祝20周年!シンクタンクが記念ライブ「20歳」開演前の会見で意気込みを披露
おデブのタンクと、ふるさと・滋賀県東近江市への愛から芸名を改名した近江のこかじろうによるコンビ、シンクタンクが、このたび20周年を迎えました。これを記念して、10月6日(日)、成人式の意味も込めての単独ライブ「20歳」を、なんばグランド花月にて開催。開演前には囲み会見を行い、ライブに向けて、そしてさらなる未来へ向けての意気込みを語りました。
まずは、20周年という節目を迎えた心境について。こかじろうは「上もなく下もなく、そんなに変化のない20年でしたけども、漫才師としてはそれがよかったのか悪かったのか…とにかく続けてこれました」、タンクは「今日、答えが出るとかの重圧もなく(笑)。まだ過程ですからね。上を見れば諸先輩方がたくさんおられますし、我々は20年そこら。ひよこですよ」と、それぞれコメントしました。「横山ホットブラザース師匠に『僕らの20年で(ライブを)やらせてもらいます』と言ったら、『僕、60年やってんねん』と。もうね、おこがましいです。僕らも、いつまでも板の上で元気でしゃべれるようにしとかないとダメやな、と思いました」(こかじろう)、「(西川)きよし師匠は『そうか、やすし・きよしは20年やられへんかったからなあ。もう、やすし・きよしを超えたな』って。いやいや何をおっしゃる!と(笑)。年数だけで、実力はまだまだ。それでも今日は20年やってきたという証を見ていただいて、楽しんで帰っていただければ」(タンク)と、大先輩とのエピソードを交えつつ舞台への思いも明かしていました。
ライブでは、本領発揮の漫才を2本と、師匠である里見まさと、兄弟子のティーアップを迎えての一門トークコーナー、さらに最近なんばグランド花月で好評を博している坂田利夫とのユニットコントも披露。河内家菊水丸からは、シンクタンクの20周年を祝う河内音頭がプレゼントされました。「菊水丸師匠とは、お仕事でご一緒させていただくことが多く、かわいがっていただいてて。こういったイベントをやるにあたり、ぜひ菊水丸師匠に賑やかに、お祭りっぽく20年を振り返っていただきたいと思ったんです」と、オファーの理由を語ったタンク。もちろん快諾してもらったそうで、この後の本番、懐かしい秘蔵写真とともに歌い上げられた「シンクタンク物語」は、ふたりにとってもお客さんにとっても、20周年の素晴らしい記念になったようです。
質疑応答では、「これまでにコンビの危機はなかったのか?」といった質問も。タンクによると「20年で1回大ゲンカしただけ」とのことで、楽屋内でも「仲がいい」と評判のコンビなのだとか。ちなみにその大ゲンカは、「10年ぐらい前、うめだ花月で」(タンク)。それまで互いに積もり積もった不満がひょんなタイミングで爆発し、楽屋でケンカになったそうですが、それを止めてくれたのが村上ショージ。タンクは「和まそうと思ったのか『やめたげて〜』とか『ドゥーン!』とか笑わせようとしてくれはって(笑)。最後に『仲ようやれ! お客さんは関係ないねんから。やることはきっちりやってこい!』って言われたのがすごく印象に残ってます」と、しみじみ。こかじろうも、「その後の漫才が、またウケましてね。舞台袖では『もう解散しよう』って言ってたのに、近年まれに見るぐらいウケた」と言い、それを見ていた後輩たちが「『この人らすごいな』って言ってくれてたみたいです」と、懐かしそうに振り返っていました。
また、先輩はもちろん「りあるキッズなんかは、今日、なんばグランド花月での1回目出番が終わって戻ったら、楽屋の鏡台の前にお花をぽんと置いてくれてた」(タンク)というほど、後輩にも慕われているふたり。タンクは「気さくになんでも言うてくれる後輩が多いんです。我々としても、けむたがられる先輩より、なんでも言うてもらえる先輩でいたいなと思いますね」と、うれしそうに話していました。
そして、20周年を経た「これから」への思いも。「20周年のイベントでは集大成を見てもらいます、と言ってますが、次やるときはまた次のことをやらないといけないのかな」(こかじろう)、「20周年で一度リセットして、また新たなもんを作り出して、年数重ねていったほうがいいのかなとは、自分らなりに思っています」(タンク)と、決意を新たにしている様子です。もちろん、「変わらず漫才をちゃんとやっていきたい」(こかじろう)という気持ちは変わりません。タンクの「その上で『味が出てきたな』なんて言っていただけたらうれしいですね」という言葉に、こかじろうも大きくうなずいていました。
これまで同様、そしてこれまで以上に熱い思いで漫才に取り組む“20歳”のシンクタンク。これからも、ますますの応援をよろしくお願いします!
【シンクタンク】