真夏のキラキラ単独祭り「かまいたち単独ライブ『夏かま!!!』」
7月21日から始まった5upよしもとの「真夏のキラキラ単独祭り」も8月10日、遂に千秋楽を迎えました。そのトリを担ったのがかまいたち、単独ライブ『夏かま!!!』を開催しました。漫才にコント、そして濱家の“透視”とバラエティ豊かな内容でたっぷりと楽しませてくれました。
オープニング、ステージ上に濱家が一人。どうやら山内にこの夏一押しの新キャラが完成したらしく、どうしてもこの単独で発表したいということで、この場を設けたそうです。そして期待感をあおりにあおって真打登場! なぞのおばさんが出てきました。
オープニングVTRは、ネタ作りに一人苦悩をする山内と、芸人たちと一緒にレジャーを楽しむ濱家という対照的な二人の夏を、いくつもの写真で紹介しました。
漫才の冒頭ではこのVTRに触れ、「俺、めちゃめちゃ印象悪いやん」と濱家。VTRには藤崎マーケット・田崎の姿もあり、実は藤崎マーケットの単独ライブ『夏のおもしろマーケット2013』でも同じカットを使っていたそうです。また、ネタを考えている山内のメモに「おかまが何かするコント」と書いたものを写したカットもあったのですが、それが冒頭の“この夏一推しのキャラ”だったことを明かしました。そんなマクラがありながら、「休み」をテーマにした漫才を。時に烈火のごとく怒り出す山内、その熱で会場の温度をぐんぐん上げていきました。
続いてコント「オーディション」。アイドルのオーディションにやってきた男(山内)と審査員のプロデューサー(濱家)のやり取りを。時代錯誤のファッションで、やることなすこと調子はずれ。だけどやる気だけは十分あるアイドル志望の男が、審査員を振り回す姿に笑いが絶えませんでした。
コント「子供」は、山内、濱家とも小学生の男子になりきっての熱演です。触られるとこそばゆい体の部位を巡っての攻防戦。手加減を知らない子供ゆえ、山内のウィークポイントを容赦なく攻める濱家ですが…。無邪気であることの怖さも感じるネタでした。
山内が書道の師範代となって揮毫するコント、その名も「書道家」では、師範代の気合とは裏腹に、ちょっとだけ漢字を間違える姿が何とも滑稽。そのギャップで笑いを誘いました。
スーパーのバックヤードを舞台に繰り広げた店員と客のコント「万引き」。品物を万引きした奥さんが涙ながらに家庭の事情を陳情し、無罪放免を請うのですが、実はこの人、“奥さん”ではなくて…。想像をはるかに越えた展開で、奥さんの正体が明らかになった瞬間には会場から驚きの声と笑い声が同時に上がりました!
ネタの間のVTRは、全編を通じて「濱家の透視に挑戦」を放映。自分には不思議な力があると信じてやまない濱家が、この単独ライブでぜひその力を証明したいと自らが持ち込んだ企画です。しかも濱家は、感覚が研ぎ澄まされるということで、本番2日間前から断食をするなど、かなり本気の様子です。
VTRでは、まずは濱家が山内を呼び出し、「単独でやりたいことがある」と企画の趣旨を説明。そしていかに自分の直感力が長けているか力説し、まずは伏せてある10個の紙コップの中に1個だけ、お札が入っているものを当てることに。ですが、ここでは3つまで絞ったものの、結局はずれ。ノーカウント。
次は、お菓子の「チョコボール」を買いに行くことに。エンゼルマークがついたものを当てると言い張ります。濱家は、子供の頃からよく当てていたそうで景品の「おもちゃんの缶詰」が家に3つくらいあったそうです。その力を再び発揮ということで、コンビニでかなり慎重に選んでみたものの…。3つ購入し、3つともはずれました。
そんな濱家の姿に感化されたのか、山内が直感力を高めるために手伝うと言い始めます。そして連れていった先が当たり付自動販売機の前。商品1つ買うごとに数字が点滅し、4桁すべて同じ数になると当たりというシステムの自動販売機で当たりを出そう!というわけです。「これは確率の問題やから」としぶしぶ始める濱家ですが、10本目にして当たりが出るという、確率にしてもかなり引きの強い人物だということが伺えます。
最後のVTRは単独2日前の様子を。和牛・川西とともに居酒屋にいるのですが、水だけを飲んでいる濱家。そして川西の左右どちらの手にティッシュが入っているかを当てたりなど、神経がかなり高ぶっているとカメラに向かって訴えます。以上、VTRはここまで。単独ライブ最後のコーナーでいよいよ、濱家の直感力を披露します!
「2日前から断食して、3キロ減ったんですよ」と濱家。確かに、どことなくほっそりしたような…? ステージには50個の紙コップが、伏せた状態で置いてあります。この中からひとつの紙コップに1万円を仕込んで、それを濱家に当ててもらおうという段取り、1万円を仕込むのも山内ではなくお客さんにお願いしました。その上、「仕込む瞬間は、お客さんにも目を伏せてください」と、お客さんのリアクションや目の動きで分かってしまわないための配慮も。そして仕込みも終わり、いざ濱家が当てるときがやってきました。
テーブルの横を往復し、コップを凝視する濱家。手をかざしてみたりと、何かを感じ取っているようです。場内は水を打ったような静けさで、緊張感もみなぎっています。そして約3分後、「これです!」と濱家がひとつの紙コップを指差して…。
紙コップを持ち上げるとそこには…1万円が! 見事、濱家の直感は大あたり、会場中にすごい!!と賞賛の声が響きます。VTRでは訝しげだった山内も「これマジやから!! すごい!!」と大興奮、濱家も「サブイボ(鳥肌)立ってます!」と驚きを隠せない様子です。
なぜあの紙コップを選んだのかと山内が聞くと、「全身で気を感じ取ってるんです。入っているところに近寄ると、びびびっと来るんです」と全神経を研ぎ澄ませて挑んだ濱家。「マジでこういうパワーあんねん」と自身の直感力を再認識していました。そんな濱家に「断食系の仕事が来るかもしれませんね」と新たなジャンル開拓を匂わせる山内。とにかもかくにも最後は「あ~よかった~!!!」とほっと胸をなでおろしていました。
こうして「真夏のキラキラ単独祭り」もかまいたちの『夏かま!!!』で千秋楽。最後の透視チャレンジもびしっと決まり、見事に有終の美を飾ってくれました!