被災地に笑いを! 巡回トラック「移動あおぞら花月」が完成
東日本大震災以降、吉本興業では、「Yell,Laugh & Peace」を進めています。これは、現在の苦しい状況を乗り越え、地域の人々とともに手をつなぎながら、笑いの力で復興を支援しようというプロジェクト。その一環として4月より、「よしもとあおぞら花月」と題して、芸人らが被災地を訪れ、笑いをお届けするなどの取り組みを展開しています。
そんななか、このたびアート引越センターさんのご協力を得て、なんと荷台を寄席の舞台に改良した大型トラックが完成し、被災地を周りながら笑いとエールをお届けできることになりました! その名も「被災地巡回トラック 移動あおぞら花月」。桂三枝が発案し、プロジェクトメンバーとアート引越センターさんが打ち合わせを重ねてようやく実現した夢の“動く花月”は、7月21日(木)宮城県石巻市を皮切りに、今後2ヵ月間にわたり、被災地を巡り、笑いの力で盛り上げていきます。7月7日(木)には、大型トラックの披露を兼ねた会見が行われ、三枝らから、今回の趣旨やトラックの機能などが説明されました。
まずはアートコーポレーション株式会社の田代憲営業部長が、「このたび吉本興業さん、桂三枝さんの『笑いで東北を元気づけたい』という思いに共感し、私たちも、こうした笑いの力を“支援物資”として東北に運べたら、と協力させていただきました」と挨拶。続いてよしもとクリエイティブ・エージェンシー取締役・泉正隆が、「ほとんどの被災地では、笑いを届けさせていただくための十分な設備がない。少しでも多くの方に演者の声を届け、楽しんでいただくことを思案していたところ、桂三枝より今回のアイデアが上がった」と経緯を説明するとともに、アートコーポレーションさんの協力へ、改めて感謝の意を述べました。
ここで大型トラックの側面が大きく開き、あおぞら花月の舞台が目の前に! 三枝が登場し、「避難所でお笑いをやるのは、お休みになっている方、病気の方もいらっしゃるので気が引けます。それなら舞台ごと行けばいいのでは、と思い立ち、アートコーポレーションさんに相談させていただいた」と、発案のきっかけを明かしました。「舞台背景なども、何度も打ち合わせを重ね、ようやく完成しました」と出来栄えには大満足で、「できるだけ多くの場所を回って、皆さんに笑っていただきたい。笑いが元気の源、力になると信じています」と熱く語りました。
ここからは、実際の「あおぞら花月」の雰囲気を知ってもらおうと、こんばらさん、かまいたちがネタを披露。あいにくの雨模様ながら、本物の花月の舞台そのままの笑いと熱気を届けました。さらに、石巻市および岩手県内での「あおぞら花月」に出演するザ・ぼんちが舞台上へ。「年配の方からお子さんまでたくさんの方に笑っていただきたい」(まさと)、「一瞬の笑いでもいい。少しでも気持ちが楽になってくれはったら……」(おさむ)とコメントし、早くもやる気を燃やしていました。
最後は舞台に全員が勢ぞろい。「ちゃんとした舞台があると、お客さんの集中力が違うので、演じる側としてもやりやすい。花月の舞台そのままに作ってあり、花月に行った気分を味わってもらえるのもポイント」(三枝)、「めくりなんかも僕らがデビューした頃の雰囲気のまんま。寄席らしいですね」(まさと)、「お声がかかればどこでもいける。コンパクトでいい」(おさむ)と、口を揃えて大絶賛していました。東北の皆さんには、「我々も早く行きたかったが、こんなときに笑いなんて大丈夫かなと迷っていた。ようやくGOサインが出たので、いい舞台を一生懸命務めさせていただきます!」と、三枝から力強いメッセージが。最後は「行ってきま〜す!」の元気な掛け声とともに、心は早くも被災地へ出発! 「移動あおぞら花月」の今後の活動に、皆さんどうぞご期待ください!
【桂三枝】【ザ・ぼんち】【こんばらさん】【かまいたち】