『吉本百年物語』1月公演がついにスタート! エンディングには西川きよしも登場
吉本興業創業100周年を記念して、月替わり12本のお芝居でその歴史をたどっている『吉本百年物語』。10作目となる1月公演「爆発!MANZAIが止まらない」が、1月9日(水)に待望の初日を迎えました。時代は1980年、漫才ブーム幕開けのころ。男の世界だった演芸界に飛び込んできた若き女性マネジャーを中心に、殺人的スケジュールで止まることが許されなかった漫才師たち、そして彼らを支えた裏方たちの奮闘を描く物語です。
お嬢様大学を卒業したての新入社員・松井由紀子役の安達祐実さんは、明るく猪突猛進なキャラクターをはつらつと演じます。大阪弁も見事にこなし、時にコミカルに、時に切なく、壁にぶつかりながらも成長していく女性の姿を表現していました。方や敏腕マネジャー・山内係長役の藤井隆は、いつもの笑顔を封印し、吉本興業の東京進出に向け邁進するクールな男を熱演。さらに仕事に賭けるキャリアウーマンの葛藤を演じきった川崎亜沙美さんをはじめ、轟部長役の山崎銀之丞さん、先輩社員・大久保役の中村昌也さんら実力派のキャストたちが、舞台を熱く盛り上げました。また、幕間には、当時の人気漫才師のネタを現在の若手漫才師が演じるという趣向も! この日はオール阪神・巨人をプラスマイナスが、今いくよ・くるよをあげはが、西川のりお・上方よしおを井下好井がそれぞれ演じ、爆笑をさらいました。『吉本百年物語』のお楽しみのひとつ、フィナーレのレビューでは、年初公演ということもあり、往年のヒット曲にのせ干支をからめた(?)ダンスを全員で披露。大きな拍手に包まれました。
エンディング、舞台へと登場したのは西川きよし! 元気いっぱいにジャンプしながら現れると、客席からは歓声が。手にしているのは花束と、お正月のテレビ番組で共演した際、安達さんからリクエストされた差し入れ、さくらんぼ。真冬のこの時期に扱っている店がなく、あちこちのデパートに電話をかけてやっと手に入れたものだとか。そのお値段、なんと52個で4万5000円! これには安達さんも驚きと喜びのあまり言葉を失っていました。きよしは「表側でがんばっている我々を、すぐ近くで支えてくださったみなさんのご苦労がよく伝わってきました」と感想を述べつつ、「皆さん方、お帰りになったら『いいお芝居やった』と話していただき、またたくさんでお誘いあわせのうえご来場ください」とPR。また、「それにしても大阪弁うまいことしゃべりはるなあ」と安達さんの大阪弁に太鼓判を押す一幕も。さらに、「今年、芸能生活30周年を迎えるんですよ!」(藤井)という安達さんのために、次週はメロンの差し入れをすることも約束していました。
終演後の会見には、安達さん、藤井、川崎さん、中村さん、山崎さんに加え、きよしも出席。安達さんは「初日が終わってホッとしています。お客さんに見ていただき、反応していただき、それをまた受け止めて、明日からも頑張っていきたい」と決意を新たに。「みんなまとまって稽古に臨んでいたので、きっと初日はええもんが出せるやろという熱い気持ちがずっとありました。最後にお客さんの顔を見たとき、ああ、こういう仕事やっててよかったなと思いました」と笑顔で語ったのは川崎さん。藤井は「本当に出演者の皆さんがやさしくて、救われています。スタッフも含め一同ケガのないよう最後まで頑張ります」と力を込めます。中村さんは「お客さんに盛り上げていただいた」と客席の温かさに触れるとともに、「すごく出し切れた初日だった。1カ月間頑張り、次へのいいつなぎができるようにしたい」とキッパリ。山崎さんは「安達祐実さんの求心力と、藤井さんはじめ吉本所属の皆さんのあたたかいケアによって、本当に支えられてここまで来れた。お客さんにもしっかり見ていただいたことを心から感謝しています」と振り返っていました。
きよしは舞台を見ながら当時に思いをはせていたようで、「なんばグランド花月というのは笑いの聖域。昔、よく林正之助会長に『なんば花月に出られるように頑張らなアカンぞ!』と怒られたのを思い出しました」。続けて「初心に戻って、なおいっそう明日から頑張りたいですね」と力強く宣言。漫才ブームのころをともに闘い抜いた後輩たちに「みんな見においでや」と声をかけているそうで、「だからメロンだけでなく、いろんな差し入れが届くかもしれませんよ」と笑わせていました。
「初日の自分の演技に点数を付けるとしたら?」との質問には、「80点ぐらいですかね。お客さんに来ていただいた状態でやるのは初めてだったので、予想外の反応もあった。そういうところを明日から考えながら修正していきます」(安達さん)、「稽古のときから考えると今日が一番。点数は90点です!」(川崎さん)、「もちろん100点満点。僕自身に関して言うと90点ぐらいだったんですけど、お客様にあと10点いただいたので」(藤井)、「85点ですね。ダンスのときにちょっと間違ってしまったので……(笑)」(中村さん)、「お客さんに助けていただいたこともあり、今までの稽古を合わせて一番よかった。100点だと思っています」(山崎さん)とそれぞれ回答。互いの答えにすかさずツッコミを入れたり、爆笑が起こったりと、チームワークのよさをうかがわせる和気あいあいとした雰囲気の会見となりました。
この日を出発点に、キャストはもちろん客席も巻き込んで、どんどん変化し、熟成されていく1月公演。幕間の日替わり漫才にも注目です! 80年代を席巻した一大ブームの裏側を、あなたもこの機会にのぞいてみませんか?
吉本興業創業100周年記念公演 吉本百年物語
1月公演『爆発!MANZAIが止まらない』
公演期間:2013年1月9日(水)~29日(火) ※1月14・19・20・27日は休演。1月13日(日)は貸切公演につき一般発売はございません。
会場:なんばグランド花月
開演時間:月~木・日曜16:00(15:30開場)、金曜19:30(19:00開場)、土曜・祝日19:00(18:30開場)
料金:1階席6000円、2階席5000円(全席指定)
出演:安達祐実、川崎亜沙美、藤井隆、中村昌也、山崎銀之丞、逢坂じゅん、バッファロー吾郎A、青野敏行、酒井デンぺー(サカイスト)/酒井まさよし(サカイスト)/好井まさお(井下好井)/井下昌城(井下好井)/のえ(あげは)/キャンディ畑あめ子(あげは) ほか 【ネタ】今いくよ・くるよ:あげは 西川のりお・上方よしお:井下好井 ザ・ぼんち、オール阪神・巨人:プラスマイナス 島田紳助・松本竜介:ウーマンラッシュアワー、にほんしゅ ※出演スケジュールは公式サイトでご確認ください
※チケット発売中!
チケットよしもとお問い合わせ専用ダイヤル ☎0570-036-912(10:00~19:00)
http://www.yoshimoto.co.jp/100th/monogatari/