地元アイドルのプロデュースを目論む!? 鉄拳が「信濃大町観光大使」に就任!
5月1日(水)、吉本興業株式会社東京本部にて、『鉄拳「信濃大町観光大使」就任式が行われました。
パラパラ漫画で再ブレイクを果たした鉄拳。地元である長野県大町市を盛り上げるべく、このたび「信濃大町観光大使」に就任することになったのです。
本会見の司会進行を務めるのは、ポテト少年団・菊地智義。大町市のマスコットキャラクター「おおまぴょん」と、黒部ダムのマスコットキャラクター「くろにょん」を従えて登場し、「普段、3人組で活動しているんですけど、今日はちょっと違った3人組になっています」と、まずは挨拶しました。
呼び込まれた鉄拳は、まず恒例の「せーの、おーっはー!」と挨拶。おおまぴょん、くろにょんに囲まれた鉄拳を見た菊地は、思わず「キャラクター感がすごい……」とつぶやきます。
オファーを受けた際、「なんで僕に?」と驚いたという鉄拳。東京に出てきて初めて地元の素晴らしさを実感したそうで、「水がキレイだし、山も本当にキレイ。観光名所なんだなと改めてわかりました。食べ物もおいしくて、のどかな街なんですよ。小さい頃は……本当は飲んじゃいけないって言われたんですけど、近所に流れている川の水を飲んでいました。30年くらい前は、その川にカジカもいたんですよ」と、地元の素晴らしさを語ります。現在、その川でカジカは生息していないそうですが、「ほかの場所ではカジカや鮎、ヤマメも生息しています」と、牛越徹大町市長がフォローします。
実家は理髪店を経営しているそうで、「いつでも親が髪を切ってくれます。僕も3ヵ月に1回、実家に帰って切ってるんですよ」と、くるくると一周して髪型を披露。「誰からも見せてほしいなんて声、あがってませんよ」と菊地にたしなめられていました。
地元のいいところを訊ねられた鉄拳ですが、先ほどの市長による完璧なフォローに味をしめたのか、「鷹狩山もいいですよね?」「大町温泉郷もありますよね?」などと、名所をあげて全て市長に説明してもらう事態に。「鷹狩山は北アルプスの展望台ですね」「大町温泉郷ですが、源泉は90℃のお湯となっていまして」など、完璧に説明する山越市長。さらに、振ろうとする鉄拳を制し、「こんな楽な観光大使ってあります? 市長に軽く振るのやめてください!」と注意する菊地でした。
会見の中盤には、応援ゲストとして長野県出身芸人である、もう中学生が登場。「鉄拳さんとは、お笑いのエナジーというか、エキス? いや、同じ案配で絵を描いています」となんとも不思議な挨拶を早速。菊地から「大町市にゆかりはあるの?」と訊ねられると、「ゆかりごはん?」とボケながら、「僕、段ボールを使ってネタをやっているので、肩がこりんこりん……こりん星に行きたいなぁ。じゃなくて、大町に行きつけのマッサージ屋さんがあるんですよ。市内から行くと、お蕎麦屋さん街があって、そこで、ばーそー食い〜の、マッサージ受け〜の、リサイクルショップ見ぃ〜の……」と独特な説明で、周囲を困惑させていました。
ここで、もう中学生から歌のプレゼントが。「もしよければ、採用してください」と歌い出すまではよかったのですが、KANさんの『愛は勝つ』をもじった楽曲を熱唱するも、会場の反応はイマイチ。なんとか取り返そうと、「鉄拳さんに本気のプレゼントがある。大町は夏野菜もおいしいので、いつもの衣装じゃなく、夏はこれを着てほしい」と取り出したのは、なすの着ぐるみ。「……いらないです。だって、大町の名物はなすじゃないですもんねぇ?」という鉄拳の問いかけに、「はい」と力強く返す山越市長でした。
絵心のある2人が揃ったということで、おおまぴょん、くろにょんに続くキャラクターを考えようということに。「いつか(オファーが)来るんじゃないかと思っていて、いつも考えていた」という鉄拳は、すらすらと描き始めます。
