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2011年3月 2日 (水)

「落語は人生をかけるもの」世界のナベアツ、落語家へ転身

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コンビ・ジャリズムとして、ピン芸人として、構成作家としてなど様々なジャンルで幅広く活躍する世界のナベアツが、この度落語家へ転身することを決意し、本日3月2日(水)、品川よしもとプリンスシアターにて記者会見が行われました。

会見に登場したナベアツは「こんな席なので、今日はふざけずにいきたいと思います」と宣言し、真剣な表情で今回の経緯を語りました。

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一度ジャリズムを解散した98年に放送作家と落語家の二つの道で迷い、その当時は放送作家の道を選んだものの、その後も徐々に落語家への思いは募っていっていたというナベアツ。昨年末に自身の監督した映画が無事公開を終えたタイミングで、落語家への転身を決意したことを明かしました。

そこで、以前から憧れていたという上方落語協会会長・桂三枝への弟子入りを働きかけたところ、ナベアツの熱意に押され、三枝師匠も申し入れを快諾。晴れて本日3月2日付で、桂三枝の18番目の弟子として三枝一門に入門する運びとなりました。

ナベアツと共に会見に出席した吉本興業株式会社代表取締役会長・吉野伊佐男は「渡辺くんの決意も固く、真剣な挑戦です。桂三枝師匠にあずかって頂けるということで、会社としても全力で応援していきたいと思っています。必ずや落語界の新戦力として、東京でも上方落語を広めてくれるような存在になると期待しておりますので、彼の新たな挑戦を一緒に応援してやってください」と語りました。

続いて、舞台にはナベアツの師匠となる桂三枝も登壇。
「マネージャーから『ナベアツから師匠に話があるそうです』と言われた時は、次の映画への出演依頼かなと思ったのですが、落語家になりたいという決意を聞いてビックリしました」と申し入れを受けた時のことを振り返り、「ナベアツは人気も知名度もあるし、弟子入りなどそう簡単にいくものではない。でも、ライブスタンドなどで僕も『桂“さ~ん”枝です』とナベアツの人気を利用したこともあったので、多少なりともお返しをせなあかんなと思いまして…」と、弟子入りを受け入れた経緯を説明。

そしてここで三枝師匠は、17人の兄弟子から「三枝一門へいらっしゃ~い」という思いを込めて書かれた色紙と、上方落語協会の落語家230人のプロフィールが収められた書籍“上方落語家名鑑”をナベアツに手渡しました。
この粋なプレゼントに、ナベアツは「うわ~!!」と声をあげ、大感激。
「一年半前ぐらいに三枝師匠が創作落語をやってらっしゃるのを見て、そのアグレッシブな姿に感動したんです。その時から、弟子入りするなら三枝師匠やと決めていました。師匠もおっしゃっていましたが、落語は『宇宙』。無限の可能性があって、今からワクワクしています」と、改めて落語家への転身することへの決意を述べました。

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会見ではさらに、ナベアツが落語家として活動していくうえで、コンビ・ジャリズムを解散することも発表されました。
相方・山下から届いたコメントは、以下の通りです。

「関係各位、ならびに応援して下さった皆様

この度、我々ジャリズムは解散することになりました。今までジャリズムを応援して下さった方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

これからは、ジャリズム渡辺(世界のナベアツ)は噺家を目指し、ジャリズム山下はピン芸人として新たに芸名を『オモロー山下』に改名しまして、それぞれ再出発したいと決意を固めた次第でございます。

これからも我々二人は日々精進して頑張って行きますので、今後ともご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

(株)よしもとクリエイティブ・エージェンシー  オモロー山下」

話し合いの結果、円満に解散に至ったという相方の山下に関して、ナベアツは「僕のわがままを尊重してくれて、解散することになりました。山下は、いや、オモロー山下は天才的の周りの芸人さんに愛されているので、みなさんが助けてくださると思います。彼は、世間が誤解しているのが悔しいくらいすごく才能のある人なので、今後ともオモロー山下をよろしくお願いします」とコメント。

これを聞いた三枝師匠も「僕はオモロー山下くんの方がおもろいと思います。心配するのはナベアツの方です」と、師匠らしい愛情たっぷりのフォローで、記者陣を笑わせていました。

最後に、記者から「ナベアツさんにとって落語とは?」と問われ「人生をかけるものです」と、清々しい表情で断言したナベアツ。今後しばらくはこれまでの芸人や放送作家としての仕事をしながら落語を学び、3~6カ月後には落語としての名前も決定することになっています。

今後、落語家として新たなスタートをきるナベアツの活躍に、ご期待ください!

●芸人顔検索 桂三枝
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●芸人顔検索 世界のナベアツ
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【桂三枝】【世界のナベアツ】

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