『吉本百年物語』3月公演がいよいよスタート!初日を終えた間寛平らが会見
昨年4月から1年間にわたり、吉本興業創業100年の歴史を、月替わり12本の芝居で綴ってきた『吉本百年物語』。そのフィナーレを飾る3月公演「百年感謝 これからもよろしく」が、3月20日(水・祝)、なんばグランド花月で幕を開けました。
91歳となった林正之助の脳裏に浮かぶ、苦悩の日々や奇妙な体験の数々を、ファンタジックに描く物語。銭太鼓から河内家菊水丸による江州音頭へと続く華やかなオープニング。旅の僧(間寛平)に助けられた少年時代の正之助が、「笑い」という商いに出会うところから始まり、天女と称する3姉妹や、中国大陸の山奥に暮らす老夫婦といった奇想天外な人々との出会いやエピソードも散りばめながら、ダンスや歌をふんだんに取りこんだステージで魅了しました。
旅の僧、そして笑いの神である猿田彦大神を演じる間寛平は、いつものギャグを封印しての熱演。亘健太郎(フルーツポンチ)は若き日の正之助になりきり、大阪弁もしっかりしゃべりこなしていました。さらには柳家三亀松に扮して謎の老夫婦とのやりとりで笑わせた黒田有(メッセンジャー)、天女そのものの見事な歌声を聴かせた林明日香さん、コミカルな動きで爆笑をさらった島田珠代など、個性あふれるキャストが奮闘。幕間には正之助が道を尋ねる中国の村人役で、4月公演に主演した陣内智則とスマイルが登場して客席を沸かせました。このコーナーには日替わりでさまざまなゲストが出演する予定ですので、ぜひチェックしてみてください。
エンディングでは、「今日は一字一句間違わず、台本通りにやりました!」と胸を張った寛平。「こんなにきっちり台本を覚えたのは初めて」とのことですが、「初日やから真面目にやったけど、明日からは何するかわからんよ!」と不敵に宣言していました。と、ここでサプライズゲスト、西川きよしが舞台へ! いきなり「あけましておめでとうございます!」とボケて観客を喜ばせます。キャストひとりひとりに丁寧に挨拶するきよしに、寛平からは「もう選挙には出えへんのでしょ?」とのツッコミが。また、ズラリと並ぶダンサーの皆さんを見て「ヘレンの若い頃を思い出すわー」と上機嫌になる一幕も。「これまでの11カ月の舞台で節約したぶんを、すべて出したのでは」と豪華なステージを絶賛しつつ、「100年の次は200年に向けて、新たな一歩を踏み出します。これからも楽しんでいただけるよう一生懸命頑張ります!」と力強く挨拶しました。
終演後の記者会見には、寛平、菊水丸、亘、黒田、珠代、林さんが出席。甲状腺がんの手術を経て、この日の舞台が復帰初日となった菊水丸は、「以前より声の調子がよくて驚いた。がんがちゃんと取り除けているんだと実感しました。この調子で千秋楽まで務めさせていただきたい」と決意を新たに。黒田は「今回のストーリーはファンタジーというか、昔話のようなものが随分出てきます。これは新しい目論み。僕たちもそれを感じとって演じました」とのこと。また、長襦袢の下に肉襦袢を着ているうえ、ライトが近い場所での演技が続き、「とにかく暑くて大汗をかいたので、一生懸命なのが自分だけみたいになってしまった(笑)。もう少し、汗をかかないようにしたいですね」と改善点も口にしていました。
「吉本100周年のイベントに関われて、とてもうれしい」と満面の笑顔で語ったのは珠代。しかし続けて「もっとギャグやりたかった!」と絶叫し、一抹のくやしさものぞかせていました。林さんは6月公演に続いて二度目の出演。「前回はお芝居が初めてで、次はないだろうと思っていたのに……本当に光栄です」と話すとともに、チームワークのよさからか「まだ初日ですが、今から千秋楽を迎えるのがさみしい」とも。亘は「今日は皆さん、気合が入っていて、いい仕上がりだったのでは」。アドリブが飛び交う日替わりゲストとの絡みを心配していたようですが、この日の陣内らとの共演については「さすがに『なんでやねん!』だけでは無理でしたが(笑)、何とか乗り切れました。これからも気を引き締めてやっていきたい」と手応えを感じている様子でした。
なんと前日まで台本が手放せなかったという寛平は、「今朝も4時ごろまで稽古がありましたが、6時には起きて営業へ。その道中、必死で覚えました」と裏話を披露。初日を無事に終え、「とにかく一回は台本通りにやってみたので、明日からはメイクも変えて……自分なりにやっていきたい」とキッパリ。これを受け、黒田と珠代は「これは笑いを取ろうとしてますね」「今日見た方も、もう一度来ないと!」と口を揃えてアピールしていました。
これまでの『吉本百年物語』を振り返り、さらなる未来へも思いをはせる3月公演「百年感謝 これからもよろしく」。見れば笑って元気になれるスペシャルな舞台をどうぞ生でお楽しみください!
吉本興業創業100周年記念公演 吉本百年物語
3月公演『百年感謝 これからもよろしく』
公演期間:2013年3月20日(水・祝)~4月7日(日) ※3月25日、4月1日は休演
会場:なんばグランド花月
開演時間:月~土・祝日19:00(18:30開場)、日曜16:00(15:30開場)
料金:1階席6000円、2階席5000円(全席指定)
出演:間寛平、亘健太郎(フルーツポンチ)、黒田有(メッセンジャー)、島田珠代、林明日香、高橋智(へびいちご)、島川学(へびいちご)、菰池剛史、高橋花衣、奥山陽子、吉岡竜輝、川口凛、寺川宗汰、福栄新、仲野考輝、吉岡翔馬、石田雄一(ギタリスト)、三条史郎(和太鼓)、江口直彌、千草英子、河内家菊水丸、高田次郎
※豪華日替わりゲストあり!詳細はHPにてチェック!
※チケット発売中!
チケットよしもとお問い合わせ専用ダイヤル ☎0570-036-912(10:00~19:00)
http://www.yoshimoto.co.jp/100th/monogatari/