『吉本百年物語』2月公演が千秋楽!エンディングには3月公演出演の河内家菊水丸も登場
吉本興業創業100周年を記念して、その歩みを12本の芝居で魅せている『吉本百年物語』。第11弾となる2月公演「アンチ吉本・お笑いレボリューション」が、3月2日(土)、ついに千秋楽を迎えました。漫才ブームが去った後、笑いの世界に憧れてNSCに集まってきた若者たち――なかでもひときわ異彩を放っていたダウンタウンを中心に据え、彼らの本拠地となった心斎橋筋2丁目劇場と、お笑い新時代の幕開けを描くストーリー。この日も満員のお客さんが見守るなか、月亭方正、遠藤章造(ココリコ)、小川菜摘らが熱演を見せ、笑いと感動を呼びます。フィナーレのダンスでは自然と手拍子が沸き起こり、終了後も拍手が鳴りやまない状態に!
エンディング、遠藤に呼び込まれ、3月公演「百年感謝これからもよろしく」に出演する河内家菊水丸が舞台へ。方正に花束を手渡し、「4月公演は河内音頭で幕を開けましたが、3月はまた河内音頭で締めくくります」とさっそくアピールします。12月に甲状腺の手術を受けた菊水丸にとって、3月公演が復帰後初舞台になることが明かされると、客席からは「おめでとう!」の声が。さらに、舞台を見て「いよいよ3月か、と決意を新たにしました」と、現在の心境を語りました。続いて、千秋楽を祝うべく河内音頭の披露も! ギターと太鼓を従えての『2月公演お疲れ様音頭』は、やがて即興での『月亭方正一代記』へと突入! 「八方師匠にこっそり聞いて仕入れた」方正の秘密を暴露する……という段になり「ちょうど時間となりました~」と締めくくり、笑いを誘っていました。最後は力強い太鼓の祝い打ちも飛び出し、出演者は予想外のプレゼントに大喜びでした。
この後、出演者ひとりひとりが挨拶することになりましたが、方正は「座長と言われていたが、気負いなくやらせていただいて……」と話し始めたところで思わず涙。「今日はやりながら、涙も2.5倍増し、袖での涙も2.5倍増しでした」と出演者たちの様子を語りつつ、また声をつまらせる方正。最後はなんとか元気に「ありがとうございました!」と挨拶し、18回におよぶ2月公演は最後の幕を下ろしました。
終演後の記者会見では、「(吉本百年物語には)2回目の登板。前回も楽しくて、やるたびに輪ができていったが、今回は初めから輪ができていて、どんどん絆が強くなった」と振り返った方正。フィナーレのダンスが終わり、鳴り止まない拍手を聞いたとき、「マイケル・ジャクソンもこんな感じかなと思った」そうで、「そこでまず泣きそうになったんです」と話しました。もちろん「お客さんに作っていただいた舞台だった」と観客への感謝も忘れません。
今回が初舞台となった遠藤は、「1月公演の千秋楽で引き継ぎ式をさせていただいたときは、まさか1カ月後にこんな気持ちになるとは思っていなかった」と名残惜しそう。「家族がひとつできたみたいな感じがします」とのことで、「芸人さんはもちろんですが、(間)慎太郎くんや趙(珉和)くんともこれから仕事をする機会があれば、家族のひとりとして僕でよければ力になりたい」と熱っぽく語っていました。「芸人さんも俳優さんも、同じ板の上に乗れば関係ない。毎日積み重ねて、いいチームになれた」というのは小川。「若かりし頃の夫を演出するという役は、この先、一生ないと思う。忘れられない1カ月になりました」と笑顔でコメントしていました。
ダウンタウン・浜田を演じた間慎太郎は、「浜田さんを演じるということで最初はプレッシャーや不安もあったが、先輩方に助けていただき、楽しくお芝居ができた」。ただ、「僕は普段、性格的に怒ったりするほうではないんですが、気づくと舌打ちとかをすることが増え、浜田さんっぽくなってきた気がします」と、意外な悩み(?)も……。「諸先輩方が本当に懐深くて、袖で緊張をほぐしてくださる。舞台はひとりでやるものじゃない、助けられて、やってこれました」というのは、ダウンタウン・松本役の趙珉和さん。ダンス教師役でコミカルな演技を見せたワッキー(ペナルティ)は、「1カ月も大阪にいるのか、長いなと思っていたけど、今はさみしい。早いときは(午後)6時に終わるのですが、夜の大阪に繰り出すこともせず真面目に……」と語ったものの、遠藤から思わぬツッコミを受けてタジタジに。その後は気を取り直し、「楽しい1カ月でした。いいバトンタッチができたのでは」と胸を張っていました。梶原雄太(キングコング)も「舞台ってこんなに楽しいものなのか、と思った」そうで、「今日は、慎太郎さんとのシーンで涙が止まらなかった」と告白。それぞれが胸いっぱいの千秋楽だったようです。
また、劇中で流れたダウンタウンの昔の映像について聞かれた方正は「あの舞台は素人のときに生で見ているんです。だから懐かしい気持ちでした。そして、スクリーンにダウンタウンさんが出てくると、すごく締まるんですよね。やっぱりダウンタウンさんってすごいなと再確認しました」としみじみ。しかし同時に、役に入り込みすぎて困ったこともあったそうで、「お仕事でダウンタウンさんにお会いしたとき、つい芝居の感じのまま『おー!浜田!』と言いそうになってしまって……」。このコメントに、小川はすかさず「本当に言ってどつかれたらよかったのに!」とツッコミを入れるなど、終始笑いの絶えない会見となりました。
12カ月にわたって上演してきた『吉本百年物語』も、次回の3月公演がいよいよファイナル。歌あり踊りありで、これまでの100年を改めて振り返るとともに、これから始まる新たな未来にも思いをはせる見どころいっぱいの内容です。ぜひ、劇場に足を運んでくださいね!
吉本興業創業100周年記念公演 吉本百年物語
3月公演『百年感謝 これからもよろしく』
公演期間:2013年3月20日(水・祝)~4月7日(日) ※3月25日、4月1日は休演
会場:なんばグランド花月
開演時間:月~土・祝日19:00(18:30開場)、日曜16:00(15:30開場)
料金:1階席6000円、2階席5000円(全席指定)
出演:間寛平、亘健太郎(フルーツポンチ)、林明日香、島田珠代、江口直彌、河内家菊水丸
※豪華日替わりゲストあり!詳細は決定しだいHPにて発表!
※チケット発売中!
チケットよしもとお問い合わせ専用ダイヤル ☎0570-036-912(10:00~19:00)
http://www.yoshimoto.co.jp/100th/monogatari/