『NSC大LIVE 2013 TOKYO』 優勝は“感動ピスト”
2月12日(火)、吉本のお笑い養成所NSC(ニュー・スター・クリエイション)の卒業ライブ『NSC大LIVE 2013』が、東京・大阪で同日開催されました。大阪35期生、東京18期生となる本年度の卒業生は、史上最多となる約1000人。このライブを期に、プロの“芸人”として巣立ちます。
東京公演の会場は渋谷公会堂、決勝戦のMCはロバートが担当しました。
決勝進出者は、予選を勝ち抜いた上位20組。関西弁でテンポのいい漫才の女性コンビ“ガーデン”、しりとりで出席をとる教師のネタを披露したピン芸人“カイドキッ”、おかしな店長のコントで笑いをとった男性コンビ“感動ピスト”、会場の友人の声援を味方につけた男性トリオ“GoEMoN”、ラジコン部と運動部の闘争コントで楽しませた女性トリオ“トランジスタ”、独特なツッコミがユニークな女性最年長コンビ“猫塾”、所狭しと動き回ったWメガネの男性コンビ“ダイキリ”、ツッコミのキャラクターが面白い男性トリオ“まんげつぱんだ”、安定感ある漫才を見せた男性コンビ“ハイドライブ”らが決勝に進出し、東京18期生の主席を目指して白熱のバトルを繰り広げました。
激戦の中、優勝&主席の栄光を手にしたのは、千葉県出身の実方孝生(じつかた たかお・23歳)と、茨城県出身の森川涼太(もりかわ りょうた・19歳)のコンビ “感動ピスト”。NSCで出会った2人は、テレビっ子で芸人に憧れていたという実方が、「高校卒業後に一人で上京してきた彼ならやる気があるに違いない!」と森川に声をかけ、コンビ結成。ところが、その後、森川は「とんでもない怠け者」(実川談)だと判明することに!? コンビ名は、実川が笑いと同じくらい感動することが好きということと、自転車好きの森川が購入したブレーキのないピスト自転車から命名。「俺たちは止まらないぜ!」という意気込みで、笑いと感動をお届けするという意味が込められているとのこと。
そんな2人には、優勝特典として、4月の予定が仕事で全部埋まっているスケジュール帳が贈られました。イベント、営業、取材から、なんと単独ライブまで! あまりに早すぎる単独ライブ実現に、「僕たちネタが少ないことで有名で。2本しかないんです」と戸惑う実方。とはいえ、芸人人生のスタートとなる4月は仕事でいっぱい。幸先の良いスタートに、感動ピストの2人も喜びがあふれていました。残念ながら優勝を逃した出場者たちも、やりきったという清々しい表情。達成感に満ちた中で、ライブは幕を下ろしました。
決勝後に行われた囲み取材には、MCを務めたロバートと、優勝者の感動ピストが出席。まずは、ロバートが「優勝してもおかしくない組が何組もいた」(秋山)と、NSC生たちのレベルの高さに驚きのコメントを。ロバートの初舞台では、ツッコミの山本が緊張しすぎて、初ボケに対して「うわ~~~!」としか言えず、とんでもないことになったという思い出話も飛び出しました。一方、今後チャレンジしてみたい仕事について質問をうけた感動ピストは、「恐れ多いですが、力試しでショートネタの番組に出てみたいです」(実方)、「ロケ番組を、恐れ多いですがやってみたいです」(森川)とコメント。そんな2人に、ロバートの3人から「恐れ多いが多いな!」とツッコミが入り、取材陣の笑いを誘いました。「若さと元気で頑張ります!」と意気込みを語る“感動ピスト”のこれからに、乞うご期待!