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2013年11月27日 (水)

笑いをどんどん掘り下げる「笑いの原点に関する一考察⑥」開催! 気になる内容を笑い飯・哲夫に直撃

笑い飯・哲夫が2010年から開催している「笑いの原点に関する一考察」が、12月3日(火)に開催されることが決定しました! 毎度、哲夫が考える笑いの原点を、深く掘り下げてゆきお客さんの目の前で実証するという、前代未聞のこのライブ。これまで、「記憶残し」や「恥と調べ」など、哲夫が独特の感性を研ぎ澄ませてお届けしてきましたが、第6回目となる今回、哲夫が深~く掘り下げる「笑いの原点」とは?

 

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――第6回目となりますが、まず「笑いの原点に関する一考察」をスタートさせた理由を教えてください。

 

僕は、自分のことを自分で「おもしろすぎるなー」と思っているのですが、そのおもしろいところを100%出せるライブがやれたらなと思って。だから、毎回それで出し切ってるというか。口の中に、ヨダレをパンパンに溜めて、それを全部吐き出してる感じですね。

 

――お題も毎度、個性的ですが、やはりそれも哲夫さんが日頃から溜めていることを。

 

そうですね。前回は、「記憶残し」というテーマでやりました。「この日のイベントで見たことは、申し訳ないですが今後の私生活で、絶対にまた思い出してしまいます」という内容ですね。たとえば割り箸を割るという光景は、日常にけっこうあると思うんですけど、割り箸を割ったとき、真ん中からきれいに割れずに、グニャッて割れることがあるじゃないですか。そのとき、誰しも「グニャッていがんだところを全部きれいにイトノコで切り取って、もう片方のへこんだ方にボンドで貼り付けたい」という衝動にかられたことがあると思うんです。その欲望を叶えるということで、わざと割り箸をグニャッと割り、実際にイトノコでグニャッてなった部分をきれいに切って、もう片方にボンドで貼り付けるという。それで、「すいませんが今度から、割り箸を割るとき、今のことを思い出してしまいます」ということですね。

 

――割り箸を割るたびに「そういえば哲夫さん、あのとき切って貼り付けていたな」と。

 

そうです。絶対に思い出してしまいますからね。それが「記憶残し」です。でもちょっと、自分でやってて怖かったですけど。

 

――それを見た皆さんの心の中に、今後哲夫さんがずっと棲み続けるということですもんね(笑)。

 

ちょっと、洗脳してるみたいでしたね(笑)。

 

――今回のお題を少し教えていただけますか?

 

今回は「数字」です。「数字」に特化して考えてみました。4って不思議な数字なんです。

 

――どうしてですか?

 

漢数字で書くと、「一、ニ、三」と棒線が増えていくだけやのに、「四」からえらいイビツな形になるじゃないですか。四も、上か下に棒線をひとつ増やしたらいいのに。でもそれをやったら、あまりにも横棒が多すぎて気持ち悪くなったんやろうな、と。だから漢数字を「四」と分別したのかなと考えたんです。そういう魅力がありますよね。

 

――たしかに四はイビツですね(笑)。

 

ええ。ほかにもお笑いで“三段オチ”ってありますが、でも僕は、その次の4番目を大切にしたいんです。三段オチの4番目に何かを持ってきたら、だいたいスカになるんですけど、それがおもしろいんですよね。その4番目のスカを探る、といったこともやります。

 

――4が気になり始めたのはいつからですか?

 

子供の頃です。僕、おもしろかったら手を叩くんですけど、4回叩いて終わるのは嫌で、いつも5回叩いて終わるようにしてるんです。それは、「4回で終わったら死にそう」と勝手に自分で決めたルールなんですけど。でも、お笑いでいうと4は一番キーになる順番じゃないかとも思っていて。

 

――では「数字」のなかでもとりわけ「4」をクローズアップする、と。

 

はい。4と、あともうひとつ、気になる数字があります。それはライブでのお楽しみということで。

 

――気になります(笑)。では過去のライブで、「これはよかった」というテーマは?

