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2013年10月20日 (日)

ザ・コント9@なんばグランド花月

ザ・プラン9が年に一度、なんばグランド花月で行っているスペシャルライブ「ザ・コント9」。今年はさる10月18日(金)に、間寛平、南海キャンディーズ・しずちゃんら豪華ゲストを招いて開催されました。4人でのコントやゲストが入り乱れてのユニットコントがタイトル通り9本披露されるこのライブ。果たして今夜はどんな顔合わせでどんな笑いを繰り出してくれるのでしょうか? 

開演前、ステージにはヤナギブソンの遺影が飾られた祭壇が鎮座し、早くも異様な雰囲気。暗転の後、さっそく1本目のコントがスタートしました。会社の同僚(ヤナギブソン)の葬儀にやって来た浅越ゴエは、お〜い!久馬演じるお兄さんと対面。お悔やみを言い、お焼香をしながら涙を流したまではよかったのですが、「顔を見てやってください」との言葉を受け棺の窓を開けてからはまさかのホラー的展開に! お兄さんは「こんな姿になってしまって…」としか言わず、何故か棺の中には第三の人物まで!? そして最後に浅越が見たものは…。 

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オープニングVTRを挟んでのCONTE2は「おぎゃあ」。しずちゃんが、舞台上で大きく足を開いての出産シーンを大熱演! 夫役のヤナギブソンに見守られていきむものの、「産まれる〜!」の絶叫とともに生まれ出たのは医師・なだぎ。さらに看護師・福本愛菜やしずちゃんの父を演じるゴエまでが生まれ落ち、物語はどこまでもシュールな展開を見せていきます。難産のため、ついに医師がお腹の中に出向くことに。そこで取り出したのは…? てんこ盛りの笑いはもちろん、女優・しずちゃんの演技力もしかと見せつけた1本でした。 

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1本目のブリッジVTRは、今回のイベントポスターに使用された、ザ・プラン9のメンバーをイメージしたゆるキャラ紹介。これも後々、コントに絡んでくるのかも? 

CONTE3「2053〜オタク文化がこの国にもたらすもの〜」の舞台は、今から40年後、とある老人ホーム。介護士のヤナギブソンとともに、「二度見二度見レボリューション」や「ふとももの達人」といった未来系リハビリにとりくむ老人ふたり(なだぎ&ゴエ)。その動きは老いをまったく感じさせない俊敏さで、特にゴエのど迫力コサックダンスは大喝采を浴びていました。そんな中、かつてのコスプレアイドル・水樹ミクの孫娘(彩羽真矢さん)が慰問に訪れ…。終盤は狂乱のオタ芸で大爆笑させつつ、日本の未来をも予言(?)する社会派コントとなりました。 

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2本目のブリッジVTRでは、久馬が彩羽真矢さんにオタ芸を学ぶ様子を紹介する…はずが、その動きの激しさに体力不足でまさかのリタイア。代わりに久馬作の短編『とおめえ』前編が上映されました。 

CONTE4は「被害者の会」。有名人と同姓同名なために多大な被害を被っている人が集まる施設に、やって来たひとりの男(ゴエ)。しかし、そこにいたのは想像を超える珍名の人々! ジャムおじさんのコスチュームに身を包んだ久馬、そして“会長”と呼ばれる男(なだぎ)の高貴過ぎる名前で沸かせた一方、追いつめられたゴエが嘘を重ねていくさまも爆笑をさらっていました。 

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続いてのブリッジVTRは直前のコントの延長戦。ゴエが実際にいる「同姓同名さん」の情報をアナウンスし、「事実はコントより奇なり!?」を証明していました。

CONTE5「BOW」は、なだぎと野口かおるさんという制御不能なふたりを、ゴエが必死でとりまとめるという壮絶な図式に。町工場を営む夫婦のもとに、銀行マン役のゴエが融資取りやめを伝えに行くのですが、この夫婦が想像を絶するエキセントリックさ! 特に野口さんは登場するなり独特の高音ボイスと動きで度肝を抜き、客席を一気に笑いの渦に巻き込みました。途中からは、あまりの暴走ぶりになだぎから「私も予想外です」との言葉が。終盤はまさにネバーエンディングコントの様相を呈し、ゴエは「もう終わろうよ〜早く〜」と悲鳴を上げていました。

