【ライブレポート】巣鴨地蔵通り@ほーむ寄席(8/13)
8月13日(土)、『YOSHIMOTO WONDER CAMP TOKYO』の一環として、巣鴨にある「中山道 待夢(巣鴨地域文化創造館)」で『巣鴨地蔵通り@ほーむ寄席』が行われました。
「@ほーむ寄席」とは、今まで劇場に足を運んでくださっていたお客様の地元や生活圏にこちらから出向き、お客様の日常の生活感のなかで、落語や漫才などの演芸を楽しんでいただこう、というプロジェクトです。全国津々浦々で開催中ですが、今回は『YOSHIMOTO WONDER CAMP TOKYO』期間中ということもあり巣鴨で開催。会場には、地域のお客様で超満員となりました。
というわけで、まず館長の挨拶から始まり、トップバッターとして登場したのは…“地域の物真似名人”として紹介された一般の方、赤沼昇さん! 淡谷のり子さんや瀬川瑛子、さらには『水戸黄門』の初代黄門様・東野英治郎などの物真似を披露しますが、ネタより合間の準備の時間の方が長かったり、それほど声音が変わらなかったりして、会場はあたたかでゆったりとたムードに包まれます。
そして次に登場したのが、なんとスリムクラブ! 若い人も目立った客席からのどよめきと大きな拍手で迎えられますが、とはいえさすがのスリムクラブも、素人さんである赤沼さんには度肝を抜かれた様子で、真栄田は「芸人が全員袖で見てましたからね。あれはスゴイ! もうおかしくてしょうがなかった(笑)」とまずはコメント。その上、地域色もあってか、語りかけると大きなレスポンスが返ってくるという、アットホームすぎる状況下ではありましたが、その辺はさすが昨年のM-1グランプリ準優勝コンビ。独特な雰囲気をさらに包む込むようにして独自のワールドを展開。大きな笑いを起こしていました。
続いては一転。老若男女、全対応型の音曲漫才・おしどりが登場! マコの奏でるアコーディオンの調べと毒づき、ケンの針金アートとかわいらしさで、一気に会場の空気をつかみます。マコがアニメソングをシャンソン調に、ぺーソスを交えて歌う間に「世界で唯一の針金アーティスト」というケンが、たくみに針金でキャラをその場で作成して、お子様たちにプレゼント。まさに@ホーム寄席の真骨頂を体現したようなステージでした。
寄席はバラエティに富んだ構成が魅力。ということで、次に登場したのは落語家・桂三四郎。入門編として、落語の所作について軽妙に語ってみせたり、小噺を聞かせたりと変幻自在。場所と会場にジャストフィットした内容で、観客を大いに楽しませます。
そしてトリとして登場したのは、この日の全体のMCも務めたショウショウ。巧みに、それこそ熟練の物真似を織り交ぜながらの漫才は貫禄充分。融通無碍にレスポンスをも取り込みながら、ネタを伸び縮みさせるという“寄席芸人”の実力が発揮されたステージで、集まった人々を魅了。万雷の拍手に包まれたのでした。
そして最後は、ふれあいコーナー。おしどり・ケンは子供たちを前へと呼び寄せ、針金アートのレクチャー。はたまた、三四郎は青年にマンツーマンでソバの食べ方を教示し、さらにグッと距離が縮まった模様。ライブ終了後も、芸人たちはお客さんたちと談笑するといった、一幕も見られ、なんとも素敵なイベントと相成りました。
●『YOSHIMOTO WONDER CAMP TOKYO partnership with GEORGIA ~Laugh&Peace2011~』公式サイト
http://www.wondercamp.jp/