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2013年6月15日 (土)

【ライブレポート】澤田隆治プロデュース〜平成名人劇場 西川きよしの会「キー坊&ヘレンのないしょ話」

1980年代の漫才ブームに火をつけた伝説の番組『花王名人劇場』を、30年の歳月を経て“劇場版”として復活させるスペシャル企画「平成名人劇場」が、当時、同番組をプロデュースした澤田隆治さんが仕掛人となり、なんばグランド花月にて三夜限定で行われました。6月13日(木)、フィナーレとなる第三夜は、西川きよしをフィーチャーした「キー坊&ヘレンのないしょ話」を上演。妻・ヘレンはもちろん忠志、かの子と西川ファミリーが勢揃いして、マル秘エピソード満載のトークを繰り広げました。

イベントは澤田さんによる挨拶からスタート。客席に挙手を募ると、『花王名人劇場』はもちろん、『てなもんや三度笠』『スチャラカ社員』といったさらに古い“澤田隆治プロデュース”番組を見ていたという方も多数おられ、澤田さんはビックリ。「80歳まで生きたから、こういう機会が持てた」と、今回の企画の実現を喜びました。続いてきよしを「『花王名人劇場』にもっとにゆかり深い方」と紹介し、「今日は秘蔵映像もたっぷり見せながら、たくさんの話題を提供したい」と意気込みました。

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さあ、まずはこの日の主役、きよしがおなじみ『きよしのズンドコ節』に乗って登場です。客席からは「きよし!」コールも飛び出し、しょっぱなからテンションMAX! 観客も巻き込んでの爆笑漫談を繰り広げました。「昔は怖かった」という澤田さんとの思い出話では、「ああいう方がいなければ、大阪の漫才はここまで残っていなかった」とも。「芸人になって50年、名人劇場を思い出しつつお話しできるなんて」と興奮を抑えきれない様子で語りました。ここで再び澤田さんを舞台へ迎えたところ、澤田さんからは「お客さんと漫才してどないしますねん!」とツッコミが。話はふたりが初めて出会ったという、きよしが白木みのるさんの付き人をしていた頃へとさかのぼり、『てなもんや三度笠』でクマのぬいぐるみ役に抜擢されたことなど、さまざまなエピソードが明かされていきます。もちろん、当時の懐かしい写真もたっぷりと。その後、ヘレンも加わりトークはますますヒートアップ。ヘレンは澤田さんプロデュースの『スチャラカ社員』に出演しており、当時の写真を見ながら「懐かしいというより、怖い方やったなあ、と思い出していました」としみじみ話しました。さらに、ヘレンが当時ギャグにしていたという浪花節を披露したり、きよしとのなれそめを澤田さんが紹介したりと、話は尽きません。きよしの「真剣でやさしい目に惚れた」というヘレンの告白には、客席から大きな拍手が沸き起こりました。

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横山やすしと漫才コンビを結成してからの話は、なんと矢野・兵動による再現コント(?)で紹介。やすしに扮した矢野と、きよしに扮した兵動が、「やすきよ結成」のエピソードを演じると、客席はもちろん澤田さん、きよし、ヘレンも大爆笑。やすきよ漫才そのものの見事なやりとりを、「すばらしい!」(澤田さん)、「やすしさんは、あの通りでした」(きよし)と絶賛していました。ほかにも『てなもんや三度笠』にやすきよで出演した際の映像などで、歴史に残る漫才コンビの歩みをひもときます。ヘレンからはきよしの秘密の暴露も! 止めようとするきよしに「言わしてもらいます!」とキッパリ言い放ち、澤田さんは「こんな展開になるとは!」と驚きの表情でした。

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やすきよ漫才を全国に知らしめたと言われる『花王名人劇場』の企画「激突!漫才新幹線」からは、長尺のネタをそのままVTRで上映。ジャンボトロンに映し出される抱腹絶倒の漫才は、映像とは思えぬライブ感で客席を笑いの渦に巻き込みました。再び舞台へ登場した澤田さんは、「今、聴いても面白い!」と大興奮。きよし、ヘレンも懐かしそうに見入っていました。

「家庭の話なら、忠志さんとかの子さんがいた方が面白いかも」と澤田さん。ここからは西川家の素顔に迫るトークコーナーに突入です。まずはセンターマイクを前に、忠志とかの子が両親のエピソードを紹介。学生時代、かの子がクリスマスにデートに行きたいと言うと、「忠志も一緒に」というまさかの条件付きで許された話など、家族だけが知る逸話を続々と明かしていきました。そして、この日の目玉のひとつである、きよし&忠志の親子漫才も! 「真面目と真面目でどうなるんでしょう?」と心配するヘレンでしたが、きよしを上回る真面目さで父を翻弄する忠志、という爆笑ネタを堂々披露。中盤からグイグイと攻め込む忠志に、「やすしくんが乗り移ってきたのでは?」と押されっぱなしのきよしでした。漫才の稽古は、なんと80回以上行ったとのこと。そのかいあって、息の合った漫才を見せていました。

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最後は「若手も育ってもらいたい」との期待を込めて、2組のコンビが登場。銀シャリは「きよし師匠に作っていただいた」というおなじみのブルースーツを身にまとい、ことわざをテーマにしたネタで勝負。さきほど見事に「やすきよ」を再現して見せた矢野・兵動は、きよしとのエピソードを交えつつ、日常に潜むおばちゃん、おっちゃんの爆笑シーンをたっぷり盛り込んだしゃべくりで、何度も大きな笑いを起こしていました。

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エンディング、出演者全員が揃って歌ったのは、西川家の定番ソングであるKANさんの『愛は勝つ』。気づけば客席も一緒になっての大合唱となり、笑いいっぱい、西川家そのものの、ほのぼのした一夜は幕を閉じました。

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