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この後に流れた「ストリートファイター武」と題するブリッジVTRは、なだぎと吉本新喜劇の精鋭部隊が闘うというコンピューターゲーム。ゲームそのものの動きと、各芸人たちのキャラを生かした攻撃の数々には、笑いとともに拍手も起こっていました。 

今回、最もたくさんの出演者が登場したのがCONTE6「アルゴ」です。日雇いで工場に派遣されてきたヤナギブソン。しかし、工場に見えたその場所は、次々と形態を変えていき、ついには思わぬ土地に降り立つ羽目に!? ヨーロッパ企画から石田剛太さん、角田貴志さん、土佐和成さんが参戦したほか、ザ・プラン9に福本、野口さん、そしてバイク川崎バイクが入り乱れるステージは、まさにカオス! BKBはちゃっかりコール&レスポンスを繰り広げ、「バイクだけにブンブン!」では客席も一緒になって大盛り上がり。また、野口さんはコント「BOW」をそのまま引きずり、またしてもゴエに絡みまくります。いったいこの工場の正体は…? 

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「ザ・コント9」に欠かせないブリッジVTR「誰が興味あんねんツイート大賞」もここで登場。ヤナギブソンが厳選した、リアルキッズ・ゆうき、ぼんちきよし、ソラシド・本坊らおなじみの顔ぶれによる爆笑ツイートが次々と映し出されました。 

ライブも終盤、CONTE7は「会社物語」。新人社員ヤナギブソンが配属された部署には、とても無口な部長(久馬)がいますが、彼には恐ろしい秘密が…。部下であるゴエやヤナギブソン、清掃のおばさん(なだぎ)を翻弄しつつ、あられもない姿まで披露してしまう久馬…衝撃の“おむつ替え”シーンでは、新米パパ・ヤナギブソンの手際の良さも際立ちます。 

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久馬作の短編『とおめえ』の後編上映を経て、CONTE8「ご挨拶」ではついに間寛平が登場! 彼女(福本)の実家へ結婚の挨拶に出向いた男(ヤナギブソン)が目の当たりにしたのは、すべての会話を「アメマ」でまかなう家族の姿…。あいうえお作文よろしく「アメマ」のみで語られるそれぞれの思い、そしておなじみの老人スタイルでつえを振り回す寛平の暴れん坊ぶりが、客席を大いに沸かせました。 

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最後のブリッジVTRでは、先日行われたゴエの結婚披露宴から、久馬による乾杯の音頭を特別公開。ボケをふんだんにちりばめたスピーチは、まさしく“久馬流”。お祝いムードのおすそ分けに、客席もほっこりなごんだひとときでした。 

さあ、ついにCONTE9「誕生」です。ラストコントは、ここまでのすべてのコントを集約したものに! 舞台は再びしずちゃんの出産シーンに戻り、またまたお腹の中からさまざまな人が飛び出してきます。8つのコントのキャラたちが再登場するほか、「あのキャラとこのキャラがそんな関係だったの!?」という衝撃の展開もたっぷり用意。BKBがつんく♂さんに扮してシャ乱Qさんの歌を熱唱するひと幕もありました。さらに「24年ぶりにやった」という寛平のキャラ「引きずり女」まで現れ、白塗り&和服姿の強烈すぎるルックスと動きに爆笑が。最後は再びしずちゃんが「産まれる〜!」と絶叫、“あるもの”を生み出して、まとめコントは見事に着地!

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贅沢な顔ぶれによる珠玉のコントをギュッと詰め込んだライブは、終わってみれば2時間半超の特大ボリュームに。ザ・プラン9の魅力もたっぷり満喫して、早くも来年が楽しみになるエンディングでした。 
 

【YNN動画】ザ・プラン9はこちら⇒http://ynn.jp/u/84/


 

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