オタマトーンのヒットで延命!? 明和電機『事業報告ショー』
5月11日(土)、都内にあるスクエア荏原ひらつかホールにて、アートユニット・明和電機による『事業報告ショー』が行われました。
会場には、親子連れを含めた幅広い層の明和電機ファンで満席に。
開演すると、まず土佐信道社長が指パッチンで木魚を鳴らすお馴染みの楽器「パチモク」を背負い登場。
「武蔵小山へようこそ!」と挨拶すると、大きな拍手に包まれました。
土佐社長によると、3月にオープンしたばかりのこのひらつかホールは、明和電機のアトリエから徒歩1分ほどの距離にあるそうです。
その後、『事業報告ショー』というタイトル通り、昨年度の明和電機の活動状況を写真や動画、さらには作品の実物を使って紹介しました。
明和電機とコラボレーションしたバイバイワールドの高橋征資さん、株式会社キューブでオタマトーン開発担当した藤田健作さん、明和電機の経理担当・ヲノサトル、土佐信道の実兄にして前社長の土佐正道らも登壇。
クライマックスには、恒例となったダルマの目入れ、そして制服を着た来場者をステージに呼び、全員で社歌を合唱し、終演となりました。
今後の予定についてもいくつか紹介され、キューブから新商品が控えていることや、12月13日に20周年記念ライブを赤坂BLITZで、来年1月より20周年記念展覧会を金沢21世紀美術館でそれぞれ開催することも発表。
さらには明和電機の楽器や衣装を使ったフランスでのダンス公演『ROBOT!』が、今年7月より3年間200公演も控えています。
終演後には、土佐信道社長の囲み取材が行われました。
今年は、明和電機にとって20周年という節目ですが、「20周年という記念にまとまりすぎないよう、いろんな開発を引き続きやりたいです」と飄々と語りつつ、「今取り組んでいるものでは、声をテーマにしたものを本格的にやっていきたい。ナンセンスな機械で、形にしたいです」と野望も見せる土佐社長。
20年間での転機を訊かれると、兄・正道が退職して、自分が社長に就任した際、「表にも出なきゃならないので、人前で笑わなきゃいけない」ことだったとか。
また、20年間続いた要因については、「飽きっぽいところだと思います」と自己分析。飽きたらすぐに次を狙い、常にアイディアは持っているそうです。
国内外で12万個のヒットを記録した電子楽器のおもちゃ“オタマトーン”については、「明和電機は知らなくても、オタマトーンは知っているという人が増えました。僕もそういう人たちがいることを知りました(笑)」とのこと。
このヒットは、「プロトタイプはお金が出て行くばっかりなんで、生き延びましたね。セーフ!」とはぐらかしながらも、明和電機の懐は潤った様子です。
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属については、「芸人さんと個人的な交流はないんですけど、番組などで一緒になります。よしもとからは放ったらかしにされてて、自由にやってますね(笑)」と笑いました。
ここでは紹介しきれないほど多岐に渡る明和電機の活動状況、最新情報については、公式サイト(http://www.maywadenki.com/)でご確認ください。