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2013年7月15日 (月)

【ライブレポート】川嶋佳子主催コーナーライブ~鹿鳴館で糸紡ぎ~

7月12日(金)、東京・ヨシモト∞ホールにて『川嶋佳子主催コーナーライブ~鹿鳴館で糸紡ぎ~』が開催されました。

川島佳子とは、シソンヌのコントから生まれたじろう演じる慎ましやかで儚く妖艶な女性キャラクターのこと。そのほか、本ライブに出演したのは、ジューシーズ、ライス、ガリバートンネル、チョコレートプラネット、横澤夏子の10名です。おそらく佳子さんが住む“鹿鳴館”に招待された、という設定のようです。
P1210305「当館の主、登場です!」とスーツ姿のシソンヌ・長谷川に客席後方から、「ようこそ!」と笑顔で現れた佳子さん。
P1210308 「今日は、私の考えたゲームを楽しんでもらおうと思っているの。まずは名札を配るわね!」と、当人とはまったく関係ない名前を呼び始めます。佳子さんにじっと見つめられ、「え? 俺?」と驚きながら名札をおずおずと受け取る出演者。以下のように全員が名付けられ、「根菜チーム」「小箱チーム」に分けられました。

●根菜チーム
ジューシーズ・児玉=山岡進平
ジューシーズ・松橋=寺田亮太
ジューシーズ・赤羽=藤巻太一
ガリバートンネル・三須=林功
ガリバートンネル・川島=御子吹潤

●小箱チーム
ライス・関町=田口勝
ライス・田所=常温保存元
チョコレートプラネット・長田=冴村涼
チョコレートプラネット・松尾=鈴木広太
横澤夏子=近藤美香子

そして、長谷川にも「伴譲二」という名札が手渡されます。当館の執事的な存在なのでしょう。

最初のゲームは「おかるた」。佳子さんが詠み上げる上の句に合う下の句が書かれたカードを取るというものです。
ゲームのルールはシンプルですが、下の句探しは難航。「枕元には/ショートホープ」「奥様を亡くした男性と/筆談」「爪切って飛んだ先には/ミスウグイス嬢」など、佳子ワールド全開! 伴曰く「すべては佳子さまの実体験」と語られる、あまりの独特な世界観。「正解!」と満面の笑みで告げられても「どういうこと?」と困惑を隠せない面々です。
さらには、カードにない下の句を詠み出す佳子さん。全員が指摘するも、「答えが目の前にあるとは限らないわよ!」と平然と答えるのでした。
P1210317 P1210319 続くゲームのタイトルは「道玄坂の雑居ビル」。ジェンガを使ったゲームで、パーツの裏側に書かれたアイテムを集めて、より良い条件のラブホテルを建設できたチームが勝利という内容です。「建設?」「ラブホテル?」と戸惑いながらも、佳子さんに促され、ゲームは始まりました。
「(ジェンガのタワーを)崩しても関係ないのよ。ただ、道玄坂から出ていってもらうわ」と語っていた佳子さんは、赤羽こと藤巻が崩した途端、「全員、道玄坂から出ていきなさい!」とゲームを中断。
P1210338 P1210341 P1210343 2組が積み上げたパーツを見ながら、「どちらがいいラブホテルを建設できたかしら」と吟味を始めます。「え? そういうことだったの?」と驚く面々に「そうよ〜」とけろりと答えながら、「条件もよかったしね」と小箱チームの勝利を告げました。
P1210348 この2つのゲームの合間には、少年感覚久松こと辻から全員にエスプレッソが配られ(実際、中身が入っていたようです!)、中央に鎮座した佳子さんが朗読する詩を鑑賞するというカオスな時間が。
P1210334 さらに、横澤こと近藤に「大きくなったわね」、児玉こと山岡に「ずっと連絡できないでごめんね」など、ささやき続ける佳子さん。言われた本人は「どういうこと?」と眉をしかめるしかありません。さらに、佳子さんと親密な関係を匂わせる辻に、伴が嫉妬するという一幕も。「あなたの子なんて産まなきゃよかった!」など、衝撃的な一言がコーナーライブを飛び交います。あまりに突然な展開に驚きながら笑う観客……何も聞かされていない出演者たちは、ただただ動揺。特に、「ごめんね。育ててあげられなくて」と囁かれた山岡の戸惑いは増すばかりです。

困惑度は、最後のコーナー「イントロクイズ」で頂点に。流れるものは誰もが知っている有名な曲なのですが、すべてボサノヴァ・バージョン。「わかったとき、すごく嬉しい!」と松橋こと寺田が飛び跳ねるなど、その難解さ故に、正解が出ると全員で踊り出すなど、一体となって喜んでいました。
P1210358 P1210364 コーナー終了後、「このあと、火消しの仕事があるの。またお会いできるかしら」と笑顔で舞台を去ろうとする佳子さん。ほかのメンバーに促され、思い切って「……母さんなの?」と訊いた山岡でしたが、佳子さんは「違うの!」と言い残して帰っていきます。伴も同様。「父さんなの?」と尋ねられるも、「違うんだ!」と退場。山岡だけではなく、残された全員が困惑の色を隠せません。
P1210368 狼狽する面々に、片付けに出てきた辻から「みなさまにしめていただきたいとのことです」との伝言が。徐々に暗転するなか、全員の「え〜〜〜!!!」という言葉が響くというなんとも不思議なライブでした。
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●ヨシモト∞ホール
http://www.yoshimoto.co.jp/mugendai/