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2013年8月10日 (土)

真夏のキラキラ単独祭り「ななまがり単独ライブ『その世』」

7月21日から始まった5upよしもとの煌~kirameki~TOP/Member18組による「真夏のキラキラ単独祭り」もいよいよ大詰め、残りあと3公演となった8月8日はななまがりの『その世』が行われました。

この世でもなく、あの世でもない、ななまがりが作り出すねじれた世界“その世”。異界への入り口は開場時から開いていました。いつもなら「5」の数字が映し出されている5upよしもとの緞帳ですが、そこには斜めに曲がった「7」が。緞帳にすら妖気が漂っています。

そして幕が開き、物々しいBGMが流れ格闘技の入場コール風の呼び込みが。舞台には確かに初瀬が立っているのですが、その後ろには少し背の低い“もう一人の初瀬”の姿が。本物の初瀬がくるっと背を向けると、“もう一人の初瀬”が前に出て初瀬と同じように踊っています。やがて森下も舞台に出てくるのですが、そこにも3人の森下が。2人が本物の森下を取り囲み、くるくると回っています。そして“もう一人の初瀬”が「なんじゃーい!」と叫んでイベントスタート。その世の扉が開きました。

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まずはコント「おばあちゃん」。信号を渡ろうとしているおばあちゃん(森下)の荷物を持ち、優しくエスコートした青年(初瀬)のほほえましいやり取りが続いたのち、青年のことをよく思うがゆえにおばあちゃんの欲望が暴走しはじめて…。青年の心をつかもうとするおばあちゃん、その姿は狂気そのものでした。

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続いてコント「砂漠」。砂漠で遭難しかけている冒険家風の男が二人。持参した水も尽き果て、死が目前に迫っています。そんな中、水分にまつわるものをすべて「お冷(おひや)」と称する二人。「お冷」と称することで致命的な状況でも妙な軽さが生まれ、二人が置かれた環境とのギャップに爆笑の連続でした。

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コント「結婚式の二次会」では、青春時代の苦い思い出を巡って、二次会だというのに一触即発の空気を醸し出しているヒロシ(森下)とタカヒロ(初瀬)。昔の彼女との確執がいまだに消えない二人は、顔を合わせてもケンカ腰。ですが、ビンゴゲームにはあらがえず、すぐ心を奪われます。数字が発表されると素に戻るという、あからさまな差異が笑いを誘いました。

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森下の怪人っぷりが顕著だったのが、コント「焼き付く」。初瀬扮するサラリーマンが、通勤途中に出会った“変な人”(森下)。その言動が脳裏に焼き付き、仕事にも、プライベートにも支障をきたします。森下の怪人っぷりには、会場からもどよめきとざわめきが同時に起こり、観ているこちらの脳裏にも焼き付くインパクトでした。

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続いてのコント「不動産屋」も、森下が怪人っぷりを発揮。白塗りの不動産屋さん(森下)と、その真意が気になって気になって仕方がない客(初瀬)。“なぜ白塗りなのか”、舞台上の初瀬の気持ちはお客さんも同様で、途中、ある種のカタルシスも得られましたが、思わずぞっとするような展開でもありました。

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コント「師匠と弟子」は、時空を思いのままに闊歩するななまがりの得意技。空手の師匠と弟子の状況を、時系列を行ったり来たりしながら追っていくきました。そして人間の普遍性を見たような、何とも壮大な余韻を残しました。

最後はコント「激突」。とある日の朝、通学途中の女子高生と、通勤途中のサラリーマンのおじさんが正面衝突、二人の体が入れ替わってしまうのですが…。よくある展開かと思いきや、ななまがりだけに一筋縄ではいきません。迷路に迷い込んだような錯覚すら抱かせたSFコントで沸かせました。

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ネタの合間のVTRは全編通じて初瀬VS森下による「ななまがりの初めての対決」。生まれて初めて経験するもので対決しようをテーマに、様々なことにチャレンジしました。ゲーム「ダンスダンスレボリューション」では森下の勝利。アイススケートでは、牛歩のあゆみでしかない森下に圧倒的な差をつけて初瀬の勝ち。変顔腕相撲で勝ったのは森下。どちらが早くおならをしたかを競う「屁かませ」では、初瀬が先制。そしてモダン娘・名輪をそれぞれがプロデュースして、好きなように名輪を動かす「名輪使い」では、名輪の判定によって勝者は初瀬に。そうして5つの対決をした結果、3対2で初瀬が一歩リードしました。

