新日本プロレス・真壁刀義選手がなんばグランド花月に初登場!坂田利夫とコント共演
なんばグランド花月では、吉本興業創業100周年を機に、“大阪発のエンターテインメントをミナミから”をテーマに連日朝から晩までバラエティ豊かなお笑い公演を上演しています。そんな中、5月20日(月)の本公演1回目内「本日のオモロナーレスペシャル・坂田利夫スペシャルコント」に、なんと新日本プロレスの真壁刀義選手が登場! コントに初挑戦し、客席を大いに沸かせました。
コントのタイトルは「坂田利夫の刑事物語」。シンクタンク・タンク演じる先輩刑事とともに公園に張り込む新任刑事・坂田が、予想外の行動で事件をますます混乱させてしまうという内容です。タンクのもとに、坂田が『アホの坂田のテーマ』に乗って踊りながら現れると、客席からは早くも手拍子が。「アッホ!」を皮切りに次々と繰り出されるギャグのせいで話はなかなか進まず、タンクが「お願いやから台本通りにやって!」と懇願する場面も。さらに犯人役のシンクタンク・近江のこかじろうや先日の『歌ネタ王決定戦2013』で見事優勝したすち子&真也の松浦真也、吉本新喜劇の前田まみも加わって、物語はますます混乱を極めていきます。さあ、ここでこかじろうの共犯者役・真壁選手がいよいよ舞台へ! おなじみの首に鎖をまきつけたスタイルで荒々しく登場したかと思うと、「おい、お前らおとなしくしろ!」とセットのベンチを軽々と持ち上げて共演者らを威嚇。そのパワフルな姿にどよめきが起こります。ところが「犯人の仲間か!」と問われると一転「赤の他人です」。レスラーとは思えない見事なボケっぷりで、大爆笑をさらいました。コント後には再び舞台に登場し、坂田らとのトークも。「すげえ緊張したー!」とホッとした表情を見せた真壁選手は、6月22日(土)に大阪府立体育館で行われるIWGPヘビー級選手権に挑戦するとのことで、そちらもしっかりPRして大きな拍手を浴びていました。
終演後に行われた囲み会見では、「畑違いの仕事なので、すげえ緊張しました。セリフはたったふた言なんですけど……」と改めて話した真壁選手。「皆さんの仕事を壊しちゃまずいと思って」と、その「たったふた言」のセリフを手首のテーピングにこっそり書き込んでいたことも明かしました。とはいえ無事に演じ切り、「とても楽しかったですね」と笑顔満開。坂田からも「お笑いの劇場は初めての経験なんでしょ? 落ち着いていて、昔から漫才でもやってはったんちゃうかと思いましたよ。僕らもやりやすかった」と称賛の言葉が送られました。実は「師匠は朝から『いらんこと言うたらしばかれるかな』とずーっと言っていた」(タンク)とのことで不安もあったよう(?)ですが、共演を経てすっかり打ち解けた様子です。近江のこかじろうは「(真壁選手は)出る直前まで『大丈夫かなー』『大丈夫かなー』と言っていた。『いつも通りで楽にやってください』と言ったら、本当にいつも以上に楽にやっていただき、我々も助かりました!」とニッコリ。昔からのプロレスファンで真壁選手の試合もデビュー当時から見てきたというタンクは共演に大感激。「舞台に上がるエレベーターで、(真壁選手と坂田が)『師匠が先に乗ってください』『いやいや真壁さんが乗ってください』と言い合ってる姿を見て、『この人ホンマにヒールなんかな?』と思いました」とその素顔をついつい暴露してしまい、真壁選手から「そういうのはやめてください……」とストップをかけられていました。ちなみに手首に書き込んでいたセリフは「出る直前まで見ていた」(真壁選手)そうですが、一度舞台に出てしまえば忘れることもなく、見事な演技を披露。タンクは「リングの上では見られない真壁さんが見られた」と大喜びでした。
この後、6月に行われる試合への意気込みを聞かれた真壁選手は、「これぞザ・プロレスラーという闘いを見せたい」とキッパリ。「それで結果がついてくれば万々歳。ベルトはもうこの俺様のもんだ!」と早くも闘志を燃やしていました。また、「坂田師匠やシンクタンクさんとご一緒して、劇場の呼吸っていうんですか。観客を飲み込むような勢いをもらった。(試合が行われるのは)同じ大阪なので、相手を飲み込んでベルトを絶対腰に巻きたいと思います」とも。観客同様、真壁選手自身も大いにパワーをもらったようでした。坂田からは、ベルトを獲った後に喜びのポーズとして「あ~りが~とさ~ん」の動きを、とこっそりリクエストも。果たしてその願いは叶うのか!? まずは大阪府立体育館での真壁選手の熱い闘いぶりを目撃すべく、足を運んでくださいね。