【ライブレポート】演説王決定戦2013~CHANGE~
昨年12月に開催された“演説”にスポットをあてた大会が、好評につき早くも再び登場! 5月11日(土)、ルミネtheよしもとにて、第2弾となる『演説王決定戦2013~CHANGE~』が開催。博多大吉(博多華丸・大吉)司会のもと、あべこうじ、村本大輔(ウーマンラッシュアワー)、川島明(麒麟)、佐久間一行、村上純(しずる)ら13名の芸人に、ゲスト演説者の蛭子能収さんを加えた14名の演説者たちが、優勝目指して火花を散らしました。
『演説王決定戦』のルールは以下の通り。演説者が「自分がCHANGEしたいこと」をテーマに、1人3分の演説を行い、それを聞いた会場の観客が「賛同した」か「賛同しない」かを携帯電話投票システムで投票。最も多くの「賛同票」を獲得した者が“二代目演説王”に輝き、優勝賞金10万円を獲得できます。演説の順番は、抽選により決定。演説のプロである井脇ノブ子さん、大仁田厚さんをゲストに迎え、演説の解説をしていただきます。
1番手は、出場者内で一番若手の村上。「細かい男は嫌いと言わないで下さい」をテーマに、“細かい男”の村上が体験談や目撃談を織り交ぜながら、“細かい男”の悲哀を切々と訴えます。トップバッターというプレッシャーに、意気込みコメントも噛み噛みになるほど緊張していた村上ですが、いざ始まると堂々たる演説で聴衆を引き込み、解説の大仁田さんからも「最初は何言ってるか分からなかったけど、深い!」とお褒めの言葉をいただきました。
続く2番手は、前回準優勝の実力者、佐久間一行。「2次会について」をテーマに、「2次会行く?」と聞かれると断りづらいため、新たなアイデアを提案します。ところが、そもそも2次会に行きたい人は肉食系で、行きたくない人は草食系の人が多い…という話から、動物好きの佐久間にスイッチが!? 草食動物のヌーは大移動の時、ライオンに襲われないようにシマウマについて行くが…という話を、ステージを動き回りながら身振り手振りを交えて熱弁し、会場は大爆笑。笑いはとったもののすっかり脱線してしまったか? と思いきや、最後は見事にヌーと2次会の話をつなげ、会場からは称賛の嵐が。「2次会」を「明日余裕がある人の会」に改名しようという提案も多くの賛同を得て、早くも優勝候補に躍り出ます。
3番手は、レイザーラモンRGが、「バレーボールは身長別で大会を行うべきだ!!」をテーマに熱弁をふるうものの、いつの間にか“愛媛県のバレー強豪校紹介”になってしまいます。そんなRGに、大仁田さんから「(演説は)もっと痛みを訴えろ!」と檄が飛び、なぜかコブラツイスト&四の字固めをかけられることに。対するRGは、「ロマンティックが止まらない」にのせ「大仁田厚あるある」を披露。本題の演説ではないところで会場を盛り上げました。
4番手のあべこうじは「うるせぇー」をテーマに、どう表現していいか分からない感情は「うるせぇー」に収束させようという提案を。わけのわからない理論を、話術でまるめこむ技術はピカイチ。
5番手の箕輪はるか(ハリセンボン)は、「バースデーソングからの解放」をテーマに、バースデーソングの間中、ずっとうれしいリアクションを続けるのは苦痛以外の何物でもないという内に秘め続けてきた思いを訴えます。
続く6番手、川島邦裕(野性爆弾)のテーマは「火葬をやめて土葬に戻す」。テーマ発表だけでも会場から爆笑が起こり、さらに大半をゴーストバスターズのテーマソングを歌うというトンデモ演説で独自のワールドを展開します。7番手の蛭子能収さんは、「地球をひとつの国に」という壮大なテーマで、普通のことを普通にしゃべっているだけなのに笑いが起こるという、これまた独自のワールドにより会場を笑わせました。
異色の2人が引っかきまわした後の苦難の8番手、大谷ノブ彦(ダイノジ)は、「私の野望」をテーマに、吉本の芸人全員が芸で食っていけるようにする方法を提案。オールナイトニッポンで鍛えた話術と構成力で会場をうならせ、井脇さんも絶賛。実は、大谷と井脇さんは親戚であることが判明し、2人は熱い抱擁を交わしました。
9番手の竹若元博(バッファロー吾郎)は「誤った情報を正す」をテーマに、千原せいじ=オシャレという誤った認識を正すために熱弁を。続く10番手のマンボウやしろのテーマは、なんと「俺はウンチが食えるのか?」というとんでもない内容。最初は引きまくっていた会場も、ウンチとの距離を縮めるため様々な手段を試みる(※妄想です)話に、あきれるやら、笑うやら。
11番手の川島は、「新幹線のワゴン販売の改善」をテーマに演説を。新幹線移動が多い川島は、おかしのラインナップについての不満をぶちまけます。内容的には、30歳過ぎの男が「頼むから、こういうお菓子を置いてくれ!」と声高に叫んでいるだけですが、ええ声としゃべりの上手さに、会場も思わず賛同。井脇さんも「声といい、態度といい、パッションといい、演説が上手い! 内容はおいといて、演説は100点!」と大絶賛でした。
12番手は村本の「コンビでギャラが一緒はおかしい!」をテーマに、得意の早口で相方への不満をぶちまけ、自身の私生活の乱れも激白、さらに大仁田さんに暴言を浴びせまくる…と、“西日本一のクズ”と呼ばれるクズっぷりをいかんなく発揮しました。
13番手のもう中学生は、「変える? 変えない? いや変える! 日本をジーチェン モーチュウノミクス」をテーマに、おなじみのオーバーアクションを交えながら、タイトル同様意味のわからない持論を展開。内容は全く伝わらなかったものの、持ち味を存分に発揮して笑いをとりました。
ラストの14番手は、ユウキロック(ハリガネロック)。「焼き鳥について」をテーマに、“店主もお客さんもウィンウィンの関係”になる食べやすい串の長さを提案。ところが、締めの万歳三唱に会場が乗ってくれなかったということで、大仁田さんにコブラツイストをかけられることに。ユウキロックの悲しい「ファイヤー!」の叫びとともに、全ての演説が終了しました。
再びステージに演説者が勢ぞろいして運命の結果発表! 自由な大仁田さんの暴走もあり、2時間半におよぶ長丁場となった今大会。2位以下に大差をつけ、佐久間一行が“二代目演説王”に輝きました。大ブーイングの起きた前回の優勝者・山本博(ロバート)の結果発表時と違い、今大会は会場も出演者も納得の結果となり、大きな拍手とともに幕を下ろしたのでした。
【結果発表】
1位…佐久間一行 339票
2位…川島明(麒麟) 263票
3位…村本大輔(ウーマンラッシュアワー) 247票
4位…箕輪はるか(ハリセンボン) 242票
5位…大谷ノブ彦(ダイノジ) 218票
6位…ユウキロック(ハリガネロック) 188票
7位…村上純(しずる) 189票
8位…蛭子能収 174票
9位…レイザーラモンRG 172票
10位…マンボウやしろ 139票
11位…もう中学生 119票
12位…川島邦裕(野性爆弾) 109票
13位…あべこうじ 102票
14位…竹若元博(バッファロー吾郎) 78票
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