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2011年9月 9日 (金)

藤井隆が「新国立劇場2011/2012シーズン演劇公演 シリーズ【美×劇】」の作品に出演!

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本日9月9日(金)、『新国立劇場2011/2012シーズン演劇公演 シリーズ【美×劇】』合同制作発表会が行われました。

新国立劇場では、宮田慶子さんを演劇芸術監督に迎えた昨年、「JAPAN MEETS… ―現代劇の系譜をひもとく」と題して、海外の名作戯曲4作品を連続上映しました。
そして、宮田さんの就任2年目となる2011/2012では、「JAPAN MEETS…」のテーマを受けた形で展開するシリーズ「【美×劇】―滅びゆくものに託した美意識」を企画。本日の制作発表会には、9月20日(火)から連続上映される3作品のスタッフ、キャストが登場しました。

『朱雀家の滅亡』からは、本作の演出も務める宮田慶子さん、出演者の國村隼さん、香寿たつきさん、近藤芳正さんが、『イロアセル』からは、脚本を担当した倉持裕さん、演出の鵜山仁さん、出演者の藤井隆、島田歌穂さん、剣幸さんが、『天守物語』からは、演出の白井晃さん、出演者の篠井英介さん、平岡祐太さん、奥村佳恵さんがそれぞれ出席。

三島由紀夫の『朱雀家の滅亡』と泉鏡花『天守物語』に対して、今回藤井が出演する『イロアセル』は、唯一の書き下ろし作品となります。劇団ペンギンプルペイルパイルズを主宰するほか、各プロデュース公演や外部劇団でも活躍する脚本担当の倉持さんは、本作について「(“滅びゆくものに託した美意識”というテーマを受けて)マスコミやジャーナリズムが誕生して隆盛を極め、衰退するという話を寓話的に作りました。いろいろな仕掛けがあって、見たことのない芝居になるんじゃないかなと思っています」とコメント。

本作の舞台は、とある島。島民たちの話す言葉はそれぞれ固有の“色”を持つので、その色で誰の発言かが特定できてしまいます。そのため、この島の住民は慎重に発言し、決してウソをつきません。そんなある日、島の外から囚人と看守がやってくるのですが、この男との会話はなんと無色透明。やがて、島民たちが面会に来て次々に打ち明け話をして…という風刺をこめた不思議なストーリーが展開されます。

『イロアセル』は、まさに本日から稽古がスタートするということで、囚人役に挑戦する藤井隆は、「完璧に覚えて稽古に参加しようと思ったんですけど、全然無理でした(笑)。これから間違えないように一生懸命やりますので、ご指導頂けたらと思います。本当に緊張して来たんですけど、さっそく扉の前でお二人(島田さん、剣さん)が優しくしてくださって、大丈夫だなと思いました。お二人に甘えながら頑張りたいと思います」と、意気込みを。

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また、今回のテーマである“美”についてどう考えますか?という質問に対しては「言葉や文字に色が付くお話なので、“夕焼けの赤”とか“暗闇よりも暗い黒”っていう表現がセリフの中にあるんですけど、自然の中にある色合わせには適わないと思います。花とか昆虫とか、そういうのを見ると美しいなと思います。今回お芝居の中でもふんだんに色が出てくるので、どういう形で舞台上で色になるのを体現できるのか楽しみにしています」と、語った藤井。

独特の世界観を持つストーリーに加え、言葉の“色”を可視化するための演出・スタッフワークにもご注目ください!

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●「新国立劇場2011/2012シーズン演劇公演 シリーズ【美×劇】」舞台情報
『朱雀家の滅亡』
9月20日(火)~10月10日(月・祝) 新国立劇場 小劇場
作:三島由紀夫 演出:宮田慶子
出演:國村隼、香寿たつき、柴本幸、木村了、近藤芳正

『イロアセル』
10月18日(火)~11月5日(土) 新国立劇場 小劇場
作:倉持裕 演出:鵜山仁
出演:藤井隆、小嶋尚樹、島田歌穂、剣幸、木下浩之、ベンガルほか

『天守物語』
11月5日(土)~11月20日(日) 新国立劇場 中劇場
作:泉鏡花 演出:白井晃
出演:篠井英介、平岡祐太、奥村佳恵、江波杏子ほか

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