最新ニュースインタビューライブレポート

« NON STYLE・石田がドトールコーヒー1日店長に!井上もアルバイトで参加 | メイン | パンサー初の単独DVDが8月に発売!特典も続々決定! »

2011年7月 8日 (金)

【ライブレポート】パリの客はお尻がお好き!? キュートンinパリ大好評!

Img_6015

「僕らが初めて『あらびき団』に出た時、もうすでに東野さんは『お前ら、イギリスでやれ!』って言ってくださってたんですよ。それがだいぶ経って、ようやくこうして初海外までこぎつけました」。
キュートン・リーダー、増谷キートンは、公演終わりの帰りの地下鉄で訥々と話す。毎年6月末~7月あたまにフランス・パリで開催される日本のマンガやアニメを中心とした見本市「JAPAN EXPO」に出場したキュートン。増谷キートンは全身ピンクのタイツ(ピンクマン)で、まったく顔も見えない。相撲レスラー(アホマイルド坂本、くまだまさし)に、赤いレスリングウェアにはみ尻のアホマイルド・クニ、そしてチャイナドレスの椿鬼奴。キュートンのメンバー5人は、このいつものスタイルでフランス公演に挑んだ。

029

054

063

049

昨年、彼らの親しいスタッフにフランスに詳しい人物がおり、「JAPAN EXPO」への出場を勧められてエントリーをしてみたところ、あれよあれよという間に出演が決定。それまで何となくずっとあった「海外公演」の夢が、急に実現に向けて走り出したのだった。
パリ市内のホテルから、郊外の「JAPAN EXPO」会場まで、地下鉄で移動するキュートンメンバー。『ONE PIECE』やら『ドラゴンボール』など、思い思いに日本のアニメのコスプレをしたフランス人でごったがえす地下鉄の中で、キュートンの反省会や打合せは行われる。
「フランス人はお尻が好きなんじゃないかな」
「お尻のネタは明日はもっと拡大したほうがいいと思うな」
「今日は1回で決まったのも良かったよ」
「たぶんフランス人は小振りでかわいい日本人のお尻が好きなんでしょうね」
くまだまさしと増谷キートンの、お尻コントがきれいに決まった瞬間、日仏の壁が崩れ、会場がワッと歓声に包まれた。その公演終わり、お尻とフランス人について、熱く語り合うふたり。

042

「日本で初めて舞台に立った時よりも空気が暖かいです」椿鬼奴はにこやかに語る。
しかし実はこの日の公演途中、アクシデントも発生していた。だがバックヤードで右往左往するスタッフのやりとりをよそに、椿鬼奴がフッとその場から消えた。鬼奴は、まだ客入れが出来ていない舞台で、ひとり静かにリハーサルを始めていたのだった。誰もいないフランスの会場で、照明を背負い、淡々とポージングを決めていく鬼奴。照明の光がまるで後光のようで、その姿は、神々しくさえあったのだ。

034

勝手の違うフランスで、なんと自腹で(!)フランス入りし、地道に、楽しんで公演に挑む彼らの素敵すぎる横顔が垣間見えたふたコマだった。
「JAPAN EXPO」に来る客層は、日本の「オタク」と同じく、フランスの日本好きなオタクの集まる会場。それはある意味、温かい客層とも言えた。だが3日目、彼らが挑んだのは、パリの中心、ポンピドゥーセンターの広場でのライブ! お客さんも芸術に厳しい眼を持つパリっ子たちだ。思い思いに、広場でくつろぐフランス人の前に、突然ラジカセを持ってやってきたキュートンメンバー。最初、キョトンとしていたお客さんたちも、次々とBGMに乗せてポーズを決めるメンバーの様子に、ざわざわとウケ始める。アッという間にキュートンの周りには人だかりが出来た。

Img_6028

ラスト、履いていたブリーフを脱いで(もちろん下に予備のブリーフを履いている)、鍋に放り込み、それを一気に会場に投げるパフォーマンスでは、お客さんが受け取ったブリーフをメンバーに投げ返す。それを受け取ったくまだまさしが、さらにブリーフをお客さんに投げ、客とくまだのブリーフの投げ合いが勃発。舞うブリーフ。湧く観客。公演が終わり、熊手を持ったくまだまさしをお客さんが囲み、その場はフォトセッション会場と化したのだった。
 「また海外は是非行きたいですね。次はアメリカかな!」
 帰りの電車で快活にそう語っていた増谷キートン。キュートンメンバーの海外公演の意欲は、今回の初海外・フランスのたしかな手ごたえを得て、更に増した様子。ただただ純粋な「笑い」への思いは、イチローや松井にも通じるスピリットがあるに違いない!
キュートンの次なる国での活躍を、乞うご期待!