【ライブレポート】ウーマンラッシュアワー村本VS
5月3日(金)、東京・北沢タウンホールにて『ウーマンラッシュアワー村本VS』が開催されました。
ことし4月から東京に活動の拠点を移したウーマンラッシュアワー。『ウーマンラッシュアワー村本VS』は、ウーマンラッシュアワーの東京進出にあたり、村本が自分自身を磨くためさまざまなゲストと対決して、さらなる高みを目指す“武者修行イベント”です。
ステージにはまず、タキシードに蝶ネクタイ姿の中川パラダイスが登場し、今回のイベントの趣旨を説明。そして中川の「なにわのゲスナルシスト、村本大輔~!」という呼び込みをきっかけに、客席の後方から大スターのような足取りで村本が登場しました。
ステージにたどり着いた村本は、満席のお客さんを見て「今日は素晴らしいライブができると思います。たくさんの素敵な客寄せパンダ…あ、ゲストが来てくれるので」と、さっそくゲスさ全開で意気込みを。
そして、いよいよ対決がスタート! 中川は「みなさん、心の準備はいいですか? トイレは行ってきましたか? ここからリアルファイトが始まりますので、おしっこちびる方もいるかもしれません。トイレは行ってきましたね?」と念を押してあおります。そんな中川の言葉通り、舞台上では双方のプライドをかけた激しい(?)バトルが繰り広げられました。
1組目のゲスト、パンサーとの対決は「最低エピソード対決」。
自分や他人の最低エピソード交互に披露し、最終的にどちらがより最低だったかをお客さんに決めてもらうというルールです。
村本は、「2年前に深夜の5upよしもとに忍びこんで、『よしもと男前ランキング』で自分に一票入れた」「ツイッターで小学4年生の女の子と朝4時までケンカした」など、安定の最低エピソードを繰り出します。それに対してパンサー・向井は「僕の最低な話なんですけど…」と、食事をしていた店にたまたま後輩の集団が入って来こようとしているところを発見して、おごりたくないがために大慌てでご飯を食べ終えて店を出たというエピソードを語り、最後に「あ、これ尾形さんの話だ」と付け足しを。これには会場も大爆笑!
その後は、事実上村本VS尾形の最低エピソード対決となりました。
結果は、「mixiで女性になりすまして、当時気になっていた女性に近づいた」というエピソードでお客さんを引かせた村本の勝利! 負けたパンサーは、代表として尾形が罰ゲームを受けることになりました。
対決前に村本から「僕はパンサーが大好きだから、パンサーが負けたら尾形くんがパンサーを抜けてほしい」と条件を出されていた尾形でしたが、「もう36歳だからパンサーがラストチャンスなんです!」と泣きつき、脱退の代わりに罰ゲーム“パラダイスロック”を受けることに。
“パラダイスロック”という聞きなれない罰ゲームにキョトンとする尾形でしたが、その真相は中川パラダイスにアームロックをかけられた状態で指をなめられるというもの。そのあまりの気持ち悪さに尾形は悶絶し、会場からも悲鳴があがっていました。
2組目のゲスト、グランジとの対決は「シチュエーション男前対決」。
「流浪人に襲われそうになった町娘を助けてひと言」など、用意されたシチュエーションの最後により“男らしいひと言”を言えた方の勝利です。
先ほどの「最低エピソード対決」では生き生きと自身の最低話を披露していた村本でしたが、「男らしいひと言」は少々苦手のようで、MCの中川から「男らしいだけじゃなくてユーモアも入れてください!」と注意されてしまいます。一方グランジはというと、「子どもの風船が木にひっかかってしまい、それをとってあげた後のひと言」で、五明が長い髪の毛を振り乱して「ト・モ・ダ・チ…」とつぶやくなど、男らしくて心温まる(?)答えで順調に攻めていきます。
さらに下絛もドラマに出てきそうな男らしいひと言で加勢。そんな中、遠山は村本と同じくこの企画が苦手のようで、村本から「お前の戦い方は俺に似ている!」と言われてしまっていました。
結果は、3人の総合力でグランジの勝利!今度は村本がパラダイスロックを受けることに。
しかしこの期に及んで「俺、腕折れてんねん」と往生際の悪い村本は、逆に中川の指をなめ出し「傷のなめ合いということで!」と勝手に罰ゲームを終了してしまいます。そんな結末に遠山は「結局ウーマンの仲がいいところ見せられただけじゃん!(笑)」とツッコんでいました。
そして3組目のゲストとして登場したのは、ハマカーン!
