舞台「青空」が20日からスタート! 脚本&演出を担当したカナリア安達が芝居とコントについてアツく激白
カナリアの安達健太郎が脚本・演出を担当する舞台「青空」が11月20日(水)から神保町花月でスタート。ブロードキャスト!!や犬の心ら人気芸人が集結した、無心になって笑える物語。カナリア安達が見どころや意気込み、作品に込めた思いについて語ってくれました!!
――「青空」は、どのようなお話なのでしょうか?
ひと言で言うと"おもしろい"お話になっています。ハードルを上げているように思われがちですが、ただただ"おもしろい"だけ。感動の「か」の字もない普通に笑えるお芝居です(笑)。...こう言うと、物語の裏側にあるテーマは何だろう?と考える人もいるとは思いますが、そういうこととは本当に無縁。吉本新喜劇に近い、その場で笑えていい意味で後に残らないお芝居になっていると思います。
――今回は、安達さんが脚本と演出を担当されていますね。
この話は3日間で書き上げました。コント感覚でキャストを想像して動かしながら楽しんで書いているので早いのかもしれませんね。正直、僕は人前に出るより書いたりしている方が向いている気がするんですよ。15年近くやってきて今さら...という話ですが(笑)。意外と性に合っている気がします。今回は自分が出る回もあるんですが、できれば作・演出に専念できればと思いました。だって、作・演出だと本を書き上げたらある程度のところで手離れするのですが、役者もするとそこからがまた始まりみたいな...。いつになっても作品世界の中にいなきゃいけないので大変な気がします。
――今回は、ブロードキャスト!!さんや犬の心さんといった気心知れたメンバーばかりですが、人選は安達さんが担当されたのですか?
僕が選びましたね。どうしても犬の心さんで舞台を作ってみたかったんですよ。犬の心さんはネタをはじめフォルムや表情などすべてがおもしろいので...。とくに押見さんの困った顔は素晴らしいですよ。今回は、そんな顔がたくさん見られる内容になっています。あとのみんなは人気のある人たちばかりなので、言い方が悪いですが、ズバリ客寄せパンダです(笑)。でも、集客力があるっていうのはすごい才能だと思いますね。そんな才能を持っている芸人たちがいるのなら、そこに頼ってしまおうと考えました(笑)。ちなみに、ブロードキャスト!!の房野はすごくカッコいい役になっているので、房野ファンはぜひ見に来てください!!
――それぞれどのような役でどのような内容なのですか?
そこに関しては公演が始まってからのお楽しみです。ただひとつだけ言えることは、ブロードキャスト!!や犬の心さん、LLRの伊藤、グランジ五明、アームストロング安村の違った一面が......まったく見られません!! すみません、裏切りもなく(笑)。舞台にいるのはいつも通りの彼らです。そんな素に近い彼らを見てほしいですね。ただおもしろいだけですから。
――"おもしろい"お芝居とコント。似ているようで似ていないような不思議な関係だが、安達さんはこの2つに対してどのように差別化していますか?
実はいまだにわからないんですよ。どこからがコントでどこからが芝居なのか。正直言って、差はないと思います。ただあくまでも個人的な意見ですが、芸人が舞台に立って何かをするからには絶対におもしろくあってほしいし、そうありたいと考えています。そりゃ感動的なものがあってもいいのですが、それは僕がすることではないかと...。なんか偉そうですが、お客さんにセリフを投げかけるのならばおもしろいことを言いたいですね。それを形にするのは本当に難しいんですが(笑)。
――おもしろいことは、緻密に練られた部分とその場の雰囲気や瞬発力があって成立すると思うのですが、台本は詳細に書かれる方ですか?
僕の台本は自分たちがやらなきゃいけない最低限のことはしっかりと書いていますが、それ以外のところは白紙になっていて自由に演じてもらっています。今回もそういうところが多く、その公演ごとに微妙に異なった内容のものができ上がりそうです。ただそうなるとおもしろくなるかはそのとき次第になるので...。調子が悪いときはめちゃくちゃスベるなんていう悲惨なこともあるかもしれない(笑)。ただ、それも含めて"生"の公演の魅力です。割り切ってその場を楽しんでいただければありがたいですね。
――となるとお客さんも心して来なければいけないですね(笑)。
よくアンケートで「芝居をナメるな」「冒とくしているのでは?」なんて書かれてしまうのですが、実はそれをホメ言葉として受け取っているところもあるんですよ。ある意味、思い描いていたことを裏切って新しいことを見せているのでは...と。なので、今回も「マジで金は返さない!」をモットーとしてやっています(笑)。とはいっても、脚本や内容に関して手を抜いているなんてことはもちろんないですよ。きちんと計算して笑わせるところもありますので...。初めに言いましたが吉本新喜劇に近いんですよ。それぞれの芸人の力量に任している部分が点在する、余白のある舞台ですね。色んな意味で、お客さんも参加できると思います。みんなで笑って、時には困りながら楽しんで舞台を見てもらえればありがたいですね。
――そんなコントでも芝居でもない舞台「青空」。どのような人に見てもらいたいですか?
世の中、しんどいことは多いし、恋愛や仕事など悩んでいる人はたくさんいると思います。そういう方にこそ一度見てもらいたいです。舞台上には、何も考えずにアホなことをして笑わせようとしている芸人がいるので。その瞬間だけでも悩みは吹き飛んでしまうと思います。一度でいいから、笑いに来てもらえるとうれしいですね。
「青空」
会場 :神保町花月
日時 :11月20日(水)~25日(月)
20日(水)~22日(金)開場18:30/開演19:00
23日(土)開場15:30/開演16:00 開場18:30/開演19:00
24日(日)開場14:30/開演15:00
25日(月)開場18:30/開演19:00
料金 :前売2000円/当日2300円
チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/
●カナリア安達健太郎の動画はこちら:http://ynn.jp/u/303
【カナリア】