ヨシモト∞ホールファン感謝祭~2013年下半期ベストネタ&トーク集~
12月8日(日)、東京・ヨシモト∞ホールにて『ヨシモト∞ホールファン感謝祭~2013年下半期ベストネタ&トーク集~』が開催されました。
イベント前半のMCを務めたのは、えんにち。「今年は本当に大変だった」と切り出したアイパー滝沢。「家族に不幸があって、そのあと彼女に家を追い出されて……正直、盆と正月が一緒に来たみたいだった」と喩え、「使い方間違ってるよ!」と相方・望月でツッコまれていました。
まずは7組がネタを披露。
トップバッターのランパンプスは、寺内のある資格を活かした漫才を、結成3ヶ月で『THE MANZAI』の認定漫才師に選ばれた新星ゆにばーすは、ボケ・はらの突飛なキャラクターとツッコミ・川瀬の豊富なボキャブラリーが、抜群の化学反応を起こします。
個性的な語り口で、不条理な漫才を披露するのはピスタチオ。普遍的なお題ながら、彼らの掛け合いによって不可思議な世界観に誘われます。田畑藤本は、高学歴を活かしたテンポのいいしゃべくり漫才で大きな笑いを、チョコレートプラネットは“そこをチョイスする?”という細かい視点によるコントを見せます。
インポッシブルは「失格シリーズ」を。表現力の豊かさによって、本当は存在しないものさえ目に見えてしまうおかしさが、彼らの魅力。まさに孤高の存在です。そして、えんにちは彼ららしいキャラクターを活かした漫才で会場を湧かせました。
「下半期報告会~前半戦」では、えんにちMCのもと、先ほどネタを披露した6組がそれぞれ下半期の個人的重大エピソードを語りました。
ランパンプス・寺内に「『THE MANZAI』の認定漫才師に選ばれたことによって、尖りっぷりがすごい」と暴露されたのは、ゆにばーす・川瀬。同期を見渡し「今の俺たちにダメだしできるヤツは誰もいない」と言い切ったという話に会場騒然となるも、川瀬は「いつも遊んでいる同期に関しては、そう。変に事実をねじ曲げても仕方がない」と平然とした様子。ですが、決勝に行けず“認定バブル”が弾けたことにより、再び同期にも笑顔を見せるようになったとのことです。
普段、冗談を言わないおばあちゃんに、家族全員で向かった親戚の葬式で「すみません、オバケ連れて来て」と初めていじられたというのは、ゆにばーす・はら。あまりにビックリしてしまい、小さい声で「オバケじゃないよ」と冷静に指摘することしかできなかったそうです。
フリップに「オナラ」と書いてあるインポッシブル・井元を飛ばして、相方である蛭川に話を振ったえんにち。ですが、蛭川の話もまさかのオナラネタ。思わぬところで、コンビネーションを見せつけました。
ピスタチオ・小澤は、今年8月に初めて行なった単独ライブでの出来事を。
「初めてなのでお友達にもたくさん来ていただこうと、50人に声をかけましたところ、ほぼ全員に行けないと言われ。唯一ひとりだけ行きたいと言ってくれた親友がいたんですけど、単独3日前になっても連絡がなかったので、私のほうから連絡したところ、“そういえば、ヘルニアになったから行けない”と断られました……。私、友だちがおりませんでした!」としんみりしたエピソードを。
一方、ライブを観に来てくれた父親と飲みに行った際に「こんなはずじゃなかった」とつぶかれたというのは、相方・伊地知。ピスタチオは、2人とも切ないエピソードとなってしまいました。
後半のネタは、『THE MANZAI 2013』のワイルドカード進出と大健闘した相席スタート。デリカシーに欠けた発言を繰り返す山添に、山﨑が全力で食らいつきます。
芸歴1年目のひのではガラッと展開が様変わりする一風変わったコントを、マテンロウはボケ・アントニーのキャラクターを活かした漫才を披露しました。
ここから音楽ネタのオンパレード!
ニューヨークはミュージシャンの曲づくりの風景をコントに。2人の性格の悪さ(誉めてます!)が全面に押し出されています。ボーイフレンドは、アグレッシブでテンポのいい歌ネタを漫才で。シマッシュレコードとシソンヌはミュージシャン志望者のオーディションというまさかの設定かぶり! もちろん、2人組ともそれぞれの個性が出ていて面白かったのは、言うまでもありません。
トリを務めたのは、かたつむり。“下半期ベストネタ”だと銘打たれているのに、一度もやったことのないネタをやるというハチャメチャぶり。「僕らのネタは毎回ベストです!」とキッパリ言い切る林でした。
そんなかたつむりをMCに、後半組が行なった「下半期報告会~後半戦」。
お客さんから悲鳴があがったのは、相席スタート・山添の話。深夜、銭湯からの帰り道。自転車に乗った男性に自宅付近まであとを付けられ、卑猥な言葉を投げかけられたという彼。「芸人なんで“なんでやねん!”とかツッコむべきやったんかもしれないですけど、僕、深夜3時に“うわーーーっ!!!!!”って絶叫してしまいました」と恐怖体験を振り返ります。
ひので・池田は満員電車で遭遇したカップルのやりとりを、ニューヨーク・嶋佐はハロウィンの日に街中で遭遇した女の子の手抜きの仮想についてを披露。ボーイフレンドは∞ホールの外で声をかけられた外国人から、「アナタハブラジル人デス!」と断言されたというエピソードで笑いを誘います。
「今年いちばんのビックリは、歌ネタが続いたこと」というシソンヌ・じろうの宣言に、いっそうの大きな笑い声が起こりました。
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