『THE MANZAI2012』では同じグループで戦い、ハマカーンがチャンピオンになっただけに、村本は「因縁の対決ですよ!」と意気込みます。「僕らは別に因縁とは思ってないですよ」と返す浜谷さんに対し、しつこく因縁をアピールする村本。すると浜谷さんは「村本くん、すこぶる評判悪いよ(笑)。1周回ってみんな好きになってる。『アイツはイタすぎて面白いから、俺は飯に連れていく』って言ってる先輩もいたからね」と苦笑していました。一方の神田さんはウーマンラッシュアワーのファンだそうで、THE MANZAIの際にも舞台袖からウーマンの漫才を夢中で見ていたそうです。
そんなハマカーンとの対決は「相方にひと言対決」。相方のイヤなところを言い合い、よりお客さんに共感を得た方が勝利となります。
村本が中川について「楽屋でタバコを吸う」と告発すると、浜谷さんも「すぐケガをして足を引っ張る」「金持ちで腹立つ」と、神田さんのイヤなところをあげます。すると、トークが進むにつれて“実家がお金持ち”“賞レースの前にケガをする”“学生時代チャラかった”など、中川と神田さんには共通点が多いことが判明。
さらに、神田さんが浜谷さんについて「人のエピソードを自分のことのように話す」と暴露すると、村本は「パラダイスも、僕がインタビューで話したことを次の取材で自分の言葉のように話すんです!」と共感し、「パラダイスは、浜谷さんと神田さんのイヤなところを併せ持った“パラカーン”ですよ!」と憤慨していました。
そして結果は、ハマカーンの勝利!「(村本への)罰ゲームはどうしますか?」と聞かれた神田さんからの要望は「ウーマンラッシュアワーのDVDを1枚ください」というもので、その平和なやりとりに会場は一気に和やかムードとなりました。
4組目のゲスト、オジンオズボーンとの対決は「ウソを暴け!苦労話対決」。それぞれ本当にあった苦労話をひとつとウソの話を2つ、合計3つの話をして、相手の本当の苦労話を当てた方が勝ちという対決です。
「苦労話」というフレーズに「いっぱいあるぅ~!」と絶叫する篠宮さん。その後も篠宮さんがボケる度にツッコんだりノったりする中川に対し、高松さんは「うちの相方にいちいち反応してたら、時間なくなりますよ(笑)」とアドバイスしていました。
そしてさっそく、お互いに苦労話を披露していきます。
オジンオズボーンは、芸歴10年を超えてから超若手と同じマネージメントのグループに入れられてしまった話、高松さんがロケで吐いてしまった話、人気絶頂の小梅太夫さんと一緒に学園祭に出演した時の話。村本は、親戚の前で父親から「大輔、フリートークを見せてやれ!」と言われた話、ゲイバーでアルバイトをした話、フェス会場でネタをする仕事の際に三浦マイルドが奇跡を起こした話を披露しました。
結果は、両組とも相手に本当の苦労話を当てられてしまいドロー。ジャンケンの末、村本が負けて再び“パラダイスロック”を受けることになったのですが、「俺がこれ以上なめられてもオモロないから! あとでいっぱいなめさせてあげるから!」とだだをこね始め、中川から「甘んじて受けろや!」と叱られていました。
そして最後の対決の相手は、相方の中川パラダイス!
「頭では勝たれへんから相撲対決や!」と中川から宣戦布告された村本は、「私と戦いたければ、まずコイツらを倒せ!」と、ミルキーしげおをはじめとした村本軍団・東京支部のメンバーを呼び込みます。この人数にひとりで立ち向かわなければいけないのは相当な不利かと思われましたが、元柔道部というだけあって次々と村本軍団をなぎ倒していく中川。
あっという間に大将・村本との直接対決となり、「よくぞここまで勝ち上がったな!」と強がっていた村本でしたが、中川のあまりの迫力に「参りました」とあっさり敗北宣言します。そして「今まで中川さんの悪口ばっかり言って本当にすいませんでした…」と泣きながら中川に近づき、中川が油断したところで足を引っ掛けて床に倒したのです。
そんな姑息な手段を使って勝利し、「ああこれで美味しいご飯が食べられる!」とほくそ笑む村本に、会場からは不思議と大きな拍手が起こっていました。
そしてエンディングには、急きょ漫才を披露するという大サービスも!
イベントの締めの言葉として、村本は「最後にこれだけは言わせてください。正直、すごい性格悪いです。後輩にもご飯おごりません。ツイッターでも暴れ回ったこともあります…」と自身のことをしみじみ語り出したかと思うと、「そんなクソ野郎の相方ですけど、これからもよろしくお願いします」と相方を落とし、最後の最後までゲスさを爆発させていたのでした。
●「ウーマンラッシュアワー」のYNN動画
http://ynn.jp/u/996/