最後は勝った方のポイントが2倍になるという「全裸かくれんぼ対決」を。真っ暗な部屋の中で全裸で隠れている相方を早く見つけた方が勝ちというルールで行われたこの対決、初瀬が森下を見つけるまでにかかった時間は1分26秒。対して森下はそれを大きく上回る23秒で初瀬を発見。最終的に3対4で森下が逆転勝ちという結果に相成り、負けた初瀬には″全裸ゴムパッチン”という過酷な罰ゲームが待ち受けていました。

エンディングでは再び、森下の分身もステージに登場、時には初瀬と分身が会話をすることも。初瀬の分身はもう出ないのかと思いきや、ステージの片隅で右半身だけ出して客席を見ているという異様さ。「その世」の扉は、緞帳が降りるまで開きっぱなし、最後まで異世界を体験させてくれました。

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「真夏のキラキラ単独祭り」全公演スケジュール

7月21日(日)19:30開演
『バイク単独バイク in NGK ~ビンタ、急に、ビンタ~』
出演:バイク川崎バイク
会場:なんばグランド花月
料金:ハイオク席(1階)2,000円、レギュラー席(2階)1,800円

7月22日(月)18:30開演 
中張又張単独ライブ『ビックマネー』
出演:中張又張
会場:5upよしもと
料金:前売1,300円、当日1500円

7月23日(火)20:30開演
バンビーノ単独ライブ『スカイファンタスティキーノ』
出演:バンビーノ
会場:5upよしもと
料金:前売1,300円、当日1,500円

7月24日(水)18:30開演
コマンダンテ単独ライブ『relax』
出演:コマンダンテ
会場:5upよしもと
料金:前売1,300円、当日1,500円

7月27日(土)18:30開演
祝!天竺鼠9周年記念!第1弾『大阪のことを1番愛している天竺鼠が3時間のネタとトークとコーナーのコラボレーションライブをやります!大阪のことを愛しているからこそです!』
出演:天竺鼠
会場:5upよしもと
料金:前売2,000円、当日2,500円

7月28日(日)18:00開演/20:00開演
プリマ旦那単独ライブ『三八旦那』
出演:プリマ旦那
会場:5upよしもと
料金:前売1,300円、当日1,500円

7月29日(月)18:30開演
アキナ単独ライブ『オギャー』
出演:アキナ
会場:5upよしもと
料金:前売1,300円、当日1,500円

7月30日(火)20:30開演
タナからイケダ単独ライブ『帰ってきた夏一回目のタンドーク』
出演:タナからイケダ
会場:5upよしもと
料金:前売1,300円、当日1,500円

8月1日(木)18:30開演
和牛単独ライブ『新ネタフェア!』
出演:和牛
会場:5upよしもと
料金:前売1,300円、当日1,500円

8月2日(金)20:30開演
吉田たち単独ライブ『たち噺』
出演:吉田たち
会場:5upよしもと
料金:前売1,300円、当日1,500円

8月3日(土)16:00開演
GAG少年楽団単独ライブ『あっちぃぃぃ!』
出演:GAG少年楽団
会場:5upよしもと
料金:前売1,500円、当日1,800円

8月4日(日)16:00開演
藤崎マーケット単独ライブ『夏のおもしろマーケット2013』
出演:藤崎マーケット
会場:5upよしもと
料金:前売1,500円、当日1,800円

8月5日(月)20:30開演
学天列伝『漫才の虎』
出演:学天即
会場:5upよしもと
料金:前売1,500円、当日1,800円

8月6日(火)20:30開演
矢野号単独ライブ『チームオクラホマ』
出演:矢野号
会場:5upよしもと
料金:前売1,300円、当日1,500円

8月7日(水)18:30開演
アイロンヘッド単独ライブ『ビクトリーゴング』
出演:アイロンヘッド
会場:5upよしもと
料金:前売1,300円、当日1,500円

8月8日(木)20:30開演
ななまがり第五回単独公演『その世』
出演:ななまがり
会場:5upよしもと
料金:前売1,300円、当日1,500円

8月9日(金)18:30開演
ビーフケーキ単独ライブ『愛の子ゾンキー』
出演:ビーフケーキ
会場:5upよしもと
料金:前売2,500円、当日3,000円

8月10日(土)16:00開演
かまいたち単独ライブ『夏かま!!!』
出演:かまいたち
会場:5upよしもと
料金:前売1,500円、当日1800円

『5upよしもとキラめきサマーフェスティバル~ネタやら歌やらいろいろやって555第祭り~』
日時:8月11日(日)14:00開場、15:00開演
出演:煌~kirameki~TOP(3組)、Member(15組)、Jr.(30組)、彩~irodori~TOP3組、その他
会場:大阪国際交流センター(大阪市天王寺区上本町8-2-6)
料金:当日3,500円 (全席指定)

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