、突然手品の音楽が鳴り響き、お父さんにふんしたじろうと、お母さんにふんした花井さんが手品を披露しだします。

Rimg8972_2

Rimg8979_2

とまどう忍に、お父さんが親指と人差し指で丸を作り、“アレ”を渡すよう要求。忍がすぐに“アレ”を取り出して手渡すと、「これどこの通貨だ…? コンドームじゃないか!」と怒り出すお父さん。
実はこの家族のいう“アレ”とは、手品で使うコインのことだったのです。

コインがなくて手品をできなかったお父さんは、憤慨して部屋を出ていってしまいます。すると、後に残されたお母さんは、忍の前でなぜかY字バランスを披露。元新体操選手という経歴を持つ花井さんの美しいY字バランスに、忍は「いい…ご家族だね…」とつぶやくしかなかったのでした。

Rimg8981_2

こうして、すべてのコラボコントが終了。


後半の30分間は、4人でライブの裏話や、映画『ジェリー・フィッシュ』についてトークを繰り広げました。

今回のライブは稽古が2日間しかとれなかったそうで、大谷さんは「いつもは舞台だと1か月ぐらい稽古期間があるので、(今回は)ギリギリまで不安でした(笑)」と、本音をポロリ。
一方、映画『ジェリー・フィッシュ』で女優デビューした花井さんは、今回のライブが初めての舞台だったんだそう。

元新体操選手の花井さんは、凛とした見た目とは裏腹にかなりの“天然”なんだそうで、「リア充だ」と言われて「怪獣扱いされた」と勘違いしていた話や、新体操選手時代、寮生活が辛すぎてマンホールに逃げ込んだ話など、次々に披露される天然エピソードに客席からは大きな笑いが起こっていました。

Rimg9001_2

終盤には、ライブを見に来ていた『ジェリー・フィッシュ』の監督、金子修介さんがステージに飛び入り参加する一幕も。じろうが「私、どうでしたか?」とコントでの演技の感想を求めたり、忍が「僕らいつでも準備はできています!」と宣言したり、監督に猛アピールするシソンヌなのでした。

Rimg9010_2

そんな2人に対し、監督からは「このコント(ライブ)、もっと何回もやったら面白いんじゃないですか」というありがたいアドバイスが。その言葉に2人も「もっと回数を重ねていきたい」「新鮮で楽しかったですよね」と応え、今回のライブに手ごたえを感じていた様子でした。


●映画『ジェリー・フィッシュ』
http://www.r18-jellyfish.com/#toppage
『自縄自縛の私』に続いて、新潮社主催の「女による女のためのR-18文学賞」作品の映画化シリーズ第2弾。8/31(土)よりシネマート六本木ほか全国で順次ロードショー。

※8月9日(金)にシネマート六本木で開催される東京特別先行試写会&トークイベントでは、シソンヌがMCを務めます。