すると、「鉄拳さんは予言者なんですよ」と突然言い出すもう中学生。「なんか不吉なこと?」と慌てる菊地でしたが、「10年前、鉄拳さんの本を読ませていただいたときに、“長野を世界に広めたい”と言っていた。鉄拳さんはいまや、世界中から支持されている。だから、予言者だなと思った」と真面目に答えた……まではよかったのですが、「あれ?“世界を長野にしたい”だったかな?」と言い出し、「それだと、話がかなり変わってきますよ!」と指摘されていました。
さて、もう中学生考案のキャラクターは、「駅前ロータリーくん」。大町駅の様子をキャラクターにしたものですが、市長に一蹴されてしまいます。
一方の鉄拳は、2案を披露。1つ目は、おおまぴょんの兄貴分「おおまぴん」というキャラクター。ジャンプができないおおまぴょんに代わって、スキーなどいろんなことに挑戦するキャラクターなんだとか。これに、もう中学生は「チャピンのように、いろんなことに挑戦してほしい」とコメント。すぐさま「ガチャピンのことを、チャピンっていうのはやめてください」と菊地から冷静なツッコミが入ります。
もう1案は、現在放送中の朝ドラ『あまちゃん』で漫画を描いている彼らしい、“山女(やま)ちゃん”という女性のキャラクター。「NHKさんに協力してもらって、オーディションで選びたい。アイドルを大町から出したいんですよ」と真剣に語るも、「AKB48みたいに、OSC1」と提案すると、菊地から「1人だったら、個人名出しましょう!」と指摘が。「いいですね。その際には、審査員になってください」と市長からお願いされ、「ぜひ。秋元(康)先生にも来てもらいましょう!」と話を大きくする鉄拳でした。
「鉄拳さんのお父さんは、私の幼なじみというか、近所のお兄さん的な存在だった」と話す山越市長に、「僕、芸人やっていることを両親に言ってなかったんです。けど、親父に“お前、テレビに出てるのか? お客さんから言われたんだけど”って言われたんです。それって市長だったんですか?」と鉄拳。「私だったかもしれません」と笑いながら、「市長職に就く前から、お笑い番組で観ていましたよ」と返します。
観光大使になった報告も、鉄拳の口から両親へはしていないということですが、「うちに市長さんが来て、言ってくれたらしい」とのこと。市長から「先日の日曜日に伺って、報告させていただきました。とても喜んでいましたよ」と報告を受けても、「自分からは報告しない。内緒でやります」と頑な。観光大使就任に関しては、「どこまでできるかわからないですけど、一生懸命宣伝して、なるべく大町のことを知ってもらえるようにがんばります。なので、仕事ください! どこでも行きますから」とアピールしていました。
これに触発されたのか、「長野関係だったら、どこでも観光大使をやりたい」と意気込む、もう中学生。「僕の出身は寺町っていうところなんですけど、寺町盆踊り大使でもいいので、やらせていただきたいです」と猛アピールしていました。
イベント終盤には、鉄拳が「いつも盆踊りの時期によく流れている」という「大町音頭」を市長と一緒に披露……するも、ぐだぐだ。「本当に同じ歌を歌ってますか? 全然噛み合ってないんですけど」と菊地に指摘されてしまいます。
最後は、もう中学生、長野県から来ていたメディアのみなさんも交えて、長野県民なら誰でも歌えるという「信濃の国」を大熱唱! 市長はもちろん、メディアの皆さんも間違えずに歌うなか、床に貼られた歌詞を読むのに必死な2人に、「誰でも歌えるって歌えないじゃないか!」とポテト少年団の漫才ではおなじみの黄色いメガホンで、もう中学生の頭にパコンとツッコミが入りました。
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