【スタッフレポート from NYその1】KAORUKOさん「Aromako」開催に向けて
よしもとに所属し、現在ニューヨークでアート活動を行っているKAORUKOさん。
去る11月17日からニューヨークのマイク・ワイス・ギャラリーで個展を開催中です。
現地のスタッフから開催に向けて頑張るKAORUKOさんの様子が届きました。よしもとニュースセンター特別編として、2回に分けてお伝えします!
11月10日 (木) インタビューの日
この日は、マンハッタンにあるKAORUKOの制作スタジオでアメリカに住む日本人のためのニュース情報番組「FCIモーニングEYE」のインタビュー撮影がスタジオで行われました。
日本の古典的な着物の柄を元にしたシルクスクリーンをキャンバスに刷る制作過程、浮世絵画家の歌川広重の浮世絵からインスピレーションを受けた色や構図、個展のテーマなどインタビューは続きます。
KAORUKOさんが、生活の拠点をニューヨークに移して、アーティスト活動を始めて2年になります。今回の個展開催を期に、一人でも多くの人々に自分の作品を知ってもらおうという思いが伝わってきました。
ちなみに、このインタビューはインターネットからもご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてください!
http://www.fujisankei.com/video_library/art/kaoruko.html
KAORUKOさんにとって、制作活動は生活の一部。インタビューが行われたロフト式のアパートは1階が作業場、2階がベッドルームになっています。所せましと床に並ぶアクリルペイントの缶。四方の壁にはずらりとキャンバスが立てかけられています。
11月11日(金)打ち合わせの日
この日は、個展を行うマイク・ワイス・ギャラリーで絵の配置についての打ち合わせ。
KAORUKOさんは、ギャラリーの図面を手にしながら、ひとつひとつの壁の横幅、高さ、奥行きを確認し、どの絵をどの壁に配置するかを頭の中に描いていきます。
ギャラリーの入り口に立ち、入って来たお客さんがまず何を目にするのかを自分の目で見てみる―――。
入り口から真正面の奥にある壁にどの絵を置くかで、お客の入りが変わります。
この第一印象で、ギャラリーに入るか決める人も多いようです。
入り口から見える大きな展示スペース。
まだ自分のスタジオで最後の仕上げをしている絵を一枚一枚思い浮かべて、4枚の壁への配置案を練る。全ての壁を埋めてしまっても窮屈になってしまいます。作品が持つ世界感を崩さない様に、それぞれの絵を配置するには、全体的なバランスも肝心なのです。
11月12日(土)キャンバス搬出の日
朝、完成した作品をスタジオからギャラリーに移動させるため、専門業者が来ました。
幅が3メートルを超えるキャンバスが、プロの手で素早く丁寧に一枚一枚梱包、搬出されていきます。
連日深夜まで作業を続けるKAORUKOさん。つかの間の息抜きにと、紅葉が見頃なセントラル・パークに落ち葉狩りに行きました。
一心不乱に製作に打ち込んでいる間に、すっかり秋も終わりに近づいていました。11月とは思えない穏やかな気候。紅葉したイチョウが太陽に照らされて黄金色に輝く様子が、制作へのインスピレーションをかき立てたようです。
11月13日(日) 思わぬアクシデントの日
この日は、約40cm~50cm四方のやや小さめの絵の仕上げ作業を行いました。ラストスパートです。
大きな作品と違い、小さい作品はより細かな作業が必要でかなりの集中力が要求されます。
繊細な筆で精密な模様を描き込むKAORUKOさんに思わぬアクシデント。
キャンバスが縮み、思った様に伸びないため、絵の表面に多少の修正作業が必要となってしまいました。小さなキャンバスの側面に7センチほどの縁取りを持たせ、この部分をシルクスクリーンで埋めるという、彼女にとって新たな試みとなる作品でした。
~~その2 「Aromako」開催&日本の皆様へのお知らせ に続く
ラフブロ:「KAORUKO×NY=アートジャーナル」
http://kaoruko.laff.jp/
===
個展「AROMAKO」概要:
日時:2011年11月17日(木)~ 2012年1月7日(土)
場所:ギャラリー「Mike Weiss Gallery」
※520 West 24th Street New York, NY 10011
URL:http://www.mikeweissgallery.com (英語)
===
カオルコ プロフィール:
1986年 白士会(日本画)入選後、童話作家の五味太郎氏に師事。95年パルコアーバナート展奨励賞を受賞。
2004年、ピエール・カルダンの世界初のディフージョンライン「カルダン」ブランドカルダンブランドのマルチアドバイザーを務めた。日本テレビ『@サプリッ!』番組キャラクター、オープニングアニメ、セットデザイン制作。津森千里氏とのコラボレートにより、「TSUMORI CHISATO」ブランド2006年春夏のパリコレにてコラボ作品発表。雑誌『Cawaii ! 』(主婦の友社)にてオリジナルキャラクター「SaiGO3!」連載中。デコメサイト、コナミデジタルエンタテインメントの「ポップンミュージック15アドベンチャー」のキャラクターに起用される。
2007年11月、NYでの個展を開催。2009年「チェルシー美術館」での『Dream in a Contemporary Secret Garden 』展へ作品を出展。現在 ニューヨーク在住。
「Mike Weiss Gallery web site」(英語) http://www.mikeweiss