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2011年5月 7日 (土)

「桂文三独演会2011~毎年516は文三の日~」開催!

五代目桂文枝の下に1991年に入門し、明るく陽気な高座と愛嬌あふれる人柄で多くの人から愛されてきた“桂つく枝”が約90年ぶりに上方落語の大名跡、五代目桂文三を襲名したのが2009年5月16日。襲名から丸2年を迎える5月16日に文三の初の独演会が開かれることに! 「毎年516は文三の日」をキャッチフレーズに今年からスタートする独演会に先立ち、開催記者会見が開かれた。

文三「僕は独演会という言葉には非常に慎重になっていたんですけど、襲名させてもろて2年たちまして、『文三』という名前がいかに大きいのかということも改めて感じてきました。これからは、もっと沢山の方に“文三”の名前を知ってもらいたく、今回の独演会に踏み切りました。」

落語の独演会は“落語のみ”が多いのだが、“文三初の独演会”は一味違う。落語は文三が二席と笑福亭笑瓶の一番弟子の笑福亭笑助のみ。ゲストにABCラジオ「満員御礼!福島一丁目劇場」で共演する若井みどりやABCアナウンサーの喜多ゆかりさん、漫才の銀シャリが出演するというバラエティ豊かなラインナップだ。会見には銀シャリも文三に並んで出席した。

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文三「今回は初の試みも多くて…、チラシもそうなんです。僕は自分の公演のチラシに写真載せるのが凄く嫌なんですが、『文三はこんな顔です』というのも分かってもらわんといかんので。噺家さん以外とのコラボというのもなかったので、大師匠である若井みどり師匠、それからアナウンサーの喜多ゆかりさんにも来ていただきまして、舞台上でラジオのコーナーみたいなことをしようかと…。また、銀シャリの鰻くんが私の高校の後輩やというのが昨年の後半にわかりまして!上り調子の漫才師の2人に力を借りるつもりで。出演してもらいます(笑)」

昨年、母校・清友高校の吸収合併の時に創られた記念誌に掲載されていたことから桂文三と銀シャリ・鰻が先輩後輩ということが判明したとか。以来、文三のラジオ番組に銀シャリがゲストで出演するなどのつきあいが続いている。

銀シャリ・鰻「高校の後輩としてほんとに頑張りたいと思っています。ただ、残念な話ですが、高校が廃校になりまして…」
銀シャリ・橋本「ほんとに鰻君が八尾で産まれてよかったなと。一番感謝する瞬間ですよね」など爆笑コメントが炸裂。

最近、落語が好きで勉強しているという橋本は「ほんとにいい機会と言うか光栄な機会というか恐縮です」とただただ感激の様子。
文三は「僕は二人の漫才はものすご見てます! 二人の漫才は古典の匂いがします。ベースがクラシカルで。でも、見てて分かりやすいところが落語の匂いを感じます」と力説。
楽屋でも文三とお笑いの話で大いに盛り上がったそう。

当日演じる「高津の富」は上方落語の大ネタで師匠文枝の十八番。

文三「このネタにはすごく思い入れがありまして、学生の時に師匠・桂文枝(当時は桂小文枝)の『高津の富』を見て、めちゃめちゃおもしろいおじいちゃんやなと。こんなめでたい噺をこんなに明るくできるなんて素晴らしいと思いました。僕が落研時代に、『高津の富』を卒業公演でかけたんです。入門のお願いに行った時にも師匠が演じられていて、その時にやっぱりすごいなと。師匠が最後に舞台に出られたのが高津神社で、そのネタが『高津の富』でした。僕にとっては嬉しかったり悲しかったりするネタなんです…。もう一席はハメモノの入った噺を考えています。師匠から教わっているネタではないんですが、精神だけ受け継いで!(笑)」

文三は「独演会をする」ということには並々ならぬ想いがある。それは師匠・文枝から言われていた言葉が文三の胸に強く残っているからだ。

文三「師匠から昔“独演会”は軽々しくするなと言われました。その言葉が重かったので“独演会という言葉は今まで使いませんでした。今回は“吉本色”を出したいと思っています。今回は僕にとって初めての試みが多いです。銀シャリの2人も出演してくれます。自分の出番前に漫才さんが出る会は落語会に出してもらう時の安心感とは違います。自分がちょっとモダンになった気分にもなります(笑)。別のお笑いの方とやるのが勉強になります。うちの兄弟子たち、桂三枝、桂きん枝、桂文珍という“ウルトラ三兄弟”を見てても、どんな人にも合わせ、どこまでも違和感なく舞台をしはる。それが憧れです」

落語に興味があるという銀シャリ・橋本に「次回は高座着で落語に挑戦してもらってもおもしろいかも!」というプランも飛び出すなど会見は終始なごやかなムードでした。
“平成の桂文三”の記念すべき独演会元年となる今回。満を持しての独演会に乞うご期待!

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「桂文三独演会2011~毎年516は文三の日~」
5月16日(月)
開演 19:00
会場 京橋花月
料金 前売2500円/当日3000円
問い合わせ=チケットよしもとインフォメーション:0570-036-912

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