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2011年1月15日 (土)

なだぎ武、初の書き下ろし自伝小説『サナギ』を語る!

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 ザ・プラン9のなだぎ武による芸歴20周年を記念した書き下ろし自伝小説『サナギ』が、1月14日、ワニブックスより発売されました。そこで1月15日、初めての著書をPRすべく大阪市内で会見が行われ、なだぎ自ら作品に込めた思いについて語りました。
 「R-1ぐらんぷり」2連覇、今やテレビに映画に引っ張りだこのなだぎが、これまで語らなかった自らの過去……悲惨なイジメから引きこもり生活を経て、芸人としての一歩を踏み出すまでを赤裸々に綴った本作。出版に至るいきさつを聞かれたなだぎは、「お話をいただいたときは、僕の書くものに誰が興味持つんだろうと思い、いったんお断りしました。でも、ちょうど芸歴20周年を迎える時期だったので、この機会に何か書いてみるのもいいかなと思い、お引き受けしたんです」と説明。「自伝小説」のスタイルを選んだのは、「小説を一から書くのはかなりの時間がかかる。自伝なら思い出しながら書いていけると思ったから」だそうです。
 「サナギ」というタイトルを大変気に入っているとのことで、「暗い思春期を過ごし、引きこもりみたいな時期もあった。それをサナギにたとえて、殻を破って外に出ていくイメージを表現しています」となだぎ。帯の推薦文は、映画『のだめカンタービレ』出演以来、交流があるという俳優・竹中直人さんに依頼。途中段階の原稿を読んだ竹中さんから深夜に「面白いよ! 帯を書くよ!」とメールが来たという秘話も明かし、「ずっと憧れの人だったので、本当に光栄」と笑顔でコメント。また、ザ・プラン9のメンバーや芸人仲間からの反応を聞かれると、「照れくさいのもあって、読んでないのでは。『KAGEROU』面白かった、という話はよく聞きますが、僕の本の話は出ませんね」と笑わせていました。
 また、ほぼ1年かかったという執筆中は葛藤も多かったと話し、「書いているうちに過去の自分に戻ってしまい、仕事以外では誰ともしゃべらない、という時期もありました」。さらに「一つのことに集中すると、他のことはできなくなるタイプなので、仕事が忙しいと執筆がおろそかになったり……」と、当時の苦労を振り返りました。この本を読んでもらいたいのは、「特に、僕と同世代で、お子さんのいる女性。こんな子と比べたら、うちの子はワガママやけどまだマシやな、と思ってもらえるのでは」。続けて「僕みたいな子供を持つお母さんは、そのうち扉を開けるやろと思って、気持ちに余裕を持ってほしい。引きこもっている人たちも、時間をかけて自分の人生を見つめ直す時間やと思って、人よりペースは遅くても好きなことを見つけてほしい」とメッセージを送っていました。
 最後はお馴染みディラン・マッケイの口調で「間違いなく、ピンボールよりは面白いね」と会見を締めくくったなだぎ。変幻自在にさまざまなキャラクターを演じ、爆笑をさらう芸人・なだぎ武の素顔が垣間見れる「サナギ」、ぜひ手にとって読んでみてくださいね!

『サナギ』 なだぎ武:著
定価:1400円(税込)
発行:ワニブックス
全国の書店で好評発売中です!

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