 

ありましたね。僕が恥ずかしいと感じている歌を歌うんですけど、後ろの画面にその歌詞が出てきましてね。僕が極端に恥ずかしいと感じているフレーズだけ、赤字で出てくるんです。たとえば『1週間』という歌なら、「テュリャテュリャ、テュリャテュリャ」のところが赤字で出てくるんです。僕は、「うわ、『テュリャテュリャ』って言いたくないわ、ハズいわ」って、恥ずかしさを感じながら、それでも歌うという。

 

――たしかに「テュリャ」、若干照れますね。

 

「テュリャ」、ハズいですよね。今回のライブでも、「テュリャ」は出てきますよ。何かにつけてエッセンスになる言葉です。

 

――恥ずかしいけど、気になるんですね。

 

そうなんですよ。恥ずかしいというのが、ひとつの新しい笑いのジャンルになると思うんです。「耳」に「心」と書いて「恥」となりますが、耳に心を持っている奴って、恥ずかしさに敏感やと思うんです。聞こえてくるもので、「恥ずかしい、これ」っていう。だから耳が発達している人こそ、恥ずかしがり屋なんじゃないかなと。

 

――なるほど! 耳に飛び込んでくる音だけで、恥ずかしくなるという。

 

ええ。「なんで今、電車のガタン、ゴトンのリズムが変わっただけで、俺ちょっと恥ずかしいんやろう」とかね。誰もそんなん、考えてないんやろうなと思っても、意外と共感する人もいるんですよ。「あるある」というジャンルも、できて間もないと思うんですが、「恥ずかしい」という笑いのジャンルがあってもええんちゃうかなと。「恥ずかしい」も、共感できたときにめちゃくちゃ笑えますね。恥という新しい笑いのジャンルを見つけた手ごたえを感じているので、また折にふれてやりたいですね。

 

――楽しみですね。ちなみに、ゲストは誰か出演するんですか?

 

ライブは二部構成で、一部は「数字」について僕ひとりでやるんですが、大阪の二部はギャロップ・林、三浦マイルド、ヒガシ逢ウサカ・今井に出てもらいます。ハゲ2人に丸坊主が1人で、毛がエコな感じなんですけど。

 

――毛が(笑)。二部では、どんなことをするんですか?

 

前回テーマの「記憶残し」に基づくコーナーをやってもらいます。3人には「記憶残し」のお題を2つ、宿題に出していまして、それをライブ当日に披露してもらいます。ひとつは「記憶に残る大喜利の答え方」という宿題。何をやってもいいんですが、お題をパッと振られたら、とにかく記憶に残るような答え方をしてくれたら。「何をやってもええから」と伝えてます。あともうひとつのは、これもライブのお楽しみで……。

 

――期待が膨らみます。ちなみに人選は?

 

ギャロップ・林は前から「出たい」と言ってくれてて、林のセンスもいいところを付いてくれるので、ぜひね。三浦マイルドは、R-1ぐらんぷりチャンピオンで、センスがあるのに仕事量と比例してないから、ぜひここで見たいな、と。ヒガシ逢ウサカの今井くんは、このライブが始まって間もない頃はまだNSCで、エキストラで出てくれていた子なんですよ。それが今、右肩上がりで勢いがあるので、出てもらおうと。僕、ずっとやりたかったんです。「エキストラが成長して、大きくなってゲストで帰ってくる」というのが。だから、「ぜひ出てくれ」と。

 

――ストイックな3人の「記憶残し」も楽しみです。では最後に、ライブを見に来る方々に、メッセージを!

 

日常に笑えることって実はあふれていて、それに気づくかどうかというのは個人差があると思うんですけど、どうせなら想像力を働かせてたくさん笑えた方がいいのかな、と。「日常生活で笑いを絶やさないためのススメ」というか、このライブに来ていただき、日常で、もっと笑えるようなことが発見できたり、気づけるきっかけになればと思いますね。「僕ら、私ら、なんでこれで笑ってるんやろう?」という感じになってもらえたらうれしいです。次の日に、空に飛行機雲が平行に3本あるだけで、もうそれだけで笑える、みたいな感じになってもらえたら気持ちいいですね。

 

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「笑いの原点に関する一考察⑥」

日時:12月3日(火) 18:45開場 19:00開演

会場:道頓堀ZAZA HOUSE

出演:笑い飯・哲夫/

ギャロップ・林、三浦マイルド、ヒガシ逢ウサカ・今井(ゲスト)

料金:前売1,800円、当日2,000円

 

「笑いの原点に関する一考察 考察ツアーin東京2」

日時:12月10日(火) 20:45開場 21:00開演

会場:神保町花月

出演:笑い飯・哲夫

料金:前売1,800円、当日2,000円

 

チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/

 

 

【YNN動画】

笑い飯・哲夫の動画はコチラ⇒http://ynn.jp/u/97/