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2013年1月20日 (日)

フルポン、少年少女、デニスがNSC&YCC主催の座談会に出演!

1月19日(土)、吉本興業株式会社東京本部にて『2013年度 NSC/YCC 合同学院説明会』の一環として行なわれた「芸人座談会」に、フルーツポンチ、少年少女、デニスが出演しました。

同講演は、2013年度にNSC&YCC入学を検討している方々に向けて行なわれたもの。緊張した面持ちで真剣なまなざしを向ける参加者に、MCのロシアンモンキー・川口は「怖い目をせず、ゆっくり聞いてくださいね!」と笑顔で語りかけました。

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NSCに入ったきっかけは、それぞれ。
「大学に行ってたんですけど、就職活動をせず映画学校へ行くことになりまして。僕、チヤホヤされる世界に入りたかったんで、そこへ行ったんですけど芝居ができなくて、逃げるように辞めてNSCに入りました」(フルーツポンチ・村上)
「芸人になるまでは戦闘機にミサイルを積む仕事……自衛隊で働いてたんです。で、地元の友だちに誘いを受けて芸人をやろうと思って願書を出しました。結局、友だちは大手企業に就職が決まって、そっちに行っちゃったんで、僕だけ入ったんです」(フルーツポンチ・亘)
「僕はこの顔なんで、バイトに受からないんですよ。面接まで辿りつけないし、この顔で名前が“植野行雄”なんで、いろいろと誤解されることも多くて。で、知り合いのつてで働けるようになったんですけど、楽しくなかったんでNSCに入りました」(デニス・植野)
「元々お笑いが好きで、新喜劇を見たりしていて。実は20歳のときに、松竹の養成所へ入ったんですよ。でも、同期が35人くらいしかいなくて、コンビを解散すると次に組む相手を探すのが大変で、3ヵ月で辞めました。その点、NSCは東京だけで同期が800人いるから、いろんな相方を安心して探せるのがいいところですよ」(デニス・松下)
「私は大学3年生のときにNSCへ入ったんですけど。『ナイナイサイズ』っていうナインティナインさんの番組観覧に行ったら、COWCOWさんが前説をしていて。当時はテレビに出ることだけが芸人さんの仕事だと思ってたんですけど、前説で盛り上げるCOWCOWさんがすごいなと思って、NSCに入りました。前説がしたくて、この世界に入ったんです。って、前説できないんですけどね(笑)」(少年少女・阿部)
「10代の頃、引きこもっていたんですけど、このままババアになっていくのは嫌だなと思ったんで、親に“お金ください”ってお願いして23歳で入りました。芸人を始めたのは、(社会復帰への)リハビリのため。おかげで、他人ともしゃべれるようになりました」(少年少女・坂口)

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3組ともNSCで知り合ってコンビ結成。相方・中須とは高校時代からの友人だという川口は「その感覚がわからない。知らない人とコンビを組む勇気たるやすごいよね」と首を傾げますが、植野によるとNSCでは“相方探しの会”も存在するそう。「ボケとツッコミに分かれて、先輩の芸人さんが来てやるんですよ」(植野)「メリーゴーランドトークですよね」(松下)「1分ごとに違う人としゃべっていくんですよ。NSCは斡旋所です」(村上)という説明に、川口は「俺らの頃はなかった。それ、コンパみたいやん!」と驚きの声を挙げます。

「相方のこと、親友やと思う? 俺は、相方っていうより友だちと舞台上で遊んでる感覚やねん」という川口に対し、村上は「亘のことは、道具だと思ってます」とコメント。
周りからの勧めでコンビを組んだデニスは、「気が合うんで、ケンカをしたことがない」(植野)そう。少年少女・阿部は「当時、細木数子さんが自分より2つ年上の女性は仕事運がいいって書いてたんです。で、名簿で生年月日を調べて、(坂口へ)声をかけました」とコメントし、川口から「ある意味、ストーカーやん!」とツッコまれていました。

「NSCに入ってよかったことは?」という問いかけには、松下が「他事務所や大阪校との対抗戦に出られること。それに、吉本は劇場を持ってるんで卒業するとすぐ、舞台に立って場数を踏めるのはいいですよね」と真面目に返答。この後も、松下は真面目なコメントで参加者へNSCの良さをアピールしていました。

テレビに関しては、フルーツポンチや少年少女は芸歴3〜4年目でレギュラー番組が決まったそうですが、デニスに関してはNSC時代に出演し、「1年目はオーディション会場のドアを開けたら、(植野の名前と顔のギャップで)受かることが多かった」(植野)んだそうです。
現在のNSCは、テレビの第一線で活躍している放送作家が講師を務めていることもあり、「NSCのネタ見せが、テレビへのオーディションになる」と松下。実際、NSCのネタ見せからテレビへの出演が決まった後輩芸人もいたそうです。

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質疑応答では、「どれくらいで稼げるようになるのか」という質問が。それに対し、今年4月で芸歴13年目に突入する川口が突きつけたのは、「金銭面は期待したら、ダメ」という厳しい現実。芸歴3年目のデニスも「正直、僕らはまだ芸人だけでは食べていけない」(松下)「ほんま、駄菓子屋の明細みたいですよ」(植野)と正直な意見を述べます。
さらに、川口は実体験も交えつつ、「みなさん、芸人になるのが夢やっていうけど、芸人になれるのは実質、芸歴5年くらい経ってから。なりたいと思うならとりあえずやってみればいいし、行き詰まったら先輩に聞けばいい。芸人は苦労するほうがいい。苦労した分、エピソードができる」と励ましました。

また、「フルーツポンチさんのファンです。裏方の仕事がやりたくてYCCに入学しようと思っていますんですけど、何か心構えはありますか?」という女性の問いには、「ファンなのはありがたいんですけど、仕事を一緒にするようになるとショックを受けることもあるかもしれない」と亘。川口も「在校生の中には授業に行ったら“うわ、○○や”って口に出す人がいる。そうなると、僕らとしてはやりにくい。ファンと芸人ではなく、スタッフと芸人の関係性になるわけですからね」と補足していました。

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「売れている人に共通しているのは、どんなことですか?」という質問には、「芸人さんに関していえば、ほんまにみなさん、おもしろいなと思う。それに、キャラクターがすぐわかるというか、人間が見えている人が多いですね」と松下。続けて阿部も「みなさん、性格がいい。この世界に入る前は芸能界は怖いところで、性格悪い人ばかりだと思ってたけど誤解でした」と、人間性が優れている点を挙げます。
さらに、村上は「先輩と飲みに行っていて思うのは、現状に満足してない人が多いなってこと。すごく上の方でも、常に“まだこういうことしたいんだ”って上を見ている」と話しました。

最後に、「僕らは15期生で、みなさんがNSCに入るとしたら19期生。4期しか変わらないということは一緒にお仕事する機会も多いと思います。そのときは一緒にがんばりましょう(松下)「しゃべりがうまくなくても、不器用でも、おもしろかったら大丈夫です」(坂口)「私は未だに辞めたいと思う。入るだけ入って、挑戦してみればいいと思います」(阿部)と、これからNSC&YCC入学を検討している参加者を激励。
村上は「たくさん恥をかこう。それが未来への宝物!」と、らしいコメントで笑いを起こしていました。

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●NSC
公式サイト:http://www.yoshimoto.co.jp/nsc/

●YCC
公式サイト:http://ycc.yoshimoto.co.jp/index.html

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