『吉本百年物語』3月公演に千原せいじ、内場勝則、川畑泰史、小籔千豊がゲスト出演!
昨年4月から1年間にわたり、吉本興業創業100年の歴史を月替わりで上演してきた『吉本百年物語』もついにフィナーレ。3月20日(水・祝)からは、シリーズのラストを飾る3月公演「百年感謝 これからもよろしく」が、なんばグランド花月で好評上演中です。
3月公演は、吉本興業創業者・吉本吉兵衛の妻・せいの右腕となり、会社を盛り立ててきた林正之助が、少年時代からの出来事を振り返るというストーリー。天女との出会いや中国の山奥での奇妙な体験などファンタジックなエピソードに歌や踊り、笑いもふんだんにちりばめ、まさに集大成といった華やかなステージとなっています。
そのうち、青年時代の正之助(フルーツポンチ・亘)が日中戦争時に“わらわし隊”として中国大陸へと赴く回想シーンでは、日替わりゲストが出演。中国の村人に扮したゲストと、現地で迷子になった“わらわし隊”の一員、柳家三亀松(メッセンジャー・黒田)を探す正之助がアドリブ満載のやりとりを繰り広げます。
4月5日(金)のゲストは千原せいじ。正之助が「三亀松、どこや!」と一心不乱になり探しているところへ「亘、何してんねん!」と勢いよく飛び出してきたせいじ。正之助は思わず「はぁ?」。そしてせいじは、「この後、十三(じゅうそう)で串カツやぞ」と、お芝居とは無関係の“終演後の予定”を伝えます。また、亘、亘と呼ばれることもあって、「亘って誰やねん。僕は林正之助!」との説明も終わらないうちから、「はよ、言わな!」と台本通りの進行を促すせいじ。ですが、本来はせいじが言うべきセリフを正之助に言わせるなど大混乱。正之助も「(台本を)読んどいてください!」と声を張り上げる始末。しかし、本人は「阪神は負けとんねん! こんなことしてる間に点が入ったらどうすんねん!」とどこ吹く風でした。
そんなやり取りがしばらく繰り広げられましたが、せいじの方から「(三亀松を)探してんねやろ?」とまさかの軌道修正。そこで正之助がいつものとおり、三亀松の特徴を伝えますが、それもいい終わらないうちから「あっちおった!」。「なんでそんなに投げやりなんですか!」と正之助が尋ねると、「思ったことは結構しゃべれるけど、指さして“あっちおった!”とか言えとか言われるの、苦手やねん!!」とせいじ。その言い分に呆れた正之助は「もう、あっち行けや!」と、舞台からはけるよう促していました。そして大きな拍手の中、せいじは舞台袖へ。ダイナミックなボケに終始、笑い声が絶えない幕前コーナーとなりました。
『吉本百年物語』<3月公演>ではエンディングにも豪華ゲストが出演します。この日は内場勝則、川畑泰史、小籔千豊と吉本新喜劇の座長3人が登場しました。内場勝則は開口一番、「やりたい放題ですね」と劇中にギャグを挟み込む間寛平にツッコミを。というのも、小籔は7月公演で林正之助役、川畑は6月公演で劇場事務員・吉田役で出演。そして内場は5月公演と10月公演にそれぞれ出演、10月公演では花紀京役を演じました。3人とも『吉本百年物語』の経験者、劇中はアドリブなどあまり挟まず進行することを熟知しているだけに、3月公演での寛平の“自由さ”に話が盛り上がりました。
そして内場が代表して「皆様があって、我々こうやって…」とあいさつを始めたのですが、横で「うん、うん」と執拗に頷き続ける寛平に「やかましいな!!」と思わずツッコミを。ですが、気を取り直して「200周年に向けて頑張っていきますので、応援をよろしくお願いいたします!」と“百年感謝”を伝えました。
『吉本百年物語』3月公演は4月7日(日)までなんばグランド花月で上演中と間もなく大千秋楽を迎えますが、4月6日(土)には幕前ゲストに宮川大輔が出演! こちらも楽しみに、ぜひ劇場へ足を運んでくださいね!
吉本興業創業100周年記念公演 吉本百年物語
公演期間:2013年3月20日(水・祝)~4月7日(日)