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2013年2月20日 (水)

【ライブレポート】テンダラーNGKライブ~vol.5~

2月17日(日)、テンダラーが今年で5回目となる単独イベント『テンダラーNGKライブ~vol.5~』を、大阪・なんばグランド花月で開催しました。

チケットは完売、立ち見も出る超満員となり、開演前から客席のテンションは最高潮。舞台袖からセンターマイクに向かって浜本と白川が駆けてくると、大きな歓声が上がります……が、どうも白川のシルエットがいつもより丸いような……? そう、そこに立っていたのは吉本新喜劇の清水啓之! いきなり繰り出されたボケのカウンターパンチに、観客は戸惑いを隠せませんが、浜本はいつもの調子で漫才を始めます。「5年もやってると、体型も変わってきますよね」と隣を見やり、ようやく我に返った浜本。「白川じゃない!」と叫び、相方を探して舞台上をさまよいつつ、キレのあるダンスを披露します。すると、舞台に箱が運び出され、今度はマジックショーに突入。もちろん、ふたを開けると白川が飛び出し、いよいよ本当のスタート! エンターテイナーぶりを存分に発揮した、テンダラーらしいオープニングとなりました。

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1本目の漫才は、先ほどの展開を受けて、白川の「どんな登場やねん!」というツッコミで幕開け。浜本は「これがやりたくてやりたくて」と、自ら熱望した演出だったことを明かしました。ネタは芸能事務所のスカウトから芸能レポーター、さらには事件の再現番組へと移り変わり、しょっぱなから長尺の漫才で笑いの波状攻撃を仕掛けていきます。

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続いては、コントを披露。サラリーマンに扮した白川と、謎めいた居酒屋の店主に扮した浜本の、どこまでもかみ合わないやりとりで笑いを誘います。さすがはコントの実力も折り紙つきのふたり、店主に翻弄され続けた男の、悲哀さえ感じる叫びがこだまするラストまで、観客を惹きつけて離しません。

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と、ここで舞台に登場したのは、テンダラーの単独ライブ常連ともいえる吉本新喜劇・今別府直之。次のコーナーに向けての前説を担当しますが、なぜか声は浜本によるアフレコ。なかなかしゃべりと動きがかみ合わず、おなじみのギャグを披露するも客席からの反応は薄めと、最後は肩を落として去っていった今別府でした。

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さあ、ここからは、なんと怒涛の漫才9連発! ディナーショーをやってみたい、という白川の夢から始まった1本目のネタでは、まさかのゲストが飛び出すなど晴れ舞台が混乱の極みに。白川のコミカルな動きも、大いに客席を沸かせました。続く2本目のネタでは、スパイになりきろうとするふたり。ところがやはり一筋縄ではいかないテンダラーワールド、終わってみると『ミッション・インポッシブル』のテーマ曲が耳から離れなくなる人が続出することに……。「旅行に行くなら、やっぱりいいホテルに泊まりたいよな」という会話から、宿泊客とフロントスタッフのとんでもないやりとりに発展していく3本目。4本目は阪神タイガースネタをふんだんに盛り込んで、関西風味をピリリと効かせたディープな笑いを繰り出していました。

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人気番組『田舎に泊まろう!』に出てみたい!という5本目。ひとり何役もこなして村での暮らしを表現する浜本の演技が圧巻です。6本目では、白川考案のオリジナルヒーローが大ウケ。負けじと悪役を演じる浜本との対決と、ふたりのキレがありすぎる動きに、何度も爆笑が起こっていました。飛行機嫌いの白川が、クセが強すぎる航空会社にまたしても翻弄される7本目。浜本演じるさまざまなキャラが入り乱れ、機上の狂宴を繰り広げました。8本目は学校の怪談からお化け屋敷、除霊へと続く怖~い話。ところが最後は白川がとんでもない姿態を見せる羽目に。ついには浜本も笑いをこらえきれず……? 最後のネタは、ご存じ『仁義なき戦い』のテーマ曲に乗せた抱腹絶倒のやりとりを見せ、「待ってました!」と観客も大爆笑、大満足の様子でした。

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終盤を迎え、ライブは「ギャグリンピック」と題したコーナーに突入。「ギャグ日本代表チーム」として土肥ポン太、サバンナ・八木、そして白川が登場し、モノボケに挑戦しました。解説席には、「北京大会で金メダルをとった」(?)と豪語する自称メダリスト・今別府の姿も。それぞれの点数は、浜本がそのつど発表するシステムのようです。いきなり八木が『ブラジルの人聞こえますかー』を披露して盛り上げたものの、その後は3人とも得点の乱高下が激しく、予断を許さない展開に。今別府からは、「もっと大きい声を出すといい」とまさかのダメ出しも。最後はポン太が貫録の10点満点を叩き出し、日本チームの優勝が確定!? 今別府が歌う謎の国家に乗せて、熱い戦いの幕が下ろされました。

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フィナーレを飾るネタは、駅伝がテーマ。たすきが渡る感動の場面も、ふたりにかかると極上の漫才に! なかなかやって来ないたすきに、白川はやきもき、観客は笑いの渦に巻き込まれていました。

テンダラーの底力を見せつけた渾身の漫才とコント、そして仲間たちと繰り広げるコーナーまで。2時間を超える濃度120%のライブを堪能した観客は、早くも次回が待ちきれないといった表情で会場を後にしていました。

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【テンダラー】