桂文三がゆかりの地で師匠の思い出を!
「YOSHIMOTO WONDER CAMP KANSAI」2日目の18日、大阪市西成区で開かれた吉本芸人による“よしもと的カルチャースクール”「ラフピーカルチャースクール」には落語家の桂文三が登場。午後2時半から大阪・玉出西公園会館で文三による「師匠・五代目文枝を玉出で語る!」の講座が開催されました。玉出は亡くなった師匠・五代目桂文枝が居を構え、現在も夫人が暮らすゆかりの地で、内弟子時代から文三も慣れ親しんだ土地。今回はNMB48の2期生、城恵理子さん、矢倉楓子さんが受講生として参加するとあって、文枝ファン、文三ファンそしてNMB48のファンが会場に集まりました。
登場した文三が自分は文枝一門の20人いる弟子の中で18番目であることを話し、「上から三枝、きん枝、文珍…」と一門を紹介。あとで登場するNMB48の二人にも落語体験をしてもらうと話すとNMBファンの男性からは「オォー」という歓声が。文三は自分が文枝に入門した経緯や落語は庶民の芸なので文枝は庶民の町・玉出に住んでいたということ、そして内弟子時代に「文枝さんのところの子」として町の人に可愛がってもらった思い出を語りました。
話が一段落したところでNMB48の城恵理子さん、矢倉楓子さんが登場。自己紹介、質問コーナーに続き、二人は文三に教えてもらった小噺に挑戦しました。二人が堂々と披露する小噺に観客は大ウケ。盛り上がったところで今後の活動予定として10月19日に発売されるセカンドCDのPR告知をして二人は会場を後にしました。
二人が退場した後、文三は2年前に「桂つく枝」から「桂文三」を襲名したことや上方落語の基礎知識として手ぬぐい、扇子の使い方を実演。上方落語に登場するパワーあふれるおばさんから現在の“大阪のおばちゃん”の言動に話が及ぶと会場内は「ある、ある!」という共感の思いから爆笑の嵐に包まれました。
その後、舞台にざぶとんを敷いて、会場は寄席に変身。文三が十八番ネタの「ちりとてちん」を披露すると観客は爆笑の連続。NMBファンの若者も、年配の観客も世代を超え、一体となって約20分の口演を楽しみました。