【ライブレポート】『ティーアップ 漫才攻めⅧ』
2月19日(土)、今年で8回目を迎えるなんばグランド花月でのティーアップ単独ライブ『漫才攻めⅧ』が開催されました。“漫才のみ”がこの単独ライブのコンセプトであり、今回も4本の漫才がたっぷりと披露されました。
白いスーツに身を包み、さっそうと舞台に現れたティーアップのふたり。そして開口一番「派手なホストみたいでしょ」と長谷川。そして前田を一瞥し「お前、寅さんみたいやな」。そんな二人による新ネタ漫才は「クレーム処理」。ラーメン屋やレンタルDVD屋さんでのクレーマーと店員のやりとりをテンポよく繰り広げました。
今回、合間のVTRでは、“カリフォルニア出身”の美女・ドリーがお客さんをナビゲート。まずは視力検査や記憶力テストが行われました。NGKのジャンボトロン(大型スクリーン)に、ティーアップとティーアップのマネージャーの携帯電話番号や携帯メールアドレスが映し出され、それが見えるかどうかをテストしたのですが、マネージャーの番号やアドレス以外は瞬時に消えたり、極小表示だったりしていました。ちゃんと見えた方はいたのでしょうか?
続いて昨年1年間に起こったことを題材にし、また、ティーアップの二人が最も印象に残った人物のコスプレをして漫才を行う「NOTE BOOK MANZAI」を。今年は前田が戦場カメラマンの渡辺陽一さんに、長谷川がAKB48に扮して制服姿で登場、時事ネタ満載の漫才で楽しませてくれました。
そしてVTRでまたまたドリーが登場。『漫才攻め』8回目にちなんで今回、世界に8セットしかないティーアップオリジナルグッズをお客さんにプレゼント!とのお知らせが。その中身は、ポストカード、Tシャツ、缶バッジ、そしてタンブラー。この4種類詰め合わせグッズをお客さんの中から8名様にプレゼントするのだそう。この抽選会は後ほど行われました。
お次は約40分にも及んだ「MEDLEY MANZAI」を。話題は終始、“結婚”。一児のパパぶりもすっかり板についた前田と、結婚を夢見る長谷川が、結婚生活の理想と現実をそれぞれの立場で言い合うのですが、ぶっ飛んだものもあれば、リアルなものもありと、そのふり幅の広さに大爆笑の連続でした。特に前田が老いと戦う女性の姿を描写したシーンは、女性のみなさんは痛いほどわかったのではないでしょうか。かなりの長尺漫才でしたが、時間の長さをまったく感じない、ただただ笑いっぱなしの楽しい時間を過ごせました。贅沢ともいえるこの長さも、ライブならではの醍醐味です。
そしてここでティーアップオリジナルグッズの抽選会が。1階席、2階席、半々ぐらいに当選者が出ていました。
4本目は再び新ネタです。オープニングとは打って変わって黒のスーツをびしっと決めて登場したふたり。“前田の兄”が考えたという漫才で楽しませてくれました。
舞台はそのまま、エンディングへ。「今日は足、攣ってへんで」と長谷川。昨年の『漫才攻めⅦ』の「MEDLEY MANZAI」中、足が攣るというアクシデントに見舞われた長谷川、今年はジムに通うなどして鍛えたそうで、見事、その成果が出たようでした。
そして「NGKで漫才のイベントを毎年1回やっているのは、ティーアップだけなんで、僕らが辞めない限り、この記録を抜かれることはありません。お客さんもぜひ、ティーアップと一緒に歴史を作っていきましょう」との長谷川の言葉に、大きな拍手が沸き起こりました。
また、前田が「今日は娘が来てるねん」と言って、愛娘を抱っこして舞台へ。その姿を見て長谷川が「23年間、一緒に舞台に上がってきたけど、こんなシーンを見るとは夢にも思わへんかったわ」と感慨深そうに語っていました。
最後は「10回目は僕ら、(コンビ結成)25周年、四半世紀になります。ずっと続けていくために頑張っていくので、来年もぜひ足を運んでください」という長谷川の挨拶で幕を閉じました。毎年2月の開催が定着し、今やNGKの冬の風物詩といっても過言ではないティーアップの『漫才攻め』。来年はどんな漫才で笑わせてくれるか、早くも楽しみです。
【ティーアップ】