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2011年5月12日 (木)

染丸の集大成「上方落語 寄席囃子の世界」出版&記念落語会開催!

林家染丸が上方落語には欠かせない寄席囃子の集大成「上方落語 寄席囃子の世界」を420日に刊行し、記念すべき出版記念落語会を先日オープンした祇園花月で529日に開くことになりました。

「上方落語 寄席囃子の世界」は寄席囃子の歴史を綴った解説編、本邦初の譜面編、CD4枚が入った音源編がセットとなった3冊組。「こんな本が出ると言うこと自体が初めてでございます。お囃子の存在をもっと知ってもらいたいという私の考えもあって本を書くことになりました。資料としてたいへん珍しいもんができました。落語チックで読みやすいし、譜面を見て三味線が弾ける。CDを聞いて寄席の雰囲気が楽しめるという3つのお楽しみがございます」と染丸。

染丸が長い間研究してきたものを1年半かけて原稿にまとめあげ、気になったところを何度も確認。以前から撮りためた音源に新しい録音も加え、最新の機器を使って編集した249曲がCD4枚に収録されています。「夏の暑い盛りの録音ではクーラーの音が入る。クーラーを止めた状態でやると汗は出てくるし、三味線や太鼓が暑さで鳴らない。またクーラーをつけて冷やしてから再び録音をするという繰り返しでした」とその苦労も半端ではなかったそうです。

染丸は会見に並んだ弟子の染左、愛染とともに前座の出囃子「石段」や大ベテランのみが使う出囃子「都囃子」を実演。噺家になる以前から興味を持ち、お稽古に通って腕を磨いてきた得意の三味線が披露しました。

今回の落語会が祇園花月では初めての落語会。また、新京極の京都花月で初舞台を踏んだ染丸にとって京都は思い出深い場所とか。「祇園花月は八坂神社の斜め前で会館自体も歴史のあるところ。今回は出版記念を兼ねて、お囃子がふんだんに入った落語会を企画しています」と当日は寄席の踊り「松尽くし」を皮切りに染丸を始め八方、あやめらの個性溢れるラインナップが結集。落語あり、踊りありの楽しくにぎやかで華やかな舞台が繰り広げられます。乞うご期待!

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「上方落語 寄席囃子の世界」

(林家染丸著 創元社刊 定価18900/解説編・譜面編・音源三分冊豪華函入り)

「上方落語 寄席囃子の世界」出版記念

「よしもと祇園花月落語競演会」

 529日(日) 開演1400

 会場 祇園花月

 出演=染丸/八方/あやめ/文三/染雀/笑丸/染左/さろめ/愛染

 料金 前売り2800/当日3000

 問い合わせ=チケットよしもとインフォメーション:0570-036-912

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