『第32回ABCお笑い新人グランプリ』最優秀新人賞はウーマンラッシュアワー！
1月10日(月・祝)の成人の日、恒例の『第32回ABCお笑い新人グランプリ』が開催されました。103組がエントリーした予選を突破し本選へと勝ち進んだのは、アイロンヘッド、トット、さかなDVD、さらば青春の光、ソーセージ、ダブルアート、GAG少年楽団、ウーマンラッシュアワー、ミルクボーイ、尼神インターの10組。そして、さらば青春の光、ソーセージ、ウーマンラッシュアワーが最終決戦へと進出し、ついにはウーマンラッシュアワーが最優秀新人賞を獲得しました。
本選終了後には受賞会見が行われ、受賞の喜びや優勝賞金100万円の使い道などが語られました。まずは率直なお気持ちを…。
ウーマンラッシュアワー・中川パラダイス（以下、中川）「ほんまに、素直にうれしいです。賞をいただいたときもうれしかったんですけど、一番うれしかったのは、いつもありがとうとか、そういう感謝の言葉を言わない相方が、この会見の前に“中川パラダイスよ、聞いてくれ。サンキュー”と言ってくれたのが、本当にうれしかったです」
ウーマンラッシュアワー・村本大輔（以下、村本）「私ごとなんですが、僕、おばあちゃんっ子だったんですが、去年の４月におばあちゃんが亡くなりまして。審査員特別賞をいただいた去年の『ABCお笑い新人グランプリ』が、おばあちゃんが最後にテレビで見てくれた僕らの漫才だったんですね。それはまあ、早口すぎて聞こえへんかったって言ってたんですが…（笑）。まじめな話になるんですけども、亡くなってから、おばあちゃんの写真を待受にした携帯電話と、おばあちゃんが亡くなる直前に『何事も一生懸命がんばれよ』って書いてくれた紙をお守りにしてポケットに入れてまして、それをいつも舞台袖で隠れて見ては気合を入れてたので、早く福井のお墓にトロフィーとかを置きに行きたいですね」
そして記者からの質疑応答が。まずは優勝賞金の100万円は何に使いますか？
中川「僕、ほんまにお母さんが大好きなので、お母さんに旅行をプレゼントしたいなって思います。まあ、温泉旅行でも」
村本「最近相方の呼吸が荒いというか、ぜえぜえ言ってるんで、ちょっと気が早いかもしれませんが、相方のお墓を買おうかなと思ってまして…」
中川「まだ死なんよ！」
村本「あと、劇場では後輩ばっかりなんですが、後輩には１円も使いません！ これは宣告しておきます！」
中川「いや、おごれよ!!」
続いて、今回の勝因と昨年、審査員特別賞を獲られてから１年間、努力してきたことは？
村本「この１年間は、もちろんほかの賞も大事なんですけど、『M-１グランプリ』と『ABCお笑い新人グランプリ』がずっと頭の中にあって。売れるためにはこれだけは獲っておかないといけないみたいなことが昔から言われていて、いろんな地域でネタを試したりっていうのをずっとやっていたんですが、ソーセージとよく一緒にライブをやってまして。毎回、ライブではソーセージはめちゃめちゃウケるんですよ。もう敵なしみたいな。で、どの賞でも彼らと一緒で、ソーセージがいたからがんばれたみたいな。ソーセージが一番の、切磋琢磨してきたライバルだったんですよ。最終決戦が終わった後、まだ発表される前にツッコミの秋山くんが涙目で“完敗ですわ”って言いに来てくれて。それでぐっと涙が出そうになって…。ソーセージというライバルがいたから、がんばれました」
これからの目標は？
中川「僕、今、『R-1ぐらんぷり』に出てまして、まずは『R-1』の決勝に駒を進めたいなと。コンビとしては、メディアにたくさん出させてもらったり、いろんなところに営業に行かせてもらって、皆さんの前でたくさん漫才したいと思っています」
村本「今回、獲らせてもらうことができまして。ただ、この賞はあくまでネタをずっとやってきたっていうご褒美に過ぎないと思うんで、これからもネタを作っていきたいですね」
副賞でテレビの特番が１本ありますが、やってみたい企画は？
中川「海外ロケに行ってみたいです」
村本「海外に行きたいだけやんけ」
中川「海外ロケに行って、絶叫マシーンに乗ったりとか、各国の遊園地に行ってみたいですね」
村本「……僕はちょっと、ピンでネタやらせてもらいたです」
中川「いやいやいや、ふたりでやろ」
村本「あ、ふたりでか。ネタ番組が今、どんどんなくなっていますし、ネタを作るいいきっかけにもなると思うんで、ネタ番組をやりたいですね。それで僕らのいろんな姿を見ていただきたいと思います！」
ウーマンラッシュアワーは現在、１月１日にオープンした大阪・なんばの新劇場『5upよしもと』のこけら落とし公演をはじめ、各ライブに出演中です！ “若手芸人の登竜門”と見事くぐったふたりのネタをぜひ舞台でお楽しみください！
なお、審査員特別賞は、トットが受賞しました！
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