『R-1ぐらんぷり2013』優勝は三浦マイルド!
本日2月12日(火)、一人芸日本一を決定する『東洋水産PRESENTS R-1ぐらんぷり2013』が行われ、三浦マイルドが優勝しました。
岸学、ヤナギブソン、プラスマイナス岩橋らとあたったAブロックを勝ち上がり、最終決戦ではBブロックの勝者・ヒューマン中村、Cブロックの勝者・アンドーひであきと優勝をかけて戦った三浦マイルド。
道路交通整備員の“ニシオカさん”の言葉をフィーチャーしたペーソスあふれるネタを披露し、審査員票全票を獲得して見事王座に輝きました。
放送後、囲み会見に出席した三浦マイルドは、「大変なことをしでかしたような気持ちです。優勝というすごいことを成し遂げたというよりも、これから自分がどうなるんやろうという不安が先にある。ひと言で言うたら信じられないです」とまだ実感のない様子でコメント。
この喜びを伝えたい人はという質問には「母ですね」と即答し、「女手ひとつで育ててもらったんで。芸人になるって言った時も反対されましたし、今も認められてないと思うんですけど、これでようやくちょっと認めてもらえるかなという気持ちです」と、しみじみと語りました。また、芸人の先輩では「ずっと可愛がってくれているたむらけんじさんと、『(1回戦で披露した)広島弁のネタがいいから絶対に決勝行ける』と僕の背中を押してくれた笑い飯の哲夫さん、この2人に伝えたいです」と。
さらに、記者から道路交通整備員の“ニシオカさん”は実在するのか? という質問が出ると、「ニシオカさんは実在します」と答え、「僕は大学時代に道路交通整備員のアルバイトをやっていたんですが、ニシオカさんがタイに行きまして、『パスポートと財布を根こそぎとられた。日本に帰れないから5万振り込んでくれ』と言われたんです。まだ振り込め詐欺とかが問題になる前やったんで、さきがけですよね(笑)」と、衝撃のエピソードを。「僕の中で許せない人物なんです。だからネタにさせていただいたという(笑)。僕なりのニシオカさんに対する復讐でもありますね」と、ネタづくりの意外なきっかけを明かしていました。一方で、現在は週4でハムを販売するアルバイトをしているそうですが、「(今のアルバイトは)やさしい方ばかりなのでネタにはならないですね(笑)」と。
また、本大会は、キンタロー。とスギちゃんの対決に大きな注目が集まっていましたが、そのことに関してはどう思っていましたか?という質問に対しては「見とけよっていう気持ちは常に持っていました。ひがみじゃないですけど、芸人は自分が一番面白いって思ってやらないけないと思ってるんです。だから、大会が終わる時には三浦マイルドすごいぞって絶対言わせてみせる、っていう気持ちでやってました」と告白。続けて、「『こいつマイルドフラッシュしかできないだろ』とか、『こいつにネタなんかできないだろ』っていう書き込みを見たので、三浦マイルドはネタできるし、ネタ面白いぞっていうのを絶対見せつけたかった。今日も新感線で来るときに悪口をいっぱい見て自分を奮い立たせながらきました(笑)」と熱い闘志を胸に秘めていたことを明かしていました。
優勝賞金の使い道については、「半分は母に渡そうかなと思ってます。あとは社会貢献、寄付であったりとかも無理のない範囲でやらせていただこうかなと。それと、後輩と旅行に行きたいですね」と語った三浦マイルド。
真剣な表情で語った後には「真面目な答えですいません(笑)」と、照れ臭そうに付け